ページ番号1006717 更新日 平成30年2月16日

イラク:年内に未開発油田本格開発の入札を計画

レポート属性
レポートID 1006717
作成日 2005-08-10 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 探鉱開発
著者 猪原 渉
著者直接入力
年度 2005
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ イラク::イラク年内に未開発油田本格開発の年内に未開発油田本格開発の入札を計画入札を計画2005/8/10調査部猪原 渉石油省、年内に南部1111油田の国際入札油田の国際入札石油省、年内に南部を計画と表明を計画と表明(cid:122)石油省スポークスマンAssemJihad氏が、以下の内容で年内の国際入札実施を計画中と表明(Dow Jones 2005/7/11)?南部の11の未開発油田の開発について、本年末までに国際入札を実施する方針。油田名は明らかにせず。?11油田合計で300万b/dの増産。中期計画(「2010年までに500~600万b/d達成」)の一環である。?「年内入札に向けIOC(外国石油企業)と共同で調査を実施中。ただし、入札時に当該外国企業に対する優遇は行わず、国際標準に基づく公平な入札を実施」(別の石油省幹部のコメント)12N内入札実施は可能か?①年内入札実施は可能か?①石油省事情に詳しい専門家の情報等を総合すると、今回報道された入札計画の実態は以下のとおりと考えられる。(cid:122) 今回伝えられた「南部11油田」は、1995年に発表された33油田能力増強計画(*)にあげられたものと同一とみられ、内容的に目新しいものでない。(*)33油田計 +465万b/d(内南部11油田計 +300万b/d)→11油田の推定内訳は、表-1に記載(cid:122)IOC各社の関心を引くため石油省広報担当が行ったアドバルーン的報道の可能性が高い。年内入札実施は可能か?②年内入札実施は可能か?②(cid:122)一部の中小規模油田案件(表-2)を除き、石油省は油田開発案件に関してIOCとの打合せは行っておらず、IOCに対する質問状作成等の内部作業を実施しているところ。(cid:122)結論としては、現状の不透明な治安・政治情勢のもとでは、年内の入札実施は困難との見方が濃厚。石油省内部でも、IOCとの交渉開始は早くても来年前半との見方が支配的。34N内入札実施は可能か?③年内入札実施は可能か?③(cid:122)イラクの今後の政治スケジュール2005/8/15まで2005/10/15まで2005/12/15まで2005/12/31まで? 議会が憲法草案起草? 憲法承認の国民投票? 新憲法下で総選挙? 本格政府が発足(cid:122)未開発油田本格開発の入札を開始できる条件は上記プロセスが全て完了し、かつ、炭化水素法の制定、開発契約方式の決定が終わっていること。さらに、治安回復も絶対条件。従って、入札実施時期は、早くても来年前半とみるのが妥当。表--11表「南部1111油田」の内訳(推定)油田」の内訳(推定)「南部油田名発見年可採埋蔵量生産状況生産能力マジヌーン西クルナ(フェーズ2)ビンオマールハルファヤラタウィナシリヤツバガラフラフィダンアフダブアマラ19771973194919761950197819761979197619791985121 億bbl未開発113 億bbl一部生産中63 億bbl一部生産中46 億bbl未開発31 億bbl未開発26 億bbl未開発15 億bbl未開発11 億bbl未開発7 億bbl未開発5 億bbl未開発5 億bbl未開発60 万b/d80 万b/d45 万b/d25 万b/d25 万b/d30 万b/d20 万b/d13 万b/d10 万b/d8万b/d8 万b/d56\--22 イラク石油開発を巡る主な動きイラク石油開発を巡る主な動き表カイヤラ(Qaiyarah)油田フルマラドーム(KhurmalaDome)開発ハムリン油田(Hamrin)、スバ/ルハイス油田(Suba/Luhais)開発キルクーク(Kirkuk)油田スタディルメイラ(Rumaila)油田スタディ17.1度)のスタディおよび評価作業実施で合意。Ivanhoe Energy(加)が、04年10月、イラク北部カイヤラ油田(APIIvanhoe社が有する、重質油の軽質化(HTL)技術の適用を検討。キルクーク油田の1集油構造。Kar(イラク)、Avrasya(トルコ)、DPS(英)の3社が、04年12月、EPC契約を締結。契約金額約1.35億ドル。推定生産能力10万b/dの実現を目指す。ハムリン油田は04年12月、OGI(カナダ)が契約と報道。スバ/ルハイス油田は、Petrel Resouces(アイルランド)等が契約先候補。RD/Shell、ECL(英)が、05年1月、北部の代表的油田(キルクーク油田)のデータ分析および増産計画策定調査を受注。調査作業はすべてイラク国外で実施。BPが、05年1月、南部の代表的油田(ルメイラ油田)のデータ分析および増産計画策定調査を受注。調査作業はすべてイラク国外で実施。当面の石油政策に関するウルーム当面の石油政策に関するウルーム石油相見解(2005/7石油相見解(2005/7)①)①(cid:122)新たな石油法(炭化水素法)について?数種類のドラフトを検討中。?クウェート国内での石油法を巡る議論を参考。?最早で本年末または来年初めの石油法決定を目指し、準備を進める。(cid:122)本年末(自分の任期中)までの、石油省重点課題(上流関係)は、INOC(統合国営石油会社)の年内設立及び憲法起草委員会への全面協力。78末ハの石油政策に関するウルーム当面の石油政策に関するウルーム石油相見解(2005/7石油相見解(2005/7)②)②(cid:122)外資との契約方式?PS契約とバイバック契約の両者について検討。?バイバックが外国企業に魅力的でない事は理解。?契約方式は一つに決めず、ケースバイケースで方式を変えることも検討する。(油層のサイズ、油田のサイズ、開発難易度等に応じ)(cid:122)中期生産計画及び外資導入について?2011年末までに生産量5-600万b/dを目指す。国内企業のみ(既存油田増産)では350万b/dが限界。外資の参加により、新規油田開発中心に250-300万b/d上乗せ。9当面の石油政策に関するウルーム当面の石油政策に関するウルーム石油相見解(2005/7石油相見解(2005/7)③)③(cid:122)石油省の汚職問題について?「汚職撲滅」は自分の政策スローガンであり最大の課題。契約業務の監視を目的とする委員会を設置し、不正撲滅に努める。(cid:122)2005年末生産目標は250万b/d(6月実績210万b/d)?今後数ヶ月で、水圧入の実施、掘削坑井数の増加、ワークオーバーの強化等を実施。?北部パイプラインの警備強化を国防省と共同で実施。実現すれば、年末の輸出量は180万b/dに(6月輸出実績 143万b/d)10
地域1 中東
国1 イラク
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中東,イラク
2005/08/10 猪原 渉
Global Disclaimer(免責事項)

このウェブサイトに掲載されている情報はエネルギー・金属鉱物資源機構(以下「機構」)が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、機構が作成した図表類等を引用・転載する場合は、機構資料である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。機構以外が作成した図表類等を引用・転載する場合は個別にお問い合わせください。

※Copyright (C) Japan Organization for Metals and Energy Security All Rights Reserved.

本レポートはPDFファイルでのご提供となります。

上記リンクより閲覧・ダウンロードができます。

アンケートにご協力ください
1.このレポートをどのような目的でご覧になりましたか?
2.このレポートは参考になりましたか?
3.ご意見・ご感想をお書きください。 (200文字程度)
下記にご同意ください
{{ message }}
  • {{ error.name }} {{ error.value }}
ご質問などはこちらから

アンケートの送信

送信しますか?
送信しています。
送信完了しました。
送信できませんでした、入力したデータを確認の上再度お試しください。