ページ番号1006721 更新日 平成30年3月5日

巨大ガス田シュトックマノフ(LNG)開発計画の進展

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レポートID 1006721
作成日 2005-08-10 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 天然ガス・LNG探鉱開発
著者 本村 真澄
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年度 2005
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 巨大ガス田シュトックマノフ巨大ガス田シュトックマノフLNG)開発計画の進展(LNG)開発計画の進展(2005年8月10日調査部本村眞澄1ガスプロムと独企業との提携強化ガスプロムと独企業との提携強化(cid:122)2005年4月:ガスプロムはドイツBASFグループのWintershall他と提携。両国首脳が発表。?北ヨーロッパ・ガス・パイプライン計画:ガスプロム51%、Wintershall(BASF) 49%で参加?西シべりアのユージノ・ルスコエ・ガス田へのWintershallの参加:パイプラインの供給ガス田、参加比率は49%。ガスプロムのガス田全体への外資の参加は初めて。?ドイツ国内ガスネットワーク企業Wingasへのガスプロムの参加(49%)。(cid:122)独E.On Ruhrgasとの提携は後退気味。同社はガスプロム株の6.5%を保有。ユージノ・ルスコエ・ガス田の25%の権益を巡ってガスプロムと交渉中。2kヨーロッパ・ガス・パイプライン北ヨーロッパ・ガス・パイプライン(cid:122)経路:Vyborg(バルト海)→Greifswald(独)Balgzand(蘭)→BBL(?)→Bacton(英)(cid:122)総延長:(海底区間)1,189km(cid:122)容 量:年間300億m3(cid:122)供給ガス田:西シベリアのユージノ・ルスコエガス田?埋蔵量:25兆cf(7,000億m3)?権益:ガスプロム(51%),Wintershall(49%)?西シベリアからはYaroslavl’北方からSt.Petersburg経由(cid:122)総工費:(海底区間)$38億、(全体)$100億(cid:122)供給開始:2010年Wintershallのガス上流進出Wintershallのガス上流進出(cid:122)2003年7月:ウレンゴイ・ガス田において、UrengoigazpromとJ/V Achimgazを設立。(cid:122)ウレンゴイガス田深部Achimov層の開発。(cid:122)貯留層深度:3,150m~3,800m(cid:122)年産83億m3のガスと280万トンのコンデンセートを産する。生産期間は43年。(cid:122)今回のユージノ・ルスコイ・ガス田(25兆cf)は、外国企業にとっては、初めてガスプロム傘下のガス田の全体開発に参加するもの。34Kスプロムの対欧州ガス戦略ガスプロムの対欧州ガス戦略(cid:122)欧州ガス市場は年率3.3%で成長。高ガス価格。(cid:122)ウクライナ、ベラルーシを迂回して安定供給。(cid:122)1998年の「EUガス指令」が指向したTake-or-Pay条項付き長期契約の撤廃方針が、2002年に軟化したのを受け、欧州市場にフォーカス。(cid:122)ロシアの資源を巡って、米欧に綱引きがあり、西欧はパイプラインガスによる供給、米はLNGで供給。(cid:122)西欧市場では、ロシアという供給国の意向を最大限尊重し、また受け入れ各国の協調体制も確立している。北東アジア向けパイプライン建設に教訓となる。56VュトックマノフLNGLNG計画への計画へのシュトックマノフ参加企業とその売り込みポイント参加企業とその売り込みポイント(cid:122)事業提案書提出企業(8月9日Reuters)?ノルウェー企業:(cid:122)Statoil(Snohvitガス田LNGへのGssprom参加)(cid:122)Norsk Hydro(OrmenLangeガス田海底仕上げ、?メジャーズ(総合的なLNG技術)(cid:122)米系:ExxonMobil,Chevron, ConocoPhillips(特に米国市場)(cid:122)欧州系:Shell(サハリン-2LNG事業), Total?日本企業:住友商事、三井物産(cid:122)未提出企業?PetroCanada, Sempra(米国再気化プラント参入)(cid:122)本年中にパートナーを決定。(cid:122)LNG計画は2006年策定。7シュトックマノフ・ガス田の概要シュトックマノフ・ガス田の概要(cid:122)位 置:バレンツ海中央、Murmansk沖合い550km(cid:122)規 模:35km×45kmのドーム(cid:122)発 見:1988年(Gazpromによる発見)以降6坑掘削(cid:122)権 益:1993年子会社Rosshelfにライセンス移管(cid:122)開 発:1996年コンソーシアム結成。但し膠着状態。?Rosshelf(Gazprom)?Total, Norsk Hydro, Conoco, Fortum(Neste) 各12.5%50%(cid:122)契約:2000年4月PSリストに登録。PSA締結を期待。(cid:122)貯留岩:ジュラ系砂岩(深度1,900~2,300m)(cid:122)埋蔵量:113兆立方フィート(3.2兆m3)8Vュトックマノフ・ガス田LNGLNG計画計画シュトックマノフ・ガス田(cid:122)LNG輸出先: 米国?米国におけるLNG需要の高まりがきっかけ。(cid:122)開発計画:坑井156坑、プラットフォーム3基(cid:122)フェーズ1:225億m3?ガス生産量?LNG生産量 1,500万t100億ドル?総工費(cid:122)液化プラント:Murmansk港付近(cid:122)供給開始:2010年9ガスプロムのサハリン-2への参加ガスプロムのサハリン-2への参加(cid:122)Shellとガスプロムが以下の権益交換により所有?Shell(55%)の保有するサハリン-2の25%+1株?ガスプロム(100%)の保有するZapolyaroneガス田の深部(含原油)の50%権益(cid:122)Shellの目的は、西シベリアの埋蔵量取得(cid:122)ガスプロムのサハリンー2の参加目的は、有望権益の取得と同時に、大陸棚開発技術、耐氷技術、LNG技術の把握。10KスプロムによるLNGLNGスワップスワップガスプロムによる(cid:122)2005年8月:GaspromMarketing & Trading (MGT,在ロンドン), Shell Western LNG, BGで合意。?ガスプロムのパイプラインガスとBGのLNGをスワップ。?米国へ輸出:ShellのCove Point(メリーランド州)再ガス化ターミナルへ9月輸出。(cid:122)ガスプロムにとっては、LNGの輸送、マーケティングの経験蓄積に有効。先行するLNGLNG計画計画先行する(cid:122)2009年:Ust-Luga(レニングラード州)にLNG液化プラントを建造?ガスは北ヨーロッパ・ガス・パイプラインから。?総工費:12億ドル。?Petro-Canadaが参加希望。(cid:122)GaspromMarketing & Tradingは、元Marathonの上級副社長をLNG担当部長として雇用。人材募集が開始。1112KスプロムのLNGLNG戦略戦略ガスプロムの(cid:122)米国では、高ガス価格を背景に2003年頃からLNG輸入が活発化。長期的需要増が見込める。(cid:122)2003年9月:第2回米露商業エネルギーサミットでロシア産LNGの対米輸出が議題に。(cid:122)2005年2月:ブラティスラバ米露サミットにおいて、対米LNG輸出を強化することで合意。(cid:122)対米はLNG、対欧州はパイプガスで供給増。(cid:122)Snohvit(Statoil)、サハリン-2(Shell)に参加することにより、①プラント建設、②LNG操業、③LNG輸送、④LNGマーケティング、のLNGヴァリューチェーンを最適運営する技術を習得。(cid:122)このノウハウをシュトックマノフLNG計画に生かす。13
地域1 旧ソ連
国1 ロシア
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
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地域8
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地域9
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地域10
国10
国・地域 旧ソ連,ロシア
2005/08/10 本村 真澄
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