ページ番号1006726 更新日 平成30年2月16日

石油の政治化を加速させるチャべス大統領

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レポートID 1006726
作成日 2005-09-14 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 探鉱開発
著者 舩木 弥和子竹原 美佳
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年度 2005
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 石油の政治化を加速させる石油の政治化を加速させるチャチャベベス大統領ス大統領2005年9月14日調査部舩木弥和子/竹原美佳要点要点(cid:122)ベネズエラは中国、中南米、ロシア、イランなどとの関係を強化、これらの国の国営石油会社中心に事業を展開へ(cid:122)経済合理性を無視した石油輸出先の多様化(cid:122)中国との提携関係具体化、拡大へ(cid:122)豊富な石油資源と油価高騰により得た資金を背景に、中南米諸国への影響力強化(cid:122)このようにマーケットメカニズムを無視し、石油の政治化を加速させるチャべス大統領の動きには注意が必要である12?ョの中心は欧米企業から活動の中心は欧米企業から国営石油会社へ①国営石油会社へ①(cid:122)新規プロジェクトに中国、中南米、ロシア、イラン、などの主に国営石油会社が参入することが多くなってきた。・チャべス政権は民間企業、特に米国企業を排除し、これら友好国の国営石油会社“連合“により探鉱・開発を進めたいと考えている。・1990年代にOSAを締結した企業に対しては、PDVSAが過半数を保有するJV契約への変更を求めたり、法人税の税率を引き上げ過去に遡及しての課税が行われており、各社とも投資を控える傾向にある。活動の中心は欧米企業から活動の中心は欧米企業から国営石油会社へ②国営石油会社へ②(cid:122)2006-12年の投資計画・7年間の総投資額560億ドル(探鉱・開発・生産部門217億ドル、精製部門100億ドル)原油生産量585万b/dに増加させる計画。・ オリノコベルトを27鉱区に分割し、2-3年のうちに付与。事前にPetrobras、CNPC、ONGC、Petropars、Gazprom、Lukoil、Ancap、RepsolYPFの協力を得てオリノコベルトの調査を行う。・ 同計画の実行は、PDVSAと採算を度外視して活動できる国営石油会社が中心となると考えられ、実現は困難。34ホ油輸出先の多様化石油輸出先の多様化・米国との関係悪化から、ベネズエラが米国への石油輸出を停止する可能性。・PDVSAが米国に保有する精製子会社Citgoの権益を米国に差し押さえられ、米国への石油輸出が停止する可能性。・米国に代わる市場を求めて、中国、中南米などへ経済合理性を無視した石油輸出を増加させている。中国との石油提携拡大、中国との石油提携拡大、具体化へ①具体化へ①(cid:122)CNPCとPDVSAはジョイントベンチャー設立で基本合意・オリノコベルトJunin Block4:面積640k㎡、重質油埋蔵量200億bbl・東部Zumano地域:埋蔵量、軽質油4億bbl、天然ガス4兆cf・新炭化水素法(2001年制定)が適用される。(cid:122)燃料油供給拡大2006年より燃料油30万b/dを中国に供給。ベネズエラから中国への石油輸出量は2004年約6,700b/d、2005年上半期約27,500b/d。56?曹ニの石油提携拡大、中国との石油提携拡大、具体化へ②具体化へ②(cid:122)PDVSAは8月22日に、北京に中国事務所を開設開所式には国家能源領導小組弁公室の馬富才副主任とラミレスエネルギー相が出席。(cid:122)共同でタンカーを建造・PDVSA傘下のDiancaと中国船舶重工集団公司(CSIS)は共同でタンカーを建造する事業について交渉中。・PDVSAは今後7年間に23億ドルを投じて42隻のタンカーを建造、購入する計画。中南米諸国との関係は特に強化①中南米諸国との関係は特に強化①(cid:122)PetroCaribe・チャべス大統領の提案により6月に創設される。・加盟国はドミニカ共和国、ベリーズ、キューバ、グレナダ、ガイアナ、ジャマイカなどカリブ海諸国14カ国。・PDVSAの子会社に石油を輸送させることなどで、加盟国に市場価格よりも安く石油を供給。(cid:122)Petroandina・チャべス大統領がアンデス共同体(コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、ベネズエラ)の首脳会議で提案。78??ト諸国との関係は特に強化②中南米諸国との関係は特に強化②ウルグアイPetroCaribeと同様の条件で石油供給。LaTeja製油所への10億ドルの投資。オリノコベルト共同開発。アルゼンチン5億ドルの国債購入。国営造船会社に2隻のタンカー建造発注。オリノコベルト共同開発。オリノコベルト共同開発。ブラジル国内に共同で製油所建設。3億ドルの国債購入予定。ブラジルエクアドルまとめまとめ(cid:122)ベネズエラはマーケットメカニズムによらず政治的な発想から、中国、中南米、ロシア、イランなどとの間に石油を通じたリンケージをつくりつつある。(cid:122)このような石油の政治化の動きは油価高騰の故に起きているものであるが、健全な石油市場・業界の発展にとって危険な傾向で、注意する必要がある。910
地域1 中南米
国1 ベネズエラ
地域2
国2
地域3
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地域4
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地域5
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地域6
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地域7
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地域9
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国10
国・地域 中南米,ベネズエラ
2005/09/14 舩木 弥和子 竹原 美佳
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