ページ番号1006731 更新日 平成30年2月16日

メキシコ:ガス開発の外資参入を可能とする憲法改正案提出へ

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レポートID 1006731
作成日 2005-10-12 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 探鉱開発
著者
著者直接入力 齊藤 晃
年度 2005
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ メキシコ:ガス開発の外資参入を可能とメキシコ:ガス開発の外資参入を可能とする憲法改正案提出へする憲法改正案提出へ平成17年10月12日調査部 齊藤 晃0構成構成(cid:57)フォックス大統領は、ガス開発の民間開放を可能とする憲法改正法案を提出した(9月下旬)。約70年間閉鎖されていた、炭化水素資源の開放が、いよいよ進むのか?(cid:57)今回は、憲法改正法案の内容・背景、メキシコの天然ガスの需給概況、LNG受入基地計画、最近の主な動向について、簡単に考察する。1<Lシコ天然ガス事情①<<供給供給>>メキシコ天然ガス事情①天然ガス純輸入国⇔石油純輸出国<供給:頭打ち傾向>(cid:57)今後の生産:約2%/年増にとどまる見込み。(cid:57)9月中旬、日量の生産量、過去最高を記録。(cid:57)生産地域:北部(ブルゴス等)約4割、カンペチェ地域(カンタレル等)約3割、南部約3割(cid:57)生産/ポテンシャル地域:ブルゴス、サビナス、ベラクルス、チコンテペック、Lankahuasa、Macuspana等。(cid:57)石油重視。資金・技術不足。外資、MSCで一部参入(ブルゴス等)。本格的な外資進出要。大手石油会社ランキング(出所:PIW)23i参考)主な生産//ポテンシャル地域ポテンシャル地域(参考)主な生産ブルゴス、サビナス、ベラクルス、Lankahuasa等4メキシコ天然ガス事情②<<需要需要>>メキシコ天然ガス事情②<需要:発電用を中心に増加傾向>(cid:57)メキシコの天然ガス消費、日本の約6割の規模。(cid:57)2004年~13年:年率約6%増。(cid:57)特に発電用需要:年率約10%増(環境問題、法律)。(cid:57)発電容量に占める割合:13%(2004)→41%(2013)(cid:57)CFE:63プロジェクト(04~13年)のうち、約7割が天然ガス発電。13%水力発電。8%石炭発電。・2013年頃:天然ガス輸入量が、3倍になるとも。・LNG受入基地計画相次ぐ。一大LNG輸入国へ?・外資開放による国内生産増、喫緊の問題。5参考>主なLNG受入基地計画地図67蛯ネメキシコLNGLNG受入基地計画受入基地計画主なメキシコ太平洋岸Costa AzulGNL Mar AdentroPuerto LibertadLazaro CardenasManzanillo建設中計画中計画中計画中計画中Topolobampoにも計画がある。(メキシコ湾沖合にも計画がある。(Tamaulipas※Topolobampo※※メキシコ湾沖合にも計画がある。(※にも計画がある。(00..5bcf/d:LNG200820092008200820095bcf/d:LNG換算約換算約380Tamaulipas沖沖[[Dorado 380万万t/t/年)年)760Sempra、Shell570Chevron990DKRW Energy330Repsol YPF380CFE(メキシコ電力公社)Dorado HiLoadHiLoadLNGLNG]]))約4,000~5,000万トン/年規模※Manzanillo※Manzanillo基地は、基地は、間もなく国際入札が開始されるとの情報あり。間もなく国際入札が開始されるとの情報あり。8憲法改正の動向憲法改正の動向(cid:57)9月20日、フォックス大統領:ガス開発の民間開放を可能にする憲法改正法案を、議会へ提出。(cid:57)約70年間、炭化水素資源の外資保有を禁じてきたメキシコのエネルギー開発に、「風欠」を開ける可能性(法案成立の場合)。(cid:57)従来のようなMSC契約と異なり、資源所有権の移転を含むことから、外資企業にとって画期的。9尠@改正法案の主な内容憲法改正法案の主な内容(cid:57)<対象>:天然ガスの探鉱・生産・貯蔵・老朽化パイプライン等のインフラ等。(cid:57)PEMEXコルソ総裁:「非随伴ガスの確認埋蔵量15TCFのうち、2TCFを民間に解放」(cid:57)議会:「外資の投資は、あくまで補完的」⇒外資投資制限あり。部分参画?(cid:57)政府が生産枠を課すとの情報も。コンセッションは最長30年との情報も。自給率達成の場合、メキシコ国外への輸出も可能。10<背景背景>>米国ハリケーンの影響<米国ハリケーンの影響⇒米国からの天然ガス輸入価格が高騰。⇒天然ガス消費の約2割を、米国からの輸入に依存。⇒国内ガス田の探鉱開発・生産増は、米国からの輸入依存脱却のための喫緊の課題。⇒ガス価格高騰:エネルギー改革の絶好の機会(国内ガス開発の進展には、外資含めた民間への開放が必要であるというロジック)。11i参考)補助金負担(参考)補助金負担(ハリケーン到来によるガス価格高騰を受けて)(cid:57)9月15日、フォックス大統領、天然ガス販売参考価格を7.65ドル/MMBtuに設定。⇒PEMEXの補助金負担の増加額は、約5億ドルに達するとも。(cid:57)国民感情に配慮した人気取り政策とも(来年の選挙戦に向けて)。憲法改正の考察憲法改正の考察(cid:57)民間への開放⇒投資増⇒生産増、税収増⇒ガス価格低下等、好循環の流れ予想可。(cid:57)①石油開発に対する、外資参入の布石②MSCが違憲という議論を払拭可(cid:57)法案成立には、3分の2の賛成要。(cid:57)フォックス政権下での変革は難しい?問題を広く認識させる意味で、将来につながる?(cid:57)将来の問題解決(外資導入)への道筋を示すところまでが、今政権の限界?1213ナ近の主な動向①最近の主な動向①(cid:57)Fernando Elizondoエネルギー大臣辞任(cid:57)新エネルギー大臣:Fernando Canales氏就任(cid:57)エネルギー大臣の権限は弱く、大勢への影響軽微との見方多し。(cid:57)抱負:国内供給の確保、採算性の改善、憲法改正等。(cid:57)LNG受入基地促進の発言注目。14最近の主な動向②最近の主な動向②(cid:57)地元紙ウニベルサル:PEMEX、ペルー・ボリビア・豪州・カタール等のガス上流へ関与する可能性に関して報道(9月末)。(cid:57)具体的にカミセアの名前も。(cid:57)石油開発も:米国のメキシコ湾沖において、シェルとJ/Vを組成との報道あり(本年8月)。(cid:57)「厳格なメキシコ法規制を避け、増産を図るには、国外での投資機会を検討する余地がある」(前エネルギー大臣発言)15
地域1 中南米
国1 メキシコ
地域2
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地域9
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国・地域 中南米,メキシコ
2005/10/12 齊藤 晃
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