ページ番号1006742 更新日 平成30年3月5日

E.ON Ruhrgas:欧州下流企業の、ガス上中流事業及び LNG 事業への本格展開の一例

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レポートID 1006742
作成日 2005-12-14 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 天然ガス・LNG企業
著者
著者直接入力 齊藤 晃
年度 2005
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ E..ON ON RuhrgasERuhrgas:欧州下流企業の、:欧州下流企業の、ガス上中流事業及びLNGガス上中流事業及び本格展開の一例一例本格展開のLNG事業への事業への平成17年12月14日調査部 齊藤 晃趣旨趣旨(cid:57)E.ONグループは、電力事業・ガス事業等に携わる、ドイツの大手エネルギー会社である。E.ONグループのガス事業は、E.ON Ruhrgasを中核として活動している。最近、欧州他国の大手下流企業同様、①ガス田権益獲得等、上流事業への参画、②国際ガスパイプライン権益取得等(NEGP)、中流事業への参画、③LNG事業への参画(ドイツ初のLNG受入基地発表)等の動きが、盛んとなっている(特に本年9月以降)。(cid:57)その主要な目的は、供給セキュリティや価格競争力の確保、LNGの調達ポートフォリオへの追加によるリスク分散等がある。今回は、その動向・背景等について簡単に報告する。01ヘじめにはじめに(cid:57)欧州域内のガス生産比率、約6割。(cid:57)今後急速に減退化する方向(欧州域内自給率:2020年頃、25~30%まで減少との見方も)。(cid:57)欧州大手下流企業<従来>買い手中心のポジション。<現在>ガス上中流事業及びLNG事業への参画が目立つ(下流⇒上流)。(例)ガス・ド・フランス:エジプトへの進出2(参考)欧州天然ガス供給見通し(参考)欧州天然ガス供給見通し欧州域内生産比率:約6割(2004年)⇒25~30%(2020年)(cid:57)04年:ガス供給量5,150億m3(cid:57)10年:5,700~6,100億m3(見通し)(cid:57)20年:6,750~7,300億m3(見通し)(cid:57)各国国内生産、オランダ、その他EU等の生産減退が著しい。(出所)E.ON (出所)E.ON RuhrgasRuhrgas資料資料3.ONグループ概要(ガス)E.ON(cid:57)E.ONグループ:電力事業・ガス事業等。(1)グループ概要(ガス)(1)(04年売上高:約490億ユーロ[約7兆円])(cid:57)欧州最大のガス配給会社。(欧州全体5,150億m3のうち、930億m3(2004年。連結ベース)E.ON Ruhrgasが中核。ドイツの他、英国等も。(cid:57)(出所)E.ON (出所)E.ON RuhrgasRuhrgas資料資料4E.ONグループ概要E.ONグループ概要((ガス)ガス)(2)(2)ドイツ全体:消費の約8割を対外依存。E.ONグループの供給元:ロシア(約32%)、残りノルウエー、英国、他。(出所)E.ON (出所)E.ON RuhrgasRuhrgas資料資料5蛯ネ背景主な背景(cid:57)①欧州域内生産の斜陽化によるセキュリティ不安(cid:57)②低い自主開発ガス比率(ガス上中流事業及びLNG事業への参画、出遅れる。⇔ガス・ド・フランス等(cid:57)③調達手段は、パイプラインガスのみ(cid:57)①供給セキュリティ確保要(輸入依存供給不安解消)(cid:57)②価格競争力の獲得(cid:57)③LNGの調達ポートフォリオへの追加(cid:57)潤沢なキャッシュフロー武器(財務体質良好)(cid:57) 本年9月以降、ガス上中流事業及びLNG事業への参画目立つ6上流事業への参画(1)(1)上流事業への参画自主開発ガス比率長期目標:15~20%へ一歩前進。(cid:57)カレドニア・オイルアンドガス社の買収。(cid:57)英領北海、15ガス田の権益他。(cid:57)約6.9億ユーロ(約960億円)。(cid:57)注目:相当高い価格で買収。(cid:57)潤沢なキャッシュフローを背景に、高値落札で目標達成を急ぐ?(cid:57)M&A(手っ取り早く自主開発比率の向上が可能)⇔ガス・ド・フランス7纓ャ事業への参画(2)(2)上流事業への参画北海で生産中。ロシアでの活動強化。中東等も注目。(cid:57)上流事業の戦略地域:北海(英国/ノルウエー)、中東・北アフリカ・ロシア。北海で生産中。(cid:57)イランの豊富なガス資源にも注目とも。(cid:57)ロシアとの関係強化動き。(cid:57)ガスプロムの株式保有。(cid:57)Yuzhno-Russkoyeのガス田の約25%を取得する方向で合意。8中流事業への参画(1)(1)中流事業への参画<北ヨーロッパガスパイプライン>(NEGP)国際パイプライン(cid:57)ロシア・ビボルグ~ドイツ・グライフスバルト(cid:57) ガスプロム(51%)、E.ON (24.5%)、BASF(24.5%)(cid:57)延長:約1,200km(cid:57)輸送能力:275億m3/年(第1期、2010年完成予定)、550億m3/年(第2期)も。(cid:57)総工費は約40億ユーロ(約5,600億円)(cid:57)バルト海経由9?ャ事業への参画(2)(2)中流事業への参画供給セキュリティ向上。英国市場アクセス確保も。(cid:57)ロシア~西ヨーロッパ市場直結。供給セキュリティ向上へ。(cid:57)本年9月、NEGPの建設に関する契約文書に調印。(cid:57)04年7月、ガスプロムとE.ON、MOUを締結済(NEGPを最優先事項に)。(cid:57)10月初旬、Wingasとガスエクスポート(ガスプロム輸出部門)は、NEGPを通じた初のガス供給契契約を締結。(cid:57)12月初旬、NEGPの建設がロシア側で開始。(cid:57)足場の英国市場アクセスの確保も積極的(インターコネクター、BBLパイプライン)。10LNG事業への参画LNG事業への参画(1)(1)(cid:57)Wilhelmshavenが有力(オランダ国境付近)。(cid:57)10月末、計画発表。(cid:57)ドイツ初(70年代に検討も、中止)。(cid:57)総工費5億ユーロ(約700億円)。(cid:57)2010年頃、完成予定。(cid:57)受入能力:60~100億m3/年。11NG事業への参画LNG事業への参画(2)(2)(背景)欧州域内生産、斜陽化傾向。ロシアへの過度の依存避ける必要あり。2020年:欧州輸入ガスの約3割がLNGになるとも。(cid:57)E.ONのBernotatCEO:①成長する世界のLNG市場に直結が可能、②長期的安定供給に寄与する等のメリット強調。(cid:57)LNG=戦略オプションとして検討。広範囲の地域から輸入調達可。欧州以外のソース、供給セキュリティ確保重視の方針。(cid:57)供給元の詳細、今後明らかに。(中東、北アフリカ、西アフリカ等の名前挙がる。イランも注目?(cid:57)建設認可:政治家、地元の理解を背景に取得済(E.ON Ruhrgas担当者)。⇔イタリア(cid:57)英国、クロアチア等にも。12
地域1 欧州
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国・地域 欧州
2005/12/14 齊藤 晃
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