ページ番号1006893 更新日 平成30年3月5日

カスピ海周辺から欧州向けのガスパイプライン構想の最近の動きについて

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レポートID 1006893
作成日 2008-03-21 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 天然ガス・LNG
著者
著者直接入力 古幡 哲也
年度 2007
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ サウスストリームvs. サウスストリームvs. ナブッコナブッコカスピ海周辺からの欧州向けカスピ海周辺からの欧州向けガスパイプライン構想の最近の動きについてガスパイプライン構想の最近の動きについて2008年3月19日調査部古幡 哲也サウスストリームとナブッコサウスストリームとナブッコ12Tウスストリーム・ガス・パイプライン構想サウスストリーム・ガス・パイプライン構想(cid:122)主たる事業者:露ガスプロム、伊ENI(cid:122)黒海 海底部分:900km(cid:122)陸上部分は中欧向けと南欧向けルート(cid:122)操業開始:2013年(cid:122)輸送能力:300億cm/年(cid:122)建設費:100~150億ドル(cid:122)最大水深:2,000m以上(cid:122)ウクライナを迂回して欧州市場に安定供給出所:ENIホームページサウスストリームの経緯サウスストリームの経緯(cid:122)当初は「ブルーストリームⅡ」の代替(cid:122)2007年7月:ガスプロム・ENIが覚書締結(cid:122)2007年11月:F/S実施に両社が合意(cid:122)2008年1月15日:オーストリアのガス中継のハブBaumgarten基地の権益50%をガスプロムが取得(cid:122)1月18日:サウスストリーム建設・操業会社「South Stream AG」をスイスに設立(cid:122)1月18日以降:ガス通過国からの合意取付け34Tウスストリームの進展(1)サウスストリームの進展(1)【ブルガリアブルガリア】】【(cid:122)2008年1月18日、プーチン大統領、メドベージェフ第一副首相(ガスプロム会長を兼任)がブルガリア訪問、以下に合意①ブルガリア領内でのP/L通過②建設・操業会社の設立(50:50)(cid:122)ブルガリア区間の建設費総額は20億ドル。(cid:122)ナブッコの当事者のブルガルガスが当事者になる?(未確認)(cid:122)ブルガス-アレキサンドロポリス石油P/Lの事業会社設立と原発建設についても合意。56黒海周辺石油パイプラインTウスストリームの進展(2)サウスストリームの進展(2)【セルビア①セルビア①】】【(cid:122)プーチン大統領一行はブルガリアからセルビアへ足を伸ばし、以下について基本合意。(1月25日にモスクワで正式調印)a)セルビア領内でのパイプライン通過b)P/L建設・操業の合弁会社設立(おそらくセルビアガスが当事者となるも出資比率不明)c)ガスプロムネフチが?4億で国営石油会社NISの株式51%を取得d)ガスプロムネフチがNISの製油所(計16万b/d)近代化のため?5億を負担e)ガスプロムとセルビアガスが別の合弁会社を設立して地下貯蔵施設(8億cm)を管理・運営サウスストリームの進展(3)サウスストリームの進展(3)【セルビア②セルビア②】】【(cid:122)セルビアはガス供給の安定性が高まることに。ただし、国営石油会社NISの売却はセルビアにとって条件が不利との意見も。(「?15-20億が適正」:セルビア経済大臣)(cid:122)ブルガリア・ハンガリーとの条件から考えても経済的にはセルビアが譲歩。コソボ問題で立場の弱いセルビアから、ロシアが好条件で石油・ガス下流に参入する機会を得た。(cid:122)2月25日にガスプロム・セルビアガスの両社で企業間合意書にもサイン。78Tウスストリームの進展(4)サウスストリームの進展(4)【ハンガリーハンガリー】】【(cid:122)セルビアとの企業間合意後、メドベージェフ第一副首相がハンガリーを訪問し、2月26日に以下を基本合意。(28日正式調印)①サウスストリームのハンガリー領内通過②建設・操業を行う合弁会社を50:50で設立③ハンガリーに貯蔵能力10億cmの施設建設(cid:122)ナブッコに参加するMOLは恐らく参加せず、ハンガリー開発銀行が合弁会社の当事者?(未確認)当事者能力あるのか?(cid:122)「近々、別の国と合意」 ギリシャ?9ナブッコ・ガス・パイプライン構想ナブッコ・ガス・パイプライン構想(cid:122)事業会社:Nabucco Gas Pipeline Int’l(cid:122)当初事業参加者:オーストリアOMV、ハンガリーMOL、ルーマニア・トランスガス、ブルガリア・ブルガルガス、トルコ・ボタシュ(cid:122)参加各国を経由、全長:3,300km(cid:122)操業開始:2012-2013年(cid:122)輸送能力:310億cm/年(cid:122)建設費:70億ドル(cid:122)供給ルートの多様化(競争原理)&ロシア・イラン迂回10iブッコ・ガス・パイプラインの経緯ナブッコ・ガス・パイプラインの経緯(cid:122)2004年6月:会社設立@ウィーン(cid:122)2008年1月:FEED管理エンジニア会社選定(cid:122)2008年2月6日:独電力・ガスRWE社が参加?(各社シェアが20%→16.67%に下落)(cid:122)2008年2月8日:欧州委員会から第三者アクセス要件等の緩和の承認(オーストリア部分、他国分も申請済み)(cid:122)2008年2月後半:政府間協定書を各国が回付中ナブッコの致命的弱点:供給源が未確保ナブッコの致命的弱点:供給源が未確保(cid:122)ナブッコ幹部:「ナブッコ会社はガス確保せず、参加各社がガスを確保する」↓(cid:122)しかし、参加各社が十分なガス埋蔵量を確保しているとは聞かない。1112Aゼルバイジャン・シャーデニスガス田アゼルバイジャン・シャーデニスガス田(cid:122)今後開発されるステージ2と深層ガスで200億cm/年以上の可能性。しかし競争は激しい。?ガスプロムがStatoilHydro(25.5%)と交渉中。?StatoilHydroはアドリア海横断パイプラインプロジェクトへの参入を決定。(建設費22億ドル)?SOCAR(10%+政府取分)は、イタリア向け2012年から80億cm/年供給することで政府間合意(2007年12月)。ナブッコへの関心は示しつつも、他のパイプラインとの間で品定め。(cid:122)トルコ:TPAOが9%、イラン:NICOが10%のシェア。コンソーシアムは一枚岩で行動するか。(cid:122)アゼルとトルコはガス輸送の枠組みに合意できず。13トルクメニスタンのガストルクメニスタンのガス(cid:122)米国地質調査所等の未発見ガス埋蔵量ポテンシャルは適正か?(5.9Tcm/2000年)(cid:122)昨夏、米政府が180万ドルをSOCARに供与した、トランスカスピアンパイプライン(TCP)のスタディ進展せず。(cid:122)TCPは誰が建設するのか?毎年、欧州価格に近づくロシア向け販売価格よりも経済性があるのか?(cid:122)RWE、Chevronがトルクメに提案した、CNGタンカーによるアゼル向け輸送の可能性は?14サの他ナブッコのガス供給源その他ナブッコのガス供給源(cid:122)イラン?政治的に困難?トルコ向けのガス供給をしばしば停止、そもそも十分な供給能力・ガスインフラがあるわけではなく、安定的供給源としては不適合か。(cid:122)イラク?見通し立たず。(cid:122)エジプト?アラブ・ガス・パイプラインは2月に完成したばかり。15ナブッコ・プロジェクトの今後ナブッコ・プロジェクトの今後(cid:122)各参加者によるガス供給源確保が懸案。メドのある供給源が揃わなければ、FID・ファイナンス困難。(cid:122)トルクメ・カザフのガス確保が「本気」なら、スタディによりロシア経由よりも経済性高いことの裏づけ必要。?米・欧州政府の政治的プロモーションだけではTCP困難。?トルクメ・カザフが建設するなら誰がファイナンス??ナブッコ事業者が建設するなら、各社毎の取り組みでは無理。(CNGなら?)(cid:122)各参加企業がガス調達することは欧州ガス自由化には沿うが、供給国へのバーゲニングパワー拡散。(cid:122)サウスストリームとの一本化の是非。16Tウスストリーム・パイプラインの見通しサウスストリーム・パイプラインの見通し(cid:122)先行しているが、関係国(ガス供給国・通過国)が多いため、パイプライン建設契約、通ガス能力シェア契約、ガス売買契約(数量含む)など、具体的な権利義務を定める契約をまとめるまで、長期間を要する可能性が高い。早めの取り組みが必要。(ナブッコでも同じ)(cid:122)ノルドストリームと同様、黒海にパイプラインを敷設することに、サウスストリームによってバイパスされるウクライナとトルコが反対する可能性あり。17
地域1 中東
国1
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地域3
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地域6
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地域7
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地域9
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国・地域 中東
2008/03/21 古幡 哲也
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