ページ番号1006902 更新日 平成30年2月16日

イラク:石油・天然ガス開発の動向と当面の見通し

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レポートID 1006902
作成日 2008-05-22 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 探鉱開発
著者 猪原 渉
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年度 2008
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ イラク::石油・天然ガス開発の動向と当面石油・天然ガス開発の動向と当面イラクの見通しの見通し2008年5月21日調査部猪原 渉報告事項報告事項(cid:122)イラク石油開発の最近の動向?生産・輸出状況?メジャー各社との協議?新規入札?ガス開発計画?クルド及び石油法を巡る動向?今後の見通し12輸出・生産状況輸出・生産状況?イラク戦争後、生産・輸出は低迷が続いたが、(輸出)北ルート(トルコ・ジェイハン向けパイプライン)の稼働率向上(セキュリティ強化)により、2007年後半以降、増加基調。?月別のばらつきはあるが戦争前レベル(生産:250万b/d程度、輸出:200万b/d程度)に近い水準にほぼ回復。?ただし、08/1月生産量は、電力不足による製油所・パイプライン稼動低下に伴う北部油田(キルクーク油田他)生産減のため202万b/dへ低下(cid:122)生産・輸出ともイラク戦争前レベルに近い水準にほぼ回2008年4月、生産240万b/d、輸出188万b/d復?生産量輸出量 出所:MEES、Iraq Weekly Status Report44月2008年1月10月7月4月2007年1月10月7月4月2006年1月10月7月4月2005年1月10月7月4月2004年1月10月7月4月2003年1月イラクの月別原油生産量と輸出量の推移(万b/d)300250200150100500cid:122)(cid:122)石油省による石油・ガス開発の取り組み石油省による石油・ガス開発の取り組みイラク戦争後、2007年前半頃までの主な取り組み?既存油田施設のリハビリ・修理(KBR等のエンジ企業との契約)国際石油企業(IOC)と40件超えるMOU締結(内容:国外での油層技術調査や研修受入等)?2007年後半以降現在までの主な取り組み???メジャー各社との技術支援契約(TSC)交渉新規入札を実施へガス開発計画の推進5メジャーとのTSCTSC交渉交渉メジャーとのメジャー各社と技術支援契約(TSC)締結交渉生産中油田5油田に関する2年間の技術支援契約(TSC)締結を協議。各10万b/d増産が目標(計50万b/d)。各案件50億ドル規模?2007年12月、08年1~2月、3月に続き、4月下旬~5月上旬にアンマンでメジャー各社と4度目(「最終」)の協議実施。5月、Anadarko(米)等のコンソーシアムとのTSC交渉が新たに判明。(cid:122)???<交渉対象油田、(ShellShell、BHPBPExxonMobilChevron、TotalAnadarko(米)、Vitol(スイス)、Dome(UAE))内現状生産能力>キルクーク油田(55万b/d)。アッカスガス田開発についても協議(別掲)ミサン油田群(16万b/d)ルメイラ油田(100万b/d)ズバイル油田(24万b/d)西クルナ油田(フェーズ1)(30万b/d)ルハイス油田(5万b/d)。6cid:122)(cid:122)?????メジャーとのTSCTSC交渉交渉メジャーとのシャハリスターニ石油相、「メジャーとのTSC交渉は6月末がデッドライン」と表明(4/22、@ローマ)<発言要旨>メジャーに対し6月中の交渉決着を要請。今夏実施予定の入札ラウンド迄にTSC締結したい。決着しない場合、イラク単独(TSC抜き)での増産に切り替える方針。240万b/dまでの増産はイラク独力で実施し、十分な能力所持バスラでの反政府派掃討作戦成功により、南部油田への操業妨害の恐れ低下。本年末までに290万b/dへの増産も可能。BPが契約締結第1号となる?(報道)BPは既に最終プロポーザル(ルメイラ)を提出し、石油省は内容了解済。ExxonMobilが続く?契約条件は当初案から見直しか。(cid:122)(cid:122)(cid:122)契約期間:(当初)2年→(新)1年半、に見直し増産達成時期:1年以内→2年目支払い方法:原油→キャッシュ(イラク開発基金(DFI)の反対回避)7<イラク油ガス田分布図>作成:JOGMEC8V規入札新規入札?石油省、申請120社(提出期限2/18)のなかから事前資格審査合格企業35社(下記)を発表(4/13)。国企業名企業名国米国英国豪州Anadarko, Chevron, ConocoPhillips、ExxonMobil, Hess, Marathon, Occidental(7社)BG, BP, Premier(3社)BHP, Woodside(2社)イタリアEdison, Eni, (2社)日本中国韓国インドInpex、Japex、新日本石油、三菱商事(4社)CNOOC, CNPC, Sinochem, Sinopec(4社)Kogas(1社)ONGC(1社)オランダShell(1社)マレーシアPetronas(1社)ドイツWintershall(1社)インドネシアPertamina(1社)フランスTotal(1社)ロシアGazprom, Lukoil(2社)ノルウェーStatoilHydro(1社)デンマークMaersk(1社)(1社)(1社)カナダRepsolスペイン?クルドとの契約企業(DNO(ノルウェー)、OMV(オーストリア)、SK、KNOC(韓)、Reliance(インド)、Hunt(米)等)は石油相の事前警告どおり選定されず(各社がPQ申請を行ったかどうかは不明)?石油省は審査合格企業の追加を検討中。Nexen9ガス開発計画の推進ガス開発計画の推進(cid:122)Shell提案の総合ガス開発計画①(北部)アッカスガス田開発(cid:122)生産ガスをArabGasPipeline(AGP)に繋ぎ、Nabuccoパイプライン経由、欧州向けに供給する計画。想定供給量約100億m3/年。→EU・イラク政府協議でバローゾ欧州委員長が構想への支持を表明(4/16)→ロシアやイラン(ナブッコガスP/L計画)に代わる有力な欧州向け供給源となりうる?→炭化水素資源の乏しいスンニ派地域で数少ない有望資源。米国の政治的思惑(スンニ派懐柔策として本計画を利用)があるとの見方も。②(南部)LNG液化設備建設(SouthGasUtilizationプロジェクト)(cid:122)バスラ向けガスパイプライン(フレアガス輸送)建設及びバスラでのフローティングLNG設備建設。最短で2012年から400MMcf/d(LNG換算300万トン/年)のLNG輸出目指す、設備費:25億ドル、供給先は主にクウェート、UAE。Shellは上記②について今夏までにイラク側とジョイントベンチャー設置の初期合意締結を目指す(報道)Shellのイラク戦略:特にガスに注力。2005年にガス関連MOU締結。UAE、サウジでのガス案件不調との背景も。(cid:122)(cid:122)10Nルド及び石油法案巡る動きクルド及び石油法案巡る動き(cid:122) 石油法巡る石油省とKRGの交渉が進展???石油法:2007年2月法案閣議決定、07年7月一部修正。その後、各派から反対意見噴出し、交渉は進展せずデッドロックに。クルドは地域政府の独自権限を強く主張。2008年4月、石油省とクルド地域政府(KRG)の協議で、2007年2月版ドラフトを石油法論議のベースとすることで合意。⇒具体的合意内容なく、交渉進展との見方は早計か?11(cid:122)(cid:122)クルド及び石油法案巡る動きクルド及び石油法案巡る動きシャ石油相は、2007年2月(石油法論議開始)以降にクルド地域政府(KRG)が締結したPS契約(別紙)の無効を主張。契約締結した企業をブラックリストに入れると警告するなど、クルドと厳しく対立。KRGは、石油省との交渉決裂は避けつつも、引き続き独自開発進める姿勢。?Oil Search、Prime、PetoilコンソーシアムとShakal鉱区(「埋蔵量2.5億bbl」)に関する新規PS契約を締結(08/5)。DNOは、タウケ油田(現状生産7千b/d)からの輸出を検討。Western Zagrosが試掘継続、結果良好(「埋蔵量数億bbl規模」)。??12006年までの2006年までのKRGKRG締結締結PSPS契約契約DNOGenelEnerji、Addax(TTOPO)Petoil/PrimeNaturalResourcrsA&TPetroleum/HawlerWestern Zagros2004/6 KRGとPS契約締結。05/11、タウケ(Tawke、トルコ国境付近)構造でTawke#1(タウケ1号井)の試掘開始。06/4からのテストで出油。05/5、PS契約(04/1締結)に基づき、タクタク油田の掘削開始。2004年、KRGとPS契約締結(ChiaSurkh)2004年、KRGとPS契約締結(BinaBawi)2006年、KRGと探鉱・PS契約締結。ザグロス褶曲帯エリアでの探鉱実施へ。132007年2月以降の2007年2月以降のKRGKRG締結締結PSPS契約契約鉱区番号鉱区名探鉱リスク面積(k㎡)契約企業契約時期K6,K7,K8--Hunt Oil(米), Impulse Energy(加)2007年9月-HighSindi/Amedi2,358Perenco(仏)MiranLow/Medium1,015Heritage Oil(加)Mala/OmarLow/Medium285OMV(オーストリア)ShorishLow/Medium526OMV(オーストリア)Akre-BijeelMedium889MOL(ハンガリー)、Gulf Keystone(米)2007年11月ShaikanRoviSartaLow--289Gulf Keystone, Texas Keystone(米), MOL(ハンガリー)517Reliance(印)607Reliance(印)2007年10月2007年10月2007年11月2007年11月2007年11月2007年11月2007年11月2007年11月2007年11月123456789K1K34K20K25K10K5K21K16121314K3K38K410K11,K12,k15HawlerContract AreaLow/Medium1,542Norbest(露)11K35BazianLow473KNOC, SK Energy, Daesung, Samchully, Beuma, Majuco, GS holdings, UlEnergy(以上韓)SarsangMedium1,226HillwoodInternational Energy(米)2007年11月SangawNorthAtrushLowLow-492Sterling Energy(英)269Aspect Energy(加)-Kurdish Exploration and Production Company (KEPCO, クルド)2007年11月2007年11月2007年11月1415K26,K32,K39,K42-y07/6月発表KRG鉱区図】<出所:KRGホームページ>15今後の見通し今後の見通し(cid:122)入札ラウンドについて 【⇒スケジュールの見通しは?、入札対象油田・鉱区は?、「本命」の新規開発案件の入札はあるのか?】(イラク専門家見解・情報をふまえての見通し)スケジュール:2月発表のスケジュール(下記)は既に遅延<08/2月、シャハリスターニ石油相発表入札スケジュール>?4月頃:入札対象鉱区発表、3ヶ月以内に石油会社応札(見積提出)2008年3Q以降:見積評価、検討2008年12月末:契約先企業決定・発表2009年上半期:契約の閣議承認???→メジャーとのTSC締結前(7月以前)に入札は開始されない見込み(石油省はまずはTSC決着を優先する姿勢)16蛯ネ既発見未開発油田主な既発見未開発油田油田名発見年可採埋蔵量生産状況生産能力契約・交渉実績等アフダブ197914 億bbl未開発9 万b/d1973113 億bbl一部生産中80 万b/d(*):フセイン政権下での動きCNPC(中)とPS契約締結1997/6(*)イラク石油省が内容精査中1997/6 ロシア3社(Lukoil他)とPS契約締結。02/12イラク側が契約破棄(*)04/9 ConocoPhillipsがLukoilと提携合意し、将来の本プロジェクトへの参加表明。イラク石油省が内容精査中西クルナ(フェーズ2)マジヌーンビンウマールハルファヤラタウィナシリヤ19771949197619501978121 億bbl未開発60 万b/dTotal(旧Elf)と交渉実施(*)63 億bbl一部生産中45 万b/dTotal(旧Total)と交渉実施(*)46 億bbl未開発31 億bbl未開発25 万b/dBHP(豪)、CNPC(中)等と交渉(*)25 万b/dShell、Petronas(マレーシア)等と交渉(*)26 億bbl未開発30 万b/dEni(伊)、Repsol-YPF(西)と交渉実施(*)スバ/ルハイス1969/196118 億bbl一部生産中25 万b/dSlavneft(露)と交渉(*)。ツバガラフラフィダン東バグダッド197619791976197615 億bbl未開発20 万b/dONGC(印)、Sonatrach(アルジェリア)と交渉(*)11 億bbl未開発7 億bbl未開発13 万b/dTPAO(トルコ)等と交渉(*)10 万b/d03/2 Soyzneftegaz(露)と合意書締結(*)64 億bbl生産休止中40 万b/d出所:各種資料17今後の見通し今後の見通し(cid:122) 入札ラウンドについて対象油田・鉱区は未定の模様だが、以下の見方??以下のいずれかが対象か?①メジャーとのTSC対象油田(主要生産中油田及びアッカスガス田)②その他の中小生産中油田(バイハッサン等)の増産プロジェクト石油省内には、探鉱案件主体でいくべきとの意見もある一方で、大臣が開発案件に拘っているとの情報も。18。後の見通し今後の見通し(cid:122) 入札ラウンドについて? 新規油田開発(マジュヌーン等の巨大油田、ラタウィ等の中規模油田とも)は、当面(1年以上)、長期開発契約としてはオファーされない可能性高い(治安情勢、石油法未制定等のため)。? ただし、これらの油田について、TSC(既存データの解析作業等)締結の可能性はある。19今後の見通し今後の見通し(cid:122)フセイン政権時代(97年)締結されたPS契約の行方【⇒契約復活か否か等により他事業、他社へ影響大】<イラク専門家見解>①西クルナ油田(フェーズ2)(97年Lukoil等ロシア事業体と契約、02年フセイン政権が契約破棄、生産能力80万b/d、投資額37億ドル)(08年2月、ロシア政府が対イラク債権120億ドル(総額129億ドル)放棄)A氏見解:進展なし。水面下の交渉も行われておらず、契約復活はない見込み。B氏見解:LukoilのパートナーConocoPhillips(04/9に20%資本参加)が本プロジェクト参入に否定的な点がネックだが、優先的契約締結の可能性はある。Chevron/Totalの西クルナ油田(フェーズ1)のTSCの動向にも左右されよう。??20。後の見通し今後の見通し(cid:122)フセイン政権時代(97年)に締結された契約の行方②アフダブ油田(97年CNPCと契約、生産能力9万b/d、投資額12億ドル)??A氏見解:中国側と数次の交渉実施。条件見直しの上、同社と再締結の可能性高い。入札対象には含まれない。B氏見解:CNPCは本命ではない。石油省での同社の評価低く、入札に付される可能性大。21
地域1 中東
国1 イラク
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中東,イラク
2008/05/22 猪原 渉
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