ページ番号1006909 更新日 平成30年3月5日

ナイジェリア:既存契約の条件見直しと天然ガス新規投資の動き

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レポートID 1006909
作成日 2008-06-19 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 天然ガス・LNG探鉱開発
著者 竹原 美佳
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年度 2008
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ ナイジェリア:既存契約の条件ナイジェリア:既存契約の条件見直しと天然ガス新規投資の動き見直しと天然ガス新規投資の動き2008年6月18日調査部竹原 美佳1本日の報告事項本日の報告事項1.既存契約の条件見直し(1)深海油田PS契約でShell、ExxonMobilに追徴課税(2)NLNGの優遇税制見直し(3)国営NNPCのジョイントベンチャー資金不足問題2.天然ガス新規投資(1)ガスマスタープラン(2)新たなガスプロジェクトの動き3.ナイジェリア石油天然ガス事業におけるリスクと機会Q考:産油国ナイジェリア参考:産油国ナイジェリア(cid:57)ナイジェリアは360億バレルの埋蔵量、250万バレル/日の生産能力を有するアフリカ最大の産油国(cid:57)しかし、地元部族の抗議活動による油田設備やパイプラインへの襲撃で、恒常的な減産が続き、5月の原油生産は190万バレル/日にとどまっている。深海開発ラッシュのアンゴラは5月に188万バレル/日を生産、ナイジェリアを追い抜く勢い。(cid:57)ヤラドゥア大統領は、2007年5月の就任以来、産油地帯ニジェールデルタ治安回復に向けた利害関係者との対話、石油産業組織の再編などに取り組んでいる。(cid:57)政府は2010年までに400万バレル/日の増産を目指している。参考:石油埋蔵量(10億バレル)300250200150100500ranISaudi ArabiaBP statistical review 2008raqIKuwaitRussian FederationVenezuelaUnited Arab EmiratesKazakhstanLibyaNigeriaUSCanadaQatarChinaBrazil蛯ネ産油地帯ニジェールデルタと出荷ターミナルSource:CIA1.既存契約の条件見直し1.既存契約の条件見直し(1)深海油田PS契約でShell、ExxonMobilに追徴課税(cid:132)2008年5月、ナイジェリア政府はShellとExxonMobilに19億ドルの追徴課税(cid:132)Bonga油田:8.5億ドル(オペレーター:Shell)(cid:132)Erha油田:6.5億ドル(オペレーター:ExxonMobil)(cid:132)旧PS契約(1993年制定)適用、外資に比較的有利な財務条件(cid:132) 背景:西アフリカ初の大水深、アンゴラとの競合、低油価ロイヤルティ(水深1,000m>):ゼロ、初期生産時利益原油:80% (累計3億5000万バレルまで)(cid:132)ナイジェリア政府の反応(cid:132) 契約にもとづく条件見直しオプションを主張:油価20ドル/バレル超(cid:132)外資の反応、今後の見通し(cid:132) 外資の反応Shell:契約見直しは、投資家の信頼を損ね、投資リスクとなるExxonMobil:法令は全て遵守、税・ロイヤルティもおさめている(cid:132) 今後の見通し他国同様、契約見直しとなる可能性が高いという見方が多いiイジェリアにおける主な深海油田参考:LNGLNG生産国ナイジェリア生産国ナイジェリア参考:(cid:57) ナイジェリアは原油だけではなく、天然ガスについても187兆立法フィートの埋蔵量を有し、2007年はLNG1,500万トン/年を輸出(cid:57) 随伴ガス回収の遅れ、石油産業再編や天然ガス法案の整備に伴い、進行中のLNG液化(拡張・新設)、パイプラインプロジェクトは遅延気味(cid:57) 現在計画中のBrass LNG(液化能力:2トレーン計1,000万トン/年)、とOlokola LNG(1期液化能力:2トレーン計1,100万トン/年)が順調に稼働を開始すると、液化能力は少なくとも4,000万トン/年を超え、カタール、オーストラリアに比肩するLNG生産大国となる見通し(cid:57) ナイジェリア政府は国内向けの供給強化、輸出増加双方の実現を目指し、新規ガス事業創出に意欲的V然ガス埋蔵量兆立法フィート1,8001,6001,4001,2001,000800600400200-ranIQatarRussian FederationBP statistical review 2008United Arab EmiratesSaudi ArabiaUSNigeriaVenezuelaAlgeriaraqIBrunei4.1%Oman5.4%Egypt6.0%Trinidad & Tobago8.0%Australia8.9%Nigeria9.3%LNG輸出に占める割合BP statistical review 2008にもとづき作成Others1.5%UAE3.3%Qatar17.0%Malaysia13.2%Algeria10.9%Indonesia12.3%1.既存契約の条件見直し1.既存契約の条件見直し(2)Nigerian LNG(NLNG)の優遇税制見直し(cid:132)2008年5月、ナイジェリア議会ガス委員会(Nigeria's House of Representative Committeeon Gas)は、NLNGの税制優遇措置について公聴会を開催(cid:132)NLNGは1998年に定められた条例により免税期間(Tax holiday)や優遇税制が適用されている。(cid:132)議会は条例を違憲とし、NLNGの売上げの3%をニジェールデルタ開発委員会(NDDC:Niger Delta Development Commission)が管理する官民ファンド(ニジェールデルタの道路・橋・学校・病院などのインフラ整備のための官民ファンド)に納めるよう求めている。igerianLNG (NLNG)の概要ナイジェリアで唯一稼働中の液化プロジェクト(cid:57)プラントサイト:リバーズ州Bonny 島(cid:57)事業者:NNPC(49%)、Shell(25.6%)、Total(15%)、Agip(10.4%)(cid:57)1999 年稼働開始(cid:57)2008年現在、1~6Trainが稼働中液化能力計約2,200万トン/年(cid:57)主に欧州・北米向けに販売2007年出荷:約1,500万トン(cid:57)増強計画あり:NLNG(Seven plus)液化能力約800 万トン/年2012年稼働開始(見込み)http://www.nlng.com1.既存契約の条件見直し1.既存契約の条件見直し(3)国営NNPCのジョイントベンチャー資金不足問題(cid:132)NNPCはジョイントベンチャーの権益比率に応じ開発資金を拠出しなければならないが、NNPCの資金はナイジェリア政府が毎年予算から支給する形となっており、資金不足が常態化。(cid:132)2008年は、ジョイントベンチャー全体の必要投資額約150億ドルに対し、約55%のシェアをもつNNPCは約85億ドルを支出しなければならないが、政府の予算認可額は49億ドルにとどまった。(cid:132)2008年5月、NNPCジョイントベンチャーの資金不足に対し、オペレーター3社は総額約40億ドルを融資(ExxonMobil20億ドル、Total 10億ドル、Shell10億ドル)(cid:132) NNPCと3社は効率的な資金調達を図るべく、ジョイントベンチャー体制の見直しについて協議を行っている。(cid:132) NNPC資金不足問題の解決により油田開発が進み、産油地帯ニジェールデルタへの石油収入の配分、随伴ガスの回収、LNG液化事業等ガスプロジェクトの進展につながるという見方がある。iイジェリアにおける事業体別生産比率PS契約, 16%NNPC/地場JV, 2%Eni JV, 4%Total JV, 7%Chevron JV,13%Shell JV, 35%Exxon JV,24%Petroleum EconomistMay2008にもとづき作成ナイジェリアにおける原油生産の8割以上は国営NNPCとIOCのジョイントベンチャーによる2.天然ガス新規投資2.天然ガス新規投資(1)ガス開発マスタープラン2008年5月、ナイジェリア政府はガス開発マスタープランのロードショーを開催(Abuja5/15、ロンドン5/19、シンガポール5/23)投資対象事業(cid:132)LNG、GTL発電所、肥料プラント(メタノール等)ガス輸送、配送パイプライン中央処理施設(CPF)(cid:132)説明期間(Clarification):6月1日~30日入札勧誘期間(Invitation to Bid):7月1日~15日投資者による関心表明期間(Investor Expression of Interest):7月15今後のスケジュール投資者による入札期間(Investors Develop Bid):8月15日~12月15日提案内容評価・選択期間(Proposal Evaluation & Selection):2009年日~8月15日1-3月投資開始(Commencement of Investment):2009年4月(詳細はwww.ngmproadshow.com参照)ource: The Nigerian Gas Master Plan Investor Road-show By Dr. David Ige, NNPC2.天然ガス新規投資2.天然ガス新規投資(2)新たなガスプロジェクトガス法案整備や石油産業再編等により既存の計画中LNG液化(Brass/Olokola)、GTL(Chevron/Sasol)プロジェクトが遅れる中、新たなガスプロジェクトが複数名乗りを上げている。(cid:132)フローティングLNG:計画中ナイジェリア沖合OML122鉱区におけるLNG FPSO*を利用したLNG生産プロジェクト*Floating Production,Storageand Offloading System(天然ガスの浮体式生産・液化・貯蔵および積み出し設備)2008年6月、ノルウェーFLEXLNG、ナイジェリアPeak Petroleum、三菱商事が詳細事業化検討につき、基本合意(HoA)、150万トン/年(N2 Expander)×15年、2011年稼働開始を目指している。(石油天然ガス資源情報2008年6月「LNG技術:激化する中小規模ガス田開発」参照)iイジェリアにおける主なLNG液化プロジェクト2.天然ガス新規投資2.天然ガス新規投資(cid:132)South East LNG2008年6月、ナイジェリア連邦政府とノルウェーStatoilHydro、英Centrica、ギリシャConsolidated Contractors Company(CCC)は南東部Akwa Ibom州にLNG出荷基地を建設することについてMOUを締結(cid:132)Trans Saharaガスパイプライン:交渉中2008年6月、国営NNPCはロシアGazpromと同PL建設ならびにガス事業における提携で合意(cid:132)GTG(Gas To Gasoline)*:提案2008年5月、NNPC/ExxonMobilはAkwa Ibom州にGTGプラント(10万b/d)を建設することについて共同調査チームを発足GTG:Mobilが過去にニュージーランドで商業化、天然ガスをメタノールに転換し、メタノールをZSM-5触媒を用いたMTG(Methanol to Gasoline)反応器でガソリンに転換(石油天然ガスレビュー2008年5月「最新のGTLプロジェクト動向とその分析」参照)R.ナイジェリア石油天然ガス事業に3.ナイジェリア石油天然ガス事業におけるリスクと機会(1)(1)おけるリスクと機会(cid:132)ナイジェリア政府は1990年代に契約を締結した深海油田PS契約やLNG液化事業の優遇税制を見直し、収益強化を図ろうとしている。ナイジェリアの恣意的な条件見直しはこれから同国に参入する企業もリスク要因として留意する必要がある。(cid:132)ジョイントベンチャーにおける国営NNPCの資金不足問題についてはIOCが融資を行い、体制見直しについて協議中。資金不足問題解決により油田開発が進み、ニジェールデルタの治安回復、随伴ガス回収、液化事業進展につながる可能性がある。3.ナイジェリア石油天然ガス事業3.ナイジェリア石油天然ガス事業におけるリスクと機会(2)(2)におけるリスクと機会(cid:132)ナイジェリア政府は天然ガス事業における国内向けの供給強化、輸出増加双方の実現を目指し、新規ガス事業投資に意欲的。随伴ガスの利用促進、ガス法案の整備に加え、ガスマスタープランを作成、各地でロードショーを実施。(cid:132)ガス法案整備や石油産業再編等により、既存のプロジェクト(Brass/Olokola LNG液化事業、Chevron/Sasol のGTLプロジェクト)は遅れているが、LNG液化、フローティングLNG、GTGなど新たなガスプロジェクトが複数名乗りを上げている。
地域1 アフリカ
国1 ナイジェリア
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 アフリカ,ナイジェリア
2008/06/19 竹原 美佳
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