ページ番号1006920 更新日 平成30年2月16日

ロシア:TNK-BPの株主間抗争とその背景

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レポートID 1006920
作成日 2008-08-21 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 企業
著者 本村 真澄
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年度 2008
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ ロシア:TNK-BPの株主間抗争とその背景2008年8月20日本村真澄最近のTNK最近のTNK--BPBPに関する係争に関する係争(1)(1)(cid:122)3月19日:ロシア連邦保安庁(FSB)はTNK-BPを家宅捜索、2名のロシア人を逮捕(Gazpromの関係書類の押収が主な目的)。(cid:122)4月24日:GazpromがTNK-BP株の50%を$200億で、BPから1%を取得の噂。ロシア側株主は否定。(cid:122)5月13日:少数株主TetlisがTNK-BPがBP側スタッフを違法に雇用とチュメニ調停裁判所に提訴。TNK-BPに業務停止命令。(cid:122)7月3日:BPはTNK-BPへの出向社員148名の内、88名を本国に引き揚げて他業務に振向け、残りの60名はスタンバイ。(cid:122)7月7日:TNK-BPの臨時株主総会でDudley社長の辞任を求める決議提出。多数決で否決。ナ近のTNK最近のTNK--BPBPに関する係争に関する係争(2)(2)(cid:122)7月17日:子会社のTNK-BP Managementのロシア側グループがDudley社長の雇用契約が2007年末で切れているとして、新社長の選出を求める訴訟を起こす。(cid:122)7月19日:Dudley社長の雇用契約が2007年末で切れていたため、連邦出入国管理局は7月19日に10日間有効な暫定ビザを発行。(cid:122)7月22日:BPはTNK-BPの技術専門スタッフ60名全員をロシアから引揚げる。148名の技術エキスパート全員がロシアを離れる。(cid:122)7月24日:Dudley社長が暫定ビザ期限切れ前に出国。中欧に滞在し、外国から社長業務。(cid:122)8月14日:モスクワ地裁がDudley社長の2年間の社長としての業務停止命令。BPは控訴へ。TNK--BPBPの概要TNKの概要(cid:122)設 立:2003年7月、BPとチュメン石油によるJV(cid:122)確認埋蔵量:82.25億boe、1年前より10億boe(14%)増加(cid:122)生産量:160万bbl/d(2007)東シベリアのVerkhnechon油田と西シベリア南部Uvat油田の生産開始は2009年。生産量は伸びる見込み。(cid:122)置き換え率(Replacement):2007年は179%と良好。(cid:122)TNK-BP Holdingは傘下に生産子会社11社、精製子会社5社、販売子会社6社を有する。(cid:122)事業の中核となるのはTNK-BP Holding。取締役は9名で、5名がBP側、4名がAAR側。NK--BPBPの石油生産量の変遷TNKの石油生産量の変遷Russian Oil Production by Company20002001200220032004200520062007120100806040200Million ton/yLukoilYukosSurgutneftegazTNK-BPGazpromneftTatneftRosneftSlavneftBashneftTNK--BPBPの上流事業の活動地域TNKの上流事業の活動地域AR(Alfa--Access/RenovaAAR(AlfaAccess/Renova))とは?とは?(cid:122)Mikhail Fridman(TNK-BPの12.5%を保有), German Khan(12.5%):Alfaグループを所有。Alfa銀行、商社Alfa-Eko、携帯電話、通信会社、食品流通などからなる連合体(cid:122)Leonid Blavatnik(12.5%):米国に移住したロシア人、ハーバード大学卒、ロンドン在住、Access Industriesを保有(cid:122)VikorVekselberg(12.5%):VekselbergはRenova(石油化学・電力)を保有するロシア人、SUALの大株主BPBPののTNKTNKの関わりの関わり(cid:122)1994年:SIDANCOがロシア政府決定で発足(cid:122)1995年:Tymen政府TNK(チュメニ石油会社)設立(cid:122)1997年:BPが$4.48億ドルでSIDANCO株10%を取得(cid:122)1998-99年:Alfa-Access/Renova(AAR)がTNKを取得(cid:122)1999年:SIDANCOが倒産、TNKが資産落札?BPとTNKは法廷闘争へ(cid:122)2001年8月:両者は和解、SIDANCOへ資産を戻す(cid:122)2002年4月:BPはSIDANCO株を25%へ引上げ(cid:122)2003年2月:KukesTNK社長がBPと合併工作(cid:122)2003年7月:TNK-BP発足?AAR:TNK97%、SIDANCO56%、RUSIA Petroleum29%?BP:SIDANCO25%、RUSIA Petroleum33%、$67.5億鴻Vア石油企業の変遷にとってのTNKTNK--BPBPの価値BPBPにとってのの価値(cid:122)SECベース確認埋蔵量石油換算で34億バレルを取得。(cid:122)BP保有確認埋蔵量178億バレルの19%に相当(cid:122)短時間にこれだけの埋蔵量を確保した例は稀(cid:122)BP石油生産量の34%をTNK-BP(シェア分)産出(cid:122)多少の確執がAAR側とあっても、手放す理由はない。P's Net Proved Reserves 2007, 17.8billion boeOther9%Africa6%Asia-Pacific7%Europe8%L.America19% 34億boeUS32%58億boeBPの地域別保有埋蔵量計 178億boeRussia19% 34億boeTNK--BPBP株式売却の動きTNK株式売却の動き(cid:122)BPがパートナーの株式売買に関して、2008年末まで優先交渉権を保持。(cid:122)2008年4月の時価総額:270億ドルと低迷(cid:122)2008年4月:ガスプロムがTNK-BP株式をAARから50%を200億ドル、BPから1%を取得するとの噂。AARは直ちに否定。(cid:122)ロシア政府高官からも売却に否定的な見解。xネズエラ、ポーランド、イラクで確執に対するAARAAR側の不満BPBPに対する側の不満BPの海外展開にTNK-BPも参加させるべき?BP側から来ている出向者の給与が高すぎ出資者に損害を与えている長期的な油田開発ではなく短期的な収益増を?Dudley社長への不満とは、TNK-BPという会社がBPの利益ための会社であって、ロシアの為の会社でないという点に尽きる2008年予算のCapex$44億を$35億へ縮小要求(cid:122)(cid:122)(cid:122)(cid:122)ロシア政府の対応は複雑ロシア政府の対応は複雑(cid:122)基本的には、増産基調を維持したいロシア政府にとって、BPの姿勢は好ましく、AARの姿勢は石油企業として不適切と思われるものの、政府の対応は2つに分かれている印象。(cid:122)5月:セーチン副首相が不関与に姿勢表明(cid:122)6月:シュバーロフ副首相が、AAR保有株をガスプロムに売却することは、BPを利すると批判。(cid:122)6月:ドボルコビッチ大統領顧問が、対外投資意欲を殺ぐ外資は不必要と発言。(cid:122)7月:セーチンが、BPの活動実績を評価。ロスネフチとTNK-BPの協力拡大を示唆。ワとめまとめ(cid:122)BPにとっては大規模埋蔵量を確保出来たTNK-BPの重要性は高く、関係の解消はあり得ない。AARに対しては、強硬策は取りえず。(cid:122)AARにとって、BP側の本社重視の姿勢は容認できず、強硬策で圧力。但し、ロシア政府の関与がない。(cid:122)ロシア政府は、基本的にBPの技術・経営力を評価。AARが政権内部へ食い込んでいるために、政府からのメッセージは、一枚岩でない。
地域1 旧ソ連
国1 ロシア
地域2
国2
地域3
国3
地域4
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地域5
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地域6
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地域7
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地域8
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地域9
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地域10
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国・地域 旧ソ連,ロシア
2008/08/21 本村 真澄
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