ページ番号1006926 更新日 平成30年3月5日

中国:広東/香港のガス供給に新展開 ~珠江デルタの天然ガス事情~

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レポートID 1006926
作成日 2008-09-18 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 天然ガス・LNG
著者 竹原 美佳
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年度 2008
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 中国:広東/香港のガス供給に新展開中国:広東/香港のガス供給に新展開~珠江デルタの天然ガス事情~~珠江デルタの天然ガス事情~2008年9月17日調査部竹原 美佳1本日の報告事項本日の報告事項1.中国と香港、エネルギー長期供給で合意(1)エネルギー長期供給合意がもたらすもの(2)中国と香港両政府・企業の思惑2.珠江デルタの天然ガス供給現状と今後の見通し(1) CNOOCの市場防衛(2) PetroChina、第2西気東輸供給で巻き返し(3)Sinopecは四川のガス供給(川気南送)を計画3.まとめP.中国と香港、エネルギー長期供給で合意(1)エネルギー長期供給合意がもたらすもの香港の本土へのエネルギー依存がさらに高まる合意のポイント(cid:132)2008年8月28日、中国国家能源(エネルギー)局と香港特別行政区政府は、中国本土から香港への電力/天然ガス長期供給で合意(覚書)(cid:132)既存の供給契約の更新が土台(広東省の原子力発電、南シナ海沖合の天然ガス)(cid:132)既存の供給契約更新の他、新たな沖合ガス田や第2西気東輸の天然ガス供給も検討香港の民間企業中電(CLP)が進めていた香港LNG受入基地建設計画は見直しとなる可能性が高い。珠江デルタ珠江デルタ:広東省を流れる珠江の河口デルタ地帯。香港ならびに広東省広州、深?、東莞、恵州、佛山、中山、珠海など中国有数の経済発展地域P.中国と香港、エネルギー長期供給で合意(2)中国と香港両政府・企業の思惑中国政府:エネルギーのマクロコントロール香港の中国への依存(連帯強化)を期待?香港政府:新規発電設備投資の抑制、クリーンエネルギーの安定調達中国PetroChina:安定顧客確保(プロジェクトの安定性向上)中国CNOOC:ライバルのLNG受入計画阻止、安定顧客確保香港CLP:香港LNG計画取り下げ-3つのオプション①崖城ガス田の継続購入(新たに発見された沖合ガスで崖城の減退を補完)②第2西気東輸の香港供給について検討する(FS実施)③CLPが中国本土でLNG事業に参加し、香港にガスを供給香港向け天然ガス供給Castle Peak Power Company, LimitedExxonMobil Energy60% CLP Power 40 %香港のCastle Peak* (67.7万kW)、Black Point 発電所(250万kW)に供給現状:崖城ガス田:30億m3/年*1996~2015年(20年間)*現在は25億m3/年程度今後、崖城に加え、茘湾ガス田あるいは第2西気東輸のガスが香港に供給される見通し崖城(Yacheng)ガス田CNOOC:51%BP:49%CLPは香港政府が定めたCo2排出抑制政策にもとづき、石炭火力のガス転換を進める計画。2013年のガス需要量を34億m3/年と算出*Castle Peak Powerは石炭火力(出力410.8万kW、1996年に67.7万kWをガス転換)?]デルタ地域向けLNG受入基地(稼働・計画中)建設地状況稼動開始(見込み)受入能力(万t/年)当初増強後広東(大鵬湾)稼働中2006年370570備考事業者CNOOC33%、BP30%、広東・香港企業7社37%供給源豪州・北西大陸棚(NWS)(SPA/FOB)広東(珠海市・高欄島)計画中2013年前後320660~1,000CNOOC、広東企業一部確保香港(南索古島)計画中(2011年)260香港CLP一部確保マカオ(珠海市・黄茅島)計画中(2010年以降)200500SINOPEC/マカオ企業未定2007年4月、香港の環境保護署が建設計画を承認2008年6月、BGと2013年以降20年100万t/年購入でHOA締結2006年7月、マカオ行政府がガス供給者としてSinopecを選定2007年3月、ファイナンス入札実施この他、CNOOCは広東省深?市で新たにLNG受入基地建設計画を検討中参考:珠江デルタ(広東省)の天然ガス事情参考:珠江デルタ(広東省)の天然ガス事情消費量:広東省約50億m3/年(香港約30億m3/年)用途:発電(特に夏季のピークロード)、産業用燃料需要、都市ガス特徴:広東省は石炭や石油・天然ガスなどの産地から離れており、末端エネルギー価格が他の都市に比べ相対的に高いが、経済が発展しており購買力も高い。主なガス供給源:広東・大鵬受入基地の輸入LNG、南シナ海沖合のガス、新彊広匯のLNG、陸上(広西)のガスなど供給者:現在は、CNOOCが沖合ガスならびに輸入LNGをほぼ独占的に供給2011年前後、PetroChinaが第2西気東輸パイプラインを、Sinopecが四川の天然ガス(川気南送)供給を検討。?曹フ主な天然ガス市場における民生・商業小売価格(2008年7月)北西 卸約2ドル民生:5~6ドル/MMBTU商業:5~7ドル/MMBTU東北 卸約3ドル民生8~9ドル/MMBTU華北 卸約4ドル民生:8ドル/MMBTU商業:8~11ドル/MMBTU華東 卸約5ドル民生8~9ドルMMBtu商業9~12ドルMMBtu西南 卸約3ドル民生:約5ドル/MMBTU商業:約6ドル/MMBTU華南卸約3.5~14ドル民生13~15ドル/MMBtu商業14~18ドル/MMBtu2.珠江デルタの天然ガス供給現状と今後の見通し(1)CNOOCの市場防衛①新規LNG受入基地建設計画(cid:132) 珠海市高欄(ガオラン) (cid:132)1期320万t/年(2期660万t/年、3期1,006万t/年に増強予定)2011年頃稼動開始予定*(cid:132)*供給源を一部確保(2008年6月にCNOOCが売買契約を締結したQatar PetroleumのLNG?)したが、LNGの調達交渉が価格で難航しており、建設・稼動は遅延する可能性がある。Q.珠江デルタの天然ガス供給現状と今後の見通し(1)CNOOCの市場防衛②沖合ガスの供給/Sinopecとの提携による市場開城他沖合ガス→香港、沖合ガス→マカオに供給CNOOCは2007年にSinopecと中国南部の天然ガス市場開拓で提携、2008年2月にSinopecの輸送インフラを利用し、沖合生産ガスのマカオへの天然ガス供給を開始拓崖③広東省天然ガス管網公司設立2008年、CNOOCは広東省政府ならびにSinopecと天然ガスの供給を一元化する「広東省天然ガス管網公司」を設立、後発のPetroChinaに対し、珠江デルタ市場における優位性を保持しようとしている。2.珠江デルタの天然ガス供給現状と今後の見通し(1)CNOOCの市場防衛④小型の天然ガス液化基地建設(cid:132) 珠海市横琴(ヘンチン)島(cid:132) 天然ガスの処理量:2 億m3/年(cid:132) LNG生産能力:約14 万トン/年(cid:132) 供給源:沖合油ガス田建設の主な目的:中小ガス田の有効利用、需要開拓。珠海市や中山市は幹線パイプラインが未整備。CNOOCはLNGを珠海や中山市のサテライトステーションまでローリーで輸送し、再度気化して都市ガスとして配給し、先行的に市場を開拓する計画CNOOCが計画中の珠海・高欄(ガオラン)受入基地完成後、主要都市の幹線パイプラインネットワーク化され、この液化基地は備蓄としての機能を果たすことになる模様。?]デルタにおける天然ガス供給の主な流れ2.珠江デルタの天然ガス供給現状と今後の見通し(2) PetroChina、第2西気東輸供給で巻き返しPetroChinaが建設中の第2西気東輸パイプラインの西部区間(広東向け)はすでに着工、2011年末までに完成し、広東省向けの供給を開始する計画。設計輸送能力は300億m3/年で、各都市が競ってPetroChinaに対し購入希望量を申し入れ。広州市:100億m3/年を要請広東省までの輸送距離が長く、価格が懸念要因Q.珠江デルタの天然ガス供給現状と(3)Sinopecは四川のガスの珠江デルタへの供給(川気南今後の見通し送)を計画(cid:132)供給源:四川・普光(プーグワン)ガス田川気東送(上海向け)総延長:1,702km事業費:約632億元(約1兆円)設計輸送能力:約150億m3/年現状:建設中、2009年第一四半期稼働開始の予定(四川地震で若干遅延)川気南送(珠江デルタ向け)総延長:約1,200km?現状:計画中(中央政府は上海等東部への供給を優先させるべきと考えている)中国の各地方政府は今後調達(輸入)するLNGの価格が高いと認識、当面、割安な国産パイプラインガスに期待。しかし国産ガスの珠江デルタ向けの供給余力には疑問も中国の主な天然ガス市場における卸価格(2008年7月)北西 卸 約2ドル/MMBTU東北 卸 約3ドル/MMBTU華北 卸 約4ドル/MMBTU華東 卸 約5ドル/MMBTU西南 卸 約3ドル/MMBTU華南 卸3.5~14ドル/MMBTUR.まとめ①3.まとめ①(cid:57) 中国と香港のエネルギー長期合意により、香港の本土へのエネルギー依存がさらに高まるが、珠江デルタでエネルギーの相互融通が進むメリットも。(cid:57) 珠江デルタへの天然ガス供給はCNOOCがほぼ独占的に供給しているが、2011年頃PetroChinaが第2西気東輸パイプラインを、Sinopecが四川の天然ガス(川気東送)供給を開始する見通し。(cid:57)広東省を含む地方政府は今後調達(輸入)するLNGの価格が高いと認識、当面、割安な国産パイプラインガスに大きな期待。(cid:57)中国の国産パイプラインガスは政策的に低く抑えられており、輸入LNGは価格競争力がない。3.まとめ②3.まとめ②(cid:57)CNOOCはSinopecとの提携や、新規LNG受入基地建設計画などの市場防衛策を講じている。(cid:57) 第2西気東輸の主要供給ソースはトルクメニスタンの天然ガスで、欧州向けと同等の高値という見方がある。(cid:57) 第2西気東輸の主要供給源はトルクメニスタンのガスで、新彊から約5,000kmのパイプラインを経て広東省まだ運ぶため、広東省への卸価格は2004年に稼動を開始した西気東輸パイプラインに比べ相当割高になる見通し。(cid:57)輸入LNGは第2「西気東輸」パイプラインに対して価格競争力が生まれる余地がある。(cid:57)エネルギーにおいて香港と一体化した広東省は当面輸入LNGが伸びる可能性が中国において最も高い地域といえる。
地域1 アジア
国1 中国
地域2
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地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 アジア,中国
2008/09/18 竹原 美佳
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