ページ番号1006938 更新日 平成30年2月16日

中国国有石油企業の国際展開 ~2008年の動向と今後の見通し~

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レポートID 1006938
作成日 2008-12-18 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 企業探鉱開発
著者 竹原 美佳
著者直接入力
年度 2008
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 中国国有石油企業の国際展開~2008年の動向と今後の見通し~2008年12月17日調査部竹原 美佳1本日の報告事項1.中国国有石油企業国外投資の現状(1)積極姿勢に転じた国有石油企業(2)2008年の国際展開の傾向2.中国国有石油企業の国外投資における今後の見通し(1)経済減速、石油需要減退の影響(2)中国政府の支援(3)国有石油企業の国外投資に対する姿勢-CNPC(PetroChina)の活発な国外投資交渉Q考:中国国有石油企業 国際展開の変遷(1)21世紀以降、本格的な国際展開2000~2001年のIPOにより資金調達能力向上、特に2004年から2006年にかけて、10億ドルを超えるような大型の開発・生産中資産の買収を集中的に行っている。3社の権益分原油・天然ガス生産量2000年:約30万boe/日→2007年:約86万boe/日boe:石油換算バレル(2) 2006年後半から2007年の国際投資はやや低迷入札参加や石油契約締結は数件行っているものの、大型の開発・生産資産の買収は行われていない。2007年には資産買収を見送る動きも図:国有石油企業3社の権益分生産量推移(2004年~2007年)単位:万boe/日90807060504030201002004年2005年2006年2007年CNPCCNOOCSinopec各社年報にもとづき作成P.中国国有石油企業国外投資の現状(1)積極姿勢に転じた国有石油企業・2008年に入り、中国国有石油企業の国外上流投資が再び積極姿勢に転じた模様国外資産買収停滞の理由は不明(cid:57)資産買収価格高騰による買い控え、国内回帰(cid:57)政府の行政指導(北京オリンピックを控え、国際的な批判をかわす)により抑制的に?2008年9月以降、大型案件の契約・合意が集中1.中国国有石油企業国外投資の現状(2)2008年の国際展開の傾向(cid:57)2008年の特徴①大型資産(企業)買収の復活 開発・生産中資産の買収Sonangol-SinopecInternational*/CNOOC:アンゴラ深海Sinopec:シリア*2005年にアンゴラ国営SonagolとSinopecが設立した上流ジョイントベンチャー②中南米への傾注 フロンティア地域への進出、国外下流事業拡大CNPC:キューバ、コスタリカ③国内外企業との提携 リスク分散狙い?Sinopec/CNOOC:アンゴラ深海CNPC/中南米orインド企業:コロンビア、ペルー(cid:57) 長年の懸案事項が解決イラン:ヤダバラン油田開発に係るバイバック契約イラク:アフダブ油田サービス契約 いずれも最終契約締結\:2008年における国際展開の特徴の事例国名企業CNOOC内容特徴鉱区内容資産(企業)買収中南米への傾倒 国内外企業との提携ミャンマーM-3、M-4オーストラリアSinopecCNPCPuffin、Talbot油田他コロンビアCPE-7CNPCペルーBlock155SinopecシリアOudeh、Tishrine、Sheikh Mansour鉱区Sonangol-Sinopec/CNOOCアンゴラBlock32タイPTTと資産スワップ(M-3、M-4の各20%)豪AED Oil鉱区60%を5.61億ドルで買収CNPCはKNOC、アルゼンチンPluspetrolと共同で陸上Llanos盆地CPE-7鉱区を落札CNPCはインドRiliance、アルゼンチンPluspetrol、Petropeluと共同でBlock155を落札Tanganyika Oilを約20億ドルで買収見込み米Marathonが売却したアンゴラBlock32の権益20%を18億ドルで落札○○○○○○○○○各種資料にもとづきJOGMEC作成、合意、落札時期順2.中国国有石油企業の国外投資における今後の見通し(1)経済減速、石油需要減退の影響中国経済、油価の見通しが不透明な今、今後の見通しを推し量ることは難しい。悲観論:投資縮小中国経済が減速し、油価下落・石油需要減退により国有石油企業の収益が下振れ、投資は縮小楽観論:積極投資継続中国政府による経済対策(インフラ投資、税制見直し、金利引き下げなど)により、経済減速の影響は軽微、石油需要も早期に回復する石油需給の現状から、悲観論に説得力在庫を差し引いた2008年の石油需要は2007年に比べ約4%程度下落しているとの情報もあり、2009年も需要の早期回復は難しいと思われる。?総送L石油企業の企業規模石油天然ガス確認埋蔵量百万バレル(石油換算)石油天然ガス生産量日量千バレル(石油換算)純利益(百万ドル、在庫評価調整後)21,3794,0792,6013,04292846519,1857,7394,118PetroChinaSinopec Corp.CNOOC Ltd.PetroChina探鉱開発投資額推移25,000百万ドルドル/バレル20,00015,00010,0005,00001201008060402002005年出所:PetroChina年報2008年原油販売価格は1-9月期2006年探鉱開発2007年天然ガス2008年(予算)原油平均販売価格(ドル/バレル)CNOOCLtd.探鉱投資額推移百万ドル1,2001,00080060040020002005年2006年2007年2008年(予算)探鉱 渤海探鉱 南シナ海東部探鉱 南シナ海西部探鉱 その他国内探鉱 東シナ海探鉱 国外CNOOCLtd.開発投資額推移CNOOC年報にもとづき作成百万ドル6,0005,0004,0003,0002,0001,0000CNOOC年報にもとづき作成2005年2006年2007年2008年(予算)渤海南シナ海西部東シナ海南シナ海東部その他国内国外SinopecCorp.探鉱開発投資額推移百万ドル8,0007,0006,0005,0004,0003,0002,0001,00002005年2006年探鉱開発2007年Q.中国国有石油企業の国外投資における今後の見通し(2)中国政府の支援(cid:122)2008年3月に国家能源(エネルギー)局が設立され、中国政府はエネルギーのマクロ調整能力を強化しつつある。(cid:122)政府は、国家戦略、エネルギー安定供給、社会安定(雇用対策?)に資するのであれば、国有石油企業の上流投資について引き続き支援すると思われる。(cid:122)外貨の効率的な運用として資源国・企業への投資を検討している模様-対ロシア、ブラジル向け融資:CNPC/国家開発銀行2.中国国有石油企業の国外投資における今後の見通し(3)国有石油企業の国外投資に対する姿勢PetroChina :世界的な景気後退の影響は限定的、株価低迷により財務が悪化した国外企業買収の好機と見ている(2008年10月報道)CNOOC:国外上流投資案件は引き続き行うが、投資判断は慎重に行う。油価が50ドル/バレルを下回った場合、一部新規案件(具体的な案件の言及はなし)を見直す可能性あり(2008年11月報道)Sinopec:上場子会社Sinopec Corp.ではなく親会社Sinopec傘下のSinopec International が実施しており詳細は不明だが、PetroChina同様資産買収に意欲を示している。国有石油企業の中核事業は国内。政治的な飛び込み案件は別として、年間の国外投資規模は投資全体の2~3割程度にとどまると思われる。Q.中国国有石油企業の国外投資における今後の見通しCNPC(PetroChina)の活発な国外投資交渉・カザフスタンMangistaumunaigas(MMG)社の株式49%取得→カザフスタン油田資産・豪Santosの買収→CBM-LNG資産・事業への関心か?・ブラジルPetrobrasに対し、プレソルト開発向けに100億ドルの融資申し出→プレソルト開発への参加を志向・ロシアに総額250億ドル(対ロスネフチ150億ドル、対トランスネフチ100億ドル)に融資申し出→原油長期売買契約締結を模索一見派手な動きに見えるが、ブラジル、ロシア向け巨額融資の実体は国家開発銀行(国家外貨管理局)による外貨運用か?3.まとめ(1)(cid:122)約1年の停滞期を経て、国有石油企業各社は再び国外上流投資を積極的に展開。停滞について、資産買収価格高騰による買い控えに加え、オリンピック開催に向け、国外からの批判をかわすべく行政指導が働いたのではないかという見方がある。(cid:122)2008年の特徴は、大型資産(企業)買収復活や中南米への傾注など。国内外企業との提携も継続。(cid:122)中国経済減速、石油需要低迷で国有石油企業の収益が伸び悩み、投資規模が縮小するという見方がある一方、影響は限定的という見方もある。(cid:122)政府は、国家戦略、エネルギー安定供給に資するのであれば、国有石油企業の国際展開を引き続き支援する見通し。R.まとめ(2)(cid:122) また、中国政府は外貨の効率的な運用先として資源国・企業への投資を検討している模様。最近CNPC(PetroChina)と国家開発銀行が多額の融資をオファーし、ロシアとは原油の長期売買契約を、ブラジルとはプレソルト開発向け融資について交渉を行っているがそれには外貨が使われる模様。(cid:122)PetroChinaは積極的に国外資産買収を行う姿勢を表明しており、現在も複数案件について交渉中である。(cid:122)Sinopecの国外事業は非上場のSinopec Internationalが行っており詳細は不明であるが、PetroChina同様、現在も交渉中の案件があり、国外資産買収に意欲が感じられる。(cid:122)CNOOCLtd.は油価高騰を受け、新規投資見直しの可能性を示唆、国内投資に優先的に振り向ける可能性がある。
地域1 アジア
国1 中国
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国10
国・地域 アジア,中国
2008/12/18 竹原 美佳
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