ページ番号1006947 更新日 平成30年2月16日

低迷する原油相場

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レポートID 1006947
作成日 2009-01-22 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 市場
著者 野神 隆之
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年度 2008
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 低迷する原油相場2009年1月20日調査部野神 隆之原油価格の推移(2003~9年)ドル/バレル原油価格の推移(2003~9年)15014013012011010090807060504030201234567891011121234567891011121234567891011121234567891011121234567891011121234567891011121WTIBrentDubai12エ油相場下落の背景(1)1.2.世界経済減速と石油需要減退懸念>地政学的要因①欧米日が景気後退へ突入②経済状態の低迷を示す指標続出③12月末~1月上旬にかけ、イスラエルとハマスの戦闘、ロシアとウクライナの天然ガス供給を巡る紛争といった要因で、1バレル当たり35ドル割れから50ドル超へと上昇するも、持続せずOPEC産油国による減産遵守に対する市場の懐疑的な見方①これまでの減産遵守率は60~70%程度②2008年9月以降のOPEC減産方針を市場が軽視原油相場下落の背景(2)3.原油先物市場のコンタンゴ化と在庫の積み上がり①クッシング(WTI引渡し地点)での在庫が能力限界に接近②WTIの価格が他の原油に比べて割安に(ブレント>ドバイ>WTIという場合も)原油価格急落←需給で説明できる水準を超過して上昇していたため、高水準の原油価格は、そもそも持続不可能ではあったが...34ECD石油在庫億バレル図14 OECD在庫(原油+石油製品)の推移(2005~8年)2625242322212012345678910 11 121234567891011 121234567891011 121234567891011 121995-20042005-8出所:IEAデータ他より推定石油在庫と原油価格ドル/バレル図16 OECD石油在庫と原油価格(WTI)1401201008060402002008年12月米ドル下落に軽質低硫黄原油プレミアムを加えた場合米ドル下落による調整を行った場合455055601995~2003年2004年2005年2006年2007年2008年日65出所:IEA他データ他より推定56ー著になるコンタンゴドルバレル原油先物曲線の推移(NYMEX WTI)1401201008060402011121314151限月2009/1/162008/10/162008/7/16急増するクッシング原油在庫百万バレル35クッシング地区の原油在庫(2004~9年)30252015101232004 452005 672006 9111282007 出所:米国エネルギー省データをもとに作成102008 200978цタなWTIドル/バレル図7 NYMEX WTIとICE ブレントとの価格差(2009年1月2~16日)0-2-4-6-8-10-122345678910111213141516※WTI価格-ブレント価格9減産方針のOPEC(1)1.原油価格下落開始以降一連の減産を実施①2008年9月11日通常総会:原油生産枠遵守(実質日量52万バレルの減産)②2008年10月24日臨時総会:原油生産枠を日量150万バレル引き下げ(2008年11月1日実施)③2008年12月17日臨時総会:2008年9月の原油生産量から日量420万バレル減産(2009年1月1日実施)←2008年9~10月に合計日量200万バレルの減産を実施済のため、追加減産量は日量220万バレル2.OPECの関心:石油需給と原油価格①適正な原油価格:1バレル当たり75ドル(2008年11月29日サウジアラビアのアブドラ国王)10ク産方針のOPEC(2)2.OPECの関心:石油需給と原油価格(続き)②2008年11月末時点でのOECD石油在庫:56日台(通常は50~55日の間で変動、平年並みは52~53日程度)→供給過剰、価格に圧力③OECD石油在庫を52~53日に減少させるには、少なくとも日量200万バレルの減産(遵守率100%)が必要④しかし日量200万バレルの減産は市場が事前に織込み済、価格の反応が鈍かったことから日量220万バレルへ上乗せ→それでも原油市場は反応せず減産方針のOPEC(3)3.非OPECとの協調:事実上不調①ノルウェー、メキシコ:減産に同調せず②ロシア、アゼルバイジャン:減産を表明するも、確約せずヘリルOPEC議長(当時)「ロシアはOPECの減産の恩恵を受けるだけでなく、減産に貢献することを、OPECとしては期待している。...ロシアが(1バレル当たり)20ドルではなく、40ドルで原油収入を得られるのはOPECのおかげだ。」(2008年12月23日ロイター通信)1112PEC減産とOECD在庫(12月時点)OPEC減産幅による今後のOECD在庫日数シナリオ(2008~9年)日605856545250101112実績(推定)110023150420056789220250万バレル(日量)削減出所:IEAデータをもとに試算13OPECと非OPECとの協力(1)(2001年12月28日OPEC総会声明)Having reviewed the recent positive announcements from non-OPEC oil producers, namely Angola, Mexico, Norway, Oman and the Russian Federation, regarding their pledged reductions, totaling 462,500b/d, and the current oil market situation, the OPEC conference confirmed its decision toimplement the previously announced reduction of its overall production level by an additional 1.5 million barrels a day, for six months, effective 1st January 2002. (仮訳)「最近非OPEC産油国、具体的にはアンゴラ、メキシコ、ノルウェー、オマーン、そしてロシアが合計で日量46.25万バレルの減産を表明したこと、そして現在の石油市場の状況を検討し、OPECの総会では、以前発表した日量150万バレルの追加減産を2002年1月1日より6ヶ月間実施するとの決定を確認した。」(注:OPECは2001年11月14日に、非OPEC産油国が日量50~60万バレルの減産を表明するという条件で、日量150万バレルの減産を実施する旨明らかにしていた)14PECと非OPECとの協力(2)(2008年12月17日OPEC総会声明)...the Conference renewed its call on non-OPEC producers/exporters to cooperate with the Organization to support oil market stabilization.(仮訳)「...総会では非OPEC生産者/輸出者に対して、石油市場安定化支持のためOPECに協力するように改めて呼びかけた。」今後の展望(1)1.OPECを巡る情勢①2008年9月以降のOPEC減産遵守状況:機関によってばらつき、認識の確定には時期尚早②減産の効果:OECD石油在庫が平年並みに戻るのは2009年第三四半期か③世界石油需要のさらなる減退:既存のOPEC減産の原油市場への効果低下のリスク2.世界経済情勢と石油需要の状況①厳しい世界経済→世界石油需要減少見通し(前年比で最大日量100万(ないしそれ以上)バレル減少との見方も)1516。後の展望(2)2.世界経済情勢と石油需要の状況(続き)②オバマ米国新大統領の就任と積極的な景気刺激策:一時的に景気と石油需要回復に向けた期待を市場に与えるものの、政策が行き渡り経済と石油需要に回復の兆候が出るには時間が必要3.原油市場への影響①OPEC減産+世界経済回復:需給引き締まりは早くて2009年後半か②それまでは原油価格低迷の可能性←景気後退の深刻化を示す指標が続出すれば、さらに下振れの恐れも17OPEC減産遵守率図17 OPEC減産遵守率推定(2008年9月から12月にかけての減産)%120100806040OPECIEAEIAABCD平均(参考)出所:各種資料より作成18PEC減産とOECD在庫(1月時点)図18 OPECの日量220万バレル減産による今後のOECD在庫日数シナリオ(2008~9年)日585654521011121234実績(推定)遵守率100%590%678980%70%出所:IEAデータをもとに試算19下方修正される石油需要日量百万バレル2009年世界石油需要予測0.50.0-0.5-1.0IEAEIAOPECABCDEFG2008年12月14日時点2009年1月18日時点出所:各機関資料より作成20エ油価格見通しドル/バレル140原油価格見通し(WTI)12010080604020Q108Q208Q308Q408Q109Q209Q309Q409実績EIA出所:各種資料により作成21
地域1 グローバル
国1
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国・地域 グローバル
2009/01/22 野神 隆之
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