ページ番号1006967 更新日 平成30年3月5日

イラン:IOC(国際石油企業)との契約交渉が難航 ~中国企業主導のLNGプロジェクトは実 現するのか?~

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レポートID 1006967
作成日 2009-05-22 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 天然ガス・LNG技術
著者 猪原 渉
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年度 2009
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ イラン:IOC(国際石油企業)との契約交渉が難航IOC(国際石油企業)との契約交渉が難航~中国企業主導のLNGプロジェクトは実現するのか?~2009年5月21日調査部猪原 渉大野 泰伸猪原 渉、 大野 泰伸1報告概要報告概要(cid:122)イラン石油・ガス開発を巡る最近の動向開発を巡る最近 動向イラン石油?中国企業との新規契約( North Azadegan、Iran LNG)?IOCとの交渉状況(LNGのTtShllとの交渉難航 中IOCとの交渉状況(LNGのTotal、Shellとの交渉難航、中国企業への切り替え通告)l?対イラン制裁の現況(米ガソリン輸出規制法案等)液化 ラン(cid:122)イランのLNG液化プラントの制約と可能性制約 可能性イラン?LNG液化方式比較、圧縮機・コントラクタの実績イランのLNG開発の実現可能性(⇒IOC抜きでイラン中?イランのLNG開発の実現可能性(⇒IOC抜きでイラン・中国企業によるLNG開発は可能か?)Cラン油ガス田イラン油ガス田・製油所等分布図作成:JOGMEC石油ガス開発、最近の外資との交渉状況(cid:122) イランの基本方針:新規油田開発(能力増強)、ガス上流開発、LNG事業の(cid:122)(cid:122)(cid:122)推進を目的として、外国資本・技術を積極的に導入する方針1990年代後半に欧州企業等と多くの開発契約締結、2000年以降大幅減少? 外資に厳しいバイバック契約(2000年にペナルティー条項導入)、核開発問題巡るク)が背景る国際社会との軋轢(高い政治リスク)が背景軋轢(高 政治際社会とSinopec(中)とYadavaran油田開発契約を締結(07/12/9)Sinopec(中)とYadavaran油田開発契約を締結(07/12/9)SKS Ventures(マレーシア)とGolshan/Ferdowsiガス田開発契約を締結(07/12/26)09年1月、CNPCとNorth Azadegan 油田開発契約を締結09年3月、中国コンソーシアムとIran LNGに関わる契約締結07年12月以降、アジア企業(中国等)との新規契約相次ぐ????LNG・ガス開発事業のIOCとの契約交渉は難航??⇒イラン側はIOCとの交渉デッドラインを設定し、不調時は中国企業等への切り替えを通告。ParsLNG(SouthParsフェーズ11):Total主導Pars LNG (South Pars フェーズ11) :Total主導Persian LNG (South Pars フェーズ13/14): Shell主導しかし 中国企業主導によるLNG事業は成立するのか?しかし、中国企業主導によるLNG事業は成立するのか?orth Azadegan油田開発契約g(cid:122)09/1/14、NIOCとCNPC(中)がテヘランでNorth Azadegan油田開発契約を締結発契約を締結(cid:122) 契約内容(報道)? 契約方式:バイバック方式契約方式 バイバック方式? 目標生産量:フェーズ1(開発期間48ヶ月)7.5万b/d、フェーズ2(開発期間42ヶ月)15万b/d。本契約はフェーズ1に関わるもの。ヶ月)に関わるもの。。本契約は万業側負担抑制? 投資額(CAPEX):契約時点で17.8億ドル。エンジ会社に対する入札実施の上、契約開始14ヶ月後に金額確定(⇒最近の改定バイバック契約の特徴。企業側コスト超過負担リスク抑制)超? 利益率14.98%? コストおよび報酬は、生産開始後4年~6年以内に収益の60%から支払。? ローカル・コンテンツ(イラン企業への工事・資材発注比率):51%以上コストおよび報酬は 生産開始後4年6年以内に収益の60%から支払プロジェクト名参加企業(%)生産能力現状その他イランのLNGプロジェクトParsLNGNIOC 50%Total40%Petronas10%PersianLNGNIOC 50%Shell25%Repsol-YPF25%1000万t/ySouthParsフェーズ11よりガス供給(500万t/y×2トレイン)2004年2月、株主間協定(SHA)締結2004年11月、TechnipとFEED契約2005年12月、Petronas、権益比率を20→10%に縮小2006年6月、CNPCとLNG供給(300万t/y)HOA締結2006年7月、PTT(タイ)とLNG供給(300万t/y)MOU締結2008年7月、Totalが撤退との報道1620万t/yySouthParsフェーズ13及び14よりガス供給供給り(810万t/y×2トレイン)2004年10月、枠組み契約締結2007年1月、2008年初頭のFID実施と発表2008年5月、Shellがフェーズ13より撤退との報道2009年4月 NIOCが交渉期限(5/20)設定し 契約締結を要求2009年4月、NIOCが交渉期限(5/20)設定し、契約締結を要求IranLNG(旧NIOCLNG)NIOC100%2100万t/ySouthParsフェーズ12よりガス供給(525万t/y×4トレイン)2004年10月、SinopecとLNG供給(1000万t/y)MOU締結NorthParsLNGNIOC2000万t/yGolshan/FerdowsLNGCNOOC(中)NIOCSKSVentures(マレーシア)2005年6月、インド政府とLNG供給(500万t/y)MOU締結2007年4月、OMV(オーストリア)とLNG事業参加(10%)及びLNG供給(220万t/y)及びNabuccoガスパイプライン向けガス供給(50億m3/y)に関するHOA締結と報道に関するHOA締結と報道2009年3月、中国コンソーシアムと契約締結と発表(報道)2006年12月、CNOOCとNIOCがMOU締結2009年3月、CNOOCと契約締結(報道)2007年1月、両ガス田開発とLNGプロジェクトに関するMOU締結2007年12月、ガス田上流開発に関する契約締結?相驪ニとIran LNG契約締結(報道)(cid:122)09/3/14、Iran LNG社と中国企業コンソーシアムがLNG生産契約に締結(概要)シアム:HFEC(HuaFueEngineeringCo)を筆頭企業とする3社 ⇒HFECに関す? 中国コンソーシアム:HFEC(Hua Fue Engineering Co.)を筆頭企業とする3社 ⇒HFECに関す中国コンソる詳細情報なし? 本契約はIran LNG計画のフェーズ2に当たる。新たにLNGトレイン3,4(合計能力1050万トン/年)を設置。建設期間は各39か月・41か月。液化設備のほか、14万m3のLNGタンク4基、桟橋年)を設置。建設期間は各39か月41か月。液化設備のほか、14万m3のLNGタンク4基、桟橋建設等も含む。South Parsガス田フェーズ12からガス供給。契イラン側報道では、本事業のフェーズ1(計1050万トン/年のLNGトレイン1・2を建設)は既に工事開始していると。?? 契約金額26億ユーロ(33億ドル)。このうち85%を中国の銀行が提供。?銀(cid:122)IranLNGハエインランディッシュ社長は「今後3ヶ月以内に欧州企業がこのプロIran LNGハ インランディッシュ社長は 今後3ヶ月以内に欧州企業がこのプロジェクトに参入予定」と発言。(会社名は明らかにしていないが、07年にHOA締結したOMVの可能性。09年3月にイランはロシアとエネルギー協力協定を締結した関係からGazpromの名も取り沙汰)した関係からGazpromの名も取り沙汰)⇒イラン側報道(Shana、Iran Daily等)が主体であり、情報信頼性に疑問あり。しかし、Iran LNGの当初のイラン独自開発方針は見直され、中国企業など外資との交渉は進められている模様。CNOOCとNorth Pars開発契約締結(報道)(cid:122)3月16日には、Norh Parsガス田開発に関する契約をCNOOC(中)と締結したことをノーザリ石油相が明らかにした(3/17Platts報道)と締結したことをノ ザリ石油相が明らかにした(3/17Platts報道)? 上流(North Parsガス田)開発、下流(LNG液化設備(能力2000万トン/年))建設。2012年完成目標。建設。標。完? 以前のイラン試算では、投資総額160億ドル(上流50億ドル、下流110億ド?ル)LNG生産量の半分(1000万トン/年)はイラン側、残り半分(1000万トン/年)はCNOOCが25年間引き取り。⇒2006年12月にNIOCとCNOOCがMOU締結しており、今回、正式契約が締結された可能性あるが、詳細不明。中国側からの発表なし。結された可能性あるが、詳細不明。中国側からの発表なし。⇒LNG生産技術を有する欧州企業の参加は伝えられておらず、現時点では実現性に疑問。OC参加予定のLNGプロジェクトの動向(cid:122) 基本合意済みの2プロジェクト(ガス開発&LNG液化設備建設)はともに交渉停滞。①Pars LNGプロジェクト(Total主導)<South Parsガス田開発フェーズ11>②Persian LNGプロジェクト(Shell主導)<South Parsガス田開発フェーズ13,14>⇒両者とも2004年にイランとの間で基本合意(枠組み合意等)済みも その後 FID(⇒両者とも2004年にイランとの間で基本合意(枠組み合意等)済みも、その後、FID(最終投資決定)は先送りされ、正式契約に向けた交渉は進展していない。(これまでの経緯)?2008年4月 イランが同年6月までの契約決定を要求 これに対し Shllが08年5月2008年4月、イランが同年6月までの契約決定を要求。これに対し、Shellが08年5月、Totalが同年7月、それぞれ撤退を表明と報道(→実際は撤退に至らず)2009年4月、NIOC(ジャスンサズ社長)がShellに対し、5月20日を交渉期限(デッドライン)を設定して、「期限内に決着がつかない場合は、LNGプロジェクト契約先を中イプ ジ クト契約先を中国企業に変更する」と表明。POGC(イラン側運営会社)がSouth Parsガス田フェーズ11権益(初期合意済み)をTotalから接収済みとの報道も。「期限内に決着が かな 場合は)を設定し??(cid:122)IOCにとって、イランの石油・ガスプロジェクトは、魅力に乏しい契約条件(バイバック契約に加え、政治リスクの高さ(核開発巡る不透明な国際情勢、経済制バック契約に加え、政治リスクの高さ(核開発巡る不透明な国際情勢、経済制裁、金融制裁)が問題。イランに対する経済制裁(cid:122) 米国大統領令? 米国企業のイランへの投資・取引を禁止する法令⇒イランLNG事業へ米国製機器 技術の導入が出来ないことの法的根拠国製機器・技術の導入が出来ないことの法的根拠1995年クリントン大統領が制定し、その後、毎年更新。オバマ大統領も09年3月12日、1年間更新に署名。?米国の対イラ 経済制裁(cid:122) 米国の対イラン経済制裁?(96年8月~06年9月)イラン・リビア制裁法(ILSA)、(06年10月~)イラン自由支援法(IFSA)? イラン向け石油ガス開発投資(2000万ドル/年以上)を行った企業(外国企業含む)に対し、制裁(米国における事業の制限、米国政府からの支援の制限等)を課す。制裁履行実績はないが、非米石油会社も常に同法に留意(cid:122) 国連安保理制裁決議(3回)国連安保理制裁決議(回)? ①06年12月、②07年3月、③08年3月(cid:122) 金融制裁(cid:122) 金融制裁? 米国:06年9月他、EU:08年6月→イランの商業銀行との取引禁止(cid:122) イラン向けガソリン輸出規制法の検討(米議会、09年4月)? イランの弱点(精製能力不足のため、ガソリンを大量輸入)をねらい打ちイランの弱点(精製能力不足のため ガソリンを大量輸入)をねらい打ちars/PersianLNG概要Pars/Persian LNG概要事業主体上流ガス田Pars LNGNIOC(50%)Total(40%)Total(40%)Petronas(10%)11South ParsPersian LNGNIOC(50%)Shell(25%)Shell(25%)Repsol(25%)South Pars 13/14LNG生産規模500万トン×2トレイン810万トン×2トレイン液化方式基本設計基本設計プラントコスト(報道ベース)DMR(Axens)JGC/TJGC/Technipih130億ドルDMR(Shell)ChihiChiyoda/Technipd/T200億ドルIOCsを追い出し、イラン-中国企業でLNG開発?IOCsを追い出し、イラン 中国企業でLNG開発?操業・建設中のLNG液化方式操業・建設中のLNG液化方式液化方式C3 Pre-cooled Mixed Refrigerant(C3MR)ライセンサAPCI(米)同上同上Optimized CascadePRICO(Single MR)Mixed Fluid Cascade(MFC)Dual Mixed Refrigerant(DMR)AP-XShell(蘭)(蘭)ConocoPhillips(米)(米)Black&Veach(米)Linde(独)Shell(蘭)APCI(米)(米)主な適用先ブルネイ、ナイジェリアNWS(#1~3) 等NWS(#4~5))(トリニダード、ELNGDarwin、赤道ギニアDarwin、赤道ギ アSkikdaSnohvitSakhalin2Qatargas2~4、Rasgas3C3MR方式が主流、その他にも複数の方式が実用化1112t化方式のライセンサ割合液化方式のライセンサ割合Shell(蘭)7%Linde(独)1%B&V(米)B&V(米)3%ConocoPh(米)9%APCI(米)82%9割以上は米国のライセンス13Pars/PersianはDMR方式Pars/PersianはDMR方式Pars LNG→仏Axens、Persian LNG →蘭Shell社予冷、液化/過冷却に2種類の混合冷媒ParsParsPersianライセンス 主熱交換器仏Axens仏Axens蘭Shell仏Axens仏Axens独Linde米国技術抜きでも対応可14笏}圧縮機駆動冷媒圧縮機駆動(cid:122)米GE製の駆動用ガスタービンが主流(cid:122)米GE製の駆動用ガスタービンが主流フレームFrame 5Frame 6Frame 7Frame 9出力32MW43MW87MW130MW必要台数/500万t-LNG7機5機3機2機他社の駆動用ガスタービン:出力30~60MW程度⇒ ① 60MW GT×4機⇒ ① 60MW GT×4機② 大型発電用GT+電気モータ(Snohvit)制約はあるが、米国技術抜きでも可15EPCコントラクタEPCコントラクタ日本+欧州10%10%日本日本17%欧州1%1%米国37%米+日+欧7%米国+日本28%28%米:KBRBechteletc米:KBR,Bechteletc.日:JGC,Chiyodaetc.欧:TechnipSaipemetc欧:Technip,Saipemetc.前処理 蒸留 出荷等 広範囲のエンジニアリング前処理、蒸留、出荷等、広範囲のエンジニアリング⇒ 日欧の経験豊富なEPCコントラクタで対応可16CランのLNG開発イランのLNG開発(cid:122)中国企業との連携:双方メリット⇒ イラン:資本、LNG仕向け先確保中国 上流権益含めたLNG確保中国:上流権益含めたLNG確保(cid:122)米国経済制裁下でも日欧の技術で建設可能ただし 大型各種イン ラ整備ただし、大型&各種インフラ整備⇒ プロマネ可能なIOC主導が前提プ マネ可能なIOC主導が前提⇒ 中国:自国向け小規模液化はあるが、単難単独で「大型」は技術的に困難技術的「大イランのLNG開発(続)イランのLNG開発(続)(cid:122)日欧の技術導入が不可なら(cid:122)日欧の技術導入が不可なら...中国:ライセンス、ポンプ、アーム、低温材など主要機器を国外調達⇒ 現時点では不可能⇒ 現時点では不可能イランのLNG開発にIOCsは不可欠当面 イラン/IOC双方で牽制しつつ膠着当面、イラン/IOCs双方で牽制しつつ膠着1718
地域1 中東
国1 イラン
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中東,イラン
2009/05/22 猪原 渉
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