ページ番号1007223 更新日 平成30年2月16日

イランの石油・天然ガス開発をめぐる最近の動向(2/21)

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レポートID 1007223
作成日 2014-02-24 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 基礎情報探鉱開発
著者 猪原 渉
著者直接入力
年度 2013
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ イランの石油・天然ガス開発をめぐる最近の動向2014年2月21日調査部猪原 渉内容? 核問題を巡る動き(暫定合意成立)? イラン原油の生産と輸出の状況? 欧州企業が積極的アプローチ、米は牽制? 開発契約の契約条件見直しを検討? 当面の石油天然ガス開発の重点課題12j問題を巡る動き(暫定合意成立)??P5+1とイラン、数次に亘る交渉の末、暫定合意成立(2013/11/24、ジュネーブ)2014年1月20日より第一段階措置(6か月の暫定措置)を開始、イランは濃縮の制限、米欧は制裁の部分緩和に着手。<イラン側の措置概要>??????濃縮度5%以上のウラン生産停止20%ウランの燃料化(希釈化)新規濃縮施設の建設停止アラク重水炉の建設一時停止5%未満濃縮ウランの保有量制限IAEAによる査察強化(イラン側履行状況の検査)<P5+1側の措置概要>?イラン原油売上金42億ドルの国外凍結解除(2月1日から7月20日の間に8回の分割で受け取り)イラン産石油化学製品の禁輸解除金など貴金属の取引解除自動車関係取引(部品・サービスの提供等)の解除イラン民間航空機に対するスペアパーツ提供を容認第3国がイラン産原油を輸入する際の輸送、輸送保険のEU域内企業による引き受け容認追加制裁を凍結現行量の原油輸出(約100万b/d)を容認???????3依然として制裁対象× × △ △ △ × ×石油・ガス等の上流開発への参入・投資行為イラン原油輸入量の拡大制裁対象外の非規制品の取引石油化学製品の取引自動車産業にかかわる取引イランへの石油製品(ガソリン等)の輸出革命防衛隊の取引先とのビジネス⇒金融や保険が一体で動くことが前提となる(△の項目)(エネ研中東研究センター資料より)核問題を巡る当面の動き?2月18日~20日、米英など6カ国とイランが核開発に関する協議再開(ウィーン)次回協議は3月17日にウィーンで開催。その後も4週間に一度の割合で協議。第一段階措置期限の7月20日までの最終合意(包括的解決)を目指す。交渉の行方を左右する包括合意反対の国内抵抗勢力(イラン、米国)の動き? イラン:保守強硬派が大統領への批判拡大。ハメネイ師の大統領支持は続く?? 米国:イスラエルロビー支援のもと、上院の制裁強化法(S1881)賛同議員が大統領拒否権を封じる67票に迫る勢い。4?????????核問題を巡る動き(暫定合意成立)○今回の暫定合意を受けたイランビジネスへの影響経済活動可否Cラン核問題と上流開発の経緯政権ハタミアフマディネジャード年20022003200420052006200720082009201020112012反体制派が建設中の核施設を暴露核問題の動きEU3とイランによるサーダバード合意成立(イランはウラン濃縮等の活動を停止)EU3とイランによるパリ合意(イランは濃縮関連活動を完全停止)EU3との交渉頓挫、ウラン転換を再開4月 イランが3.5%ウラン濃縮を開始7月 国連安保理決議1737採択9月 米国イラン自由支援法制定3月 国連安保理決議1747採択3月 国連安保理決議1803採択2月 イランが20%ウラン濃縮に着手6月 国連安保理決議1929採択7月 米国対イラン包括制裁法(CISADA)制定7月EU制裁決議(投資・貿易への制限、資産凍結等)12月米国FY2012国防授権法§1245制定1月EU制裁決議(イラン産原油・石油製品の禁輸、7月より実施)9月 米国イラン脅威削減及びシリア人権法制定10月EU制裁決議(イラン金融機関との取引禁止)12月米国イラン自由及び対拡散法(FY2013国防授権法)制定石油ガス開発を巡る動き・SouthPars(6-8、9-10)の契約・アザデガン油田開発契約締結(INPEX75%、NICO25%)・9月アザデガンのオペレーターシップをNICOに譲渡出資比率変更(INPEX10%、NICO90%)・12月 ヤダバラン油田開発契約締結(Sinopec)・6月SouthPars(6-8)のオペレーターシップ移転(Statoil→イラン)・9月 アザデガン出資比率変更(INPEX10%、NICO20%、CNPC70%)・6月SouthPars(11,13)Total、Shell等がNIOCと交渉するも未契約のまま撤退・10月INPEXがアザデガンから撤退(NICO30%、CNPC70%)・10月CNPCがSouthPars(11)から撤退ロウハニ20138月 ロウハニ大統領就任9月 国連総会、ロウハニ・オバマ電話会談10/15-16イランとP5+1の核協議イランとP5+1の核協議11/7-911/11イランとIAEAが査察拡大で合意11/24イランとP5+1が核問題第一段階措置で合意・8月 ザンギャネ石油大臣就任20141/12イランとP5+1が共同行動計画実施で合意1/20第一段階措置が開始・7月(?) ロンドンで新契約方式説明会実施5イランの原油生産量推移(,000?b/d)出所:各種資料より作成、データにコンデンセートは含まず6Cランの原油輸出の状況?制裁の影響でイランの原油生産・輸出は制裁前の半減程度まで落ち込み生産 2011年370万b/d→2013年270万b/d輸出 2011年210万b/d→現状90~100万b/d? 2012年米国国防授権法の施行(2011年12月31日大統領署名)により、米国がイラン原油輸入国に輸入削減を要請.。2012年以降、各国のイラン原油輸入量は大幅に減少。(日本の輸入量:2011年約31万b/d→2013年約18万b/d)【現状のイラン原油輸入国(2013年輸入量)】中国(43万b/d)、日本(約18万b/d)、韓国(約13万b/d)、他に、インド、トルコ、台湾。EU(スペイン、イタリア等)は禁輸により輸入ゼロ(ピーク時60万b/d)中国、日本、韓国のイラン原油輸入量推移(千b/d)7欧州企業が積極的アプローチ、米は牽制?イラン側の「ラブコール」? ザンギャネ石油相は、今後、イランの上流分野に参入してほしい外国企業として、Total, Shell, Eni, Statoil, BPおよび米国のExxonMobil, ConocoPhillipsの名前をあげた(2013年12月)。? アリ・マジェディ石油省次官は、既に10社以上の欧米メジャーとアジア企業1社と接触したと発言(2013年12月)??欧州IOC各社がザンギャネ石油相と接触2013年12月、ウィーン(OPEC総会)Eni、OMV、VitolのCEO及びShell2014年1月、ダボス会議(ロウハニ大統領登壇)Eni、Shell、Total、BP等?8「州企業が積極的アプローチ、米は牽制?Totalが仏経済代表団の一員としてイラン訪問?2月2日から100人規模のフランスの経済代表団がイラン訪問。GdF, Technip等も参加。Totalは10月にもE&P部門幹部が単独訪問し石油相と会談との報道。??1月にはイタリア、イギリス、スウェーデンも代表団派遣?? 米国はイランとのビジネス開始を目指す欧州企業の動きを牽制ケリー国務長官が2月5日、「イランビジネスは解禁されたわけではない」と表明(CNN)。ファビウス仏外相に対し「代表団派遣は有益ではない」と述べ、不快感を表明。オバマ大統領が2月11日、オランド仏大統領との共同会見で「企業は自己責任で行動を。制裁違反があれば厳格に取り締まりを行う」と強調。オランド大統領は「仏政府は企業活動には介入しない立場。仏企業はイランとの包括的な合意が実現しない限り取引契約を結べないことを理解している」と釈明?9開発契約の契約条件見直しを検討???2013/9月、上流開発契約の契約条件見直しのための特別委員会(委員長:メフディ・ホセイニ氏)を設置。国内外の既存契約の契約条件の調査と新契約条件の案を策定「イランに対する経済制裁の早期解除とバイバック契約の条件見直しが実現すれば、外国企業のイラン上流への再参入が加速」(ホセイニ氏)ザンギャネ大臣は、現状270万b/d程度で低迷するイランの原油生産を早期に400万b/dレベルに復帰させるため、契約条件の見直しによる外資参入の促進を喫緊の課題と位置づけ? 新契約モデルの外部向け説明会を実施へ??2月22日、23日、テヘランで国内向けセミナーを開催新契約モデルのドラフトを提示し、ラウンドテーブルで参加者(国内の石油専門家等)から自由な意見表明を求め議論を実施。外国企業も傍聴可能。新契約モデルの最終案策定の参考とする。6月下旬または7月に(4月7~9日開催案から変更)、ロンドンで国外向けセミナー(ロードショー)を開催し、新契約モデルを開示予定。(日程は確定しておらず、 さらなる延期(11月?)の可能性も。)10J発契約の契約条件見直しを検討?新契約モデル案の骨子(ホセイニ委員長のコメントから)?新契約方式は、イランと外資の両者が利益を得られるフレキシブルな内容。?外国による資源所有を禁じるイラン憲法に抵触するためコンセッション契約及びPS契約は採用されない見込み。?議会からは、PS契約を深海鉱区および他国とのシェア鉱区に適用することについて承認を得ているが、PS契約がイランのそれ以外の(大半の)鉱区の問題解決に寄与するとは考えていない。?各鉱区のリスクレベルやコスト/rewardの見通しに応じ、異なる契約条件が適用される。?イランの新契約モデルは国際的な契約モデルに基づくものであり、イラクの現行契約(サービス契約)と比べ外資にとってより魅力的な内容となる。?新契約モデルは、新規契約案件に適用され、既存契約(中国企業参加の南北アザデガン、ヤダバラン契約等?)には適用されない。?ザンギャネ石油相、アリ・マジェディ石油省次官や契約改訂委員会のメンバー等の発言によれば、契約見直し内容について、「契約期間(コスト回収機関)の長期化(20~25年程度に)」、「コストオーバーラン発生リスクの抑制」「利益率(ROR)の引き上げ」「外資からイランへの技術移転条項の導入」等が検討中とみられる。11当面の石油天然ガス開発の重点課題? イラン石油天然ガス開発の主要課題原油生産と輸出を制裁適用前のレベル(生産:約400万b/d、輸出:約250万b/d)まで回復天然ガス生産能力の増強により、ガス需要の拡大に対応???上記の実現に向け、具体的には、以下を重点的に推進。それぞれ、将来的な外資参入対象案件と位置づけ。① 陸上の5つの主力生産油田の生産能力増強② 新規開発中油田(主に中国企業が参加)の開発促進③ サウスパースガス田の残りの14フェーズの開発促進12Cラン油ガス田分布陸上生産油田の生産能力回復?ザンギャネ石油相は12月、イランの原油生産を支えてきた陸上の5つの生産中油田の開発事業への外資導入方針を表明。いずれも生産開始から50年から75年程度となる老朽減退油田であり、IOCが有する高度なEOR技術の適用を期待。NIOCのRT部門幹部も陸上油田へのEOR適用に関する外資との共同研究に関心。油田名制裁前生産量(千b/d)確認埋蔵量(億bbl)生産開始年アフワズマルンガチサランビビハキメアガジャリ計80050050010050195014812060297364196019651940196419391314V規開発中油田の開発促進?INPEXが撤退しCNPCが開発主体としてオペレーターをつとめる南アザデガン油田は第1フェーズ生産量(約5万b/d)は達成したが、26万b/d規模の第2フェーズ生産量の達成のめどは立っていない。イラン側は中国企業のパフォーマンスに問題があるとの認識であり、将来(制裁解除時)のIOCの開発参加に期待している。? 同様に中国企業がオペレーターを務める北アザデガン油田(CNPC)、ヤダバラン油田(Sinopec)の開発事業も工期遅れが頻発するなどの問題が発生し、石油省幹部が中国企業を公然と批判する事態に。両油田についても、将来的にIOC導入対象油田となる可能性が高い。15新規開発中油田の開発促進Iran Warns China Oil Giant over Procrastination (SHANA, February 19, 2014)PRESS TV: Iran Oil Minister BijanNamdarZanganehsays China’s oil giant, CNPCI, is facing the prospect of expropriation in a major oil field in Iran should it continue dragging feet on the development project.“The performance of the Chinese company is not assessed as favorable and the necessary warnings for expropriation have been given to this contractor,” Zanganehsaid in the presence of President Hassan Rouhanion Monday. China National Petroleum Corporation International (CNPCI) signed a deal with the National Iranian Oil Company (NIOC) seven years ago for the development of South Azadeganoil d….(ザンギャネ石油相が、南アザデガン油田開発の進捗eifl遅れを公然と非難し、CNPCの権益没収の可能性に言及)16Cラン油ガス田分布17サウスパースガス田開発の推進? 全24フェーズのうち、Eni、Total、Statoil等のIOCが開発に参加した第1~10フェーズは既に完工し、生産中。(合計生産量9.7Bcfd)? 現在は、14のフェーズで開発が進められているが、今後3-4年で生産開始すると見込まれる第12、15-18フェーズ以外は未だ開発準備段階にあり2020年までに生産が開始される見込みはない。? イランは世界最大の天然ガス埋蔵国となったが(BP統計2013年)、ガス生産量は国内ガス需要(産業向、油田圧入用、家庭向)も賄えないほどのレベルにとどまっている。今後、新たなガス輸出事業(イラク向け、オマーン向け、パキスタン向け)の開始も控え、供給量の拡大は急務である。技術レベルの低いイラン国内企業による開発には限界があり、ガス上流分野でも外国企業の参入が期待されている。18Tウスパースガス田開発の現況フェーズ進捗率(%)当初完工目標現時点の完工見天然ガス生産量コンデンセート生産量200320022005通し2003200220052008-20092008-200920122012Phase 1Phase 2-3Phase 4-5Phase 6-8Phase 9-10生産中計100100100100100Phase 11n/a2022以降2022以降9264509082605163201420142020以降2020以降20142011201320132020以降2015-1620172020以降2013-20142020以降2013-20142020以降Phase 12Phase 13Phase 14Phase15-16Phase17-18Phase 19Phase20-2122-24未開発計合計(10億cf/日)(,000b/d)0.9 2.0 1.7 3.2 1.9 9.7 1.8 2.9 1.8 1.8 1.9 1.8 1.8 1.8 1.8 17.4 27.1 4080801588043880110777780807775777331171 出所:MEES19イランの天然ガス天然ガス需要用途? 発電燃料? 産業用(石油化学他)? 家庭用燃料? 油田再圧入? 輸出出所:BP統計2013年既存ガス輸出事業??トルコ向け(7.5Bcm)アルメニア向け(0.6Bcm)アゼルバイジャン向け(0.3Bcm)?(??????)内:2012年輸出実績計画中ガス輸出事業?? パキスタン向けイラク向け(1600mmcfd)(750mmcfd)? オマーン向け(880mmcfd)?シャルジャ向け(600mmcfd)(???????)内:計画輸出量LNG事業(すべて計画凍結)?Pars?LNG(1000万t/y)<Total,?Petronas>NIOC?LNG(1050万t/y)Persian?LNG(1600万t/y)<?Shell,?Repsol>??()内:計画生産能力出所:MEES20
地域1 中東
国1 イラン
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中東,イラン
2014/02/24 猪原 渉
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