ページ番号1007228 更新日 平成30年3月5日

中国の石油産業改革~石油・天然ガスパイプラインの開放試行、天然ガス価格の市場価格化~

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レポートID 1007228
作成日 2014-03-24 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 天然ガス・LNG基礎情報
著者 竹原 美佳
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年度 2013
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 中国の石油産業改革~石油・天然ガスパイプラインの開放試行、天然ガス価格の市場価格化~2014年3月20日調査部竹原 美佳本日の内容1.中国の石油産業改革の動き2.石油・天然ガスパイプラインの開放試行3.第三者アクセスの潜在顧客4.天然ガス価格の市場価格化12inopec・石油製品小売、シェールガス事業で民間出資受入方針PetroChina・探鉱開発、シェール事業、精製などで民間出資受入方針パイプラインの開放試行電力、鉄道、通信、石油・天然ガスパイプラインなどの整備・運営部門の分離国有企業への国展(混合所有制の発有〈異業種〉、集団、民間企業による資本参加)競争的業務の自由化資源価格の市場価格化水、石油、天然ガス、電力、交通、通信の価格料金逓増試行非民生天然ガス卸価格で二段階価格産業構造改革:国有企業の民間資本の受入や市場開放、エネルギー価格の市場価格化18期三中全会「決定」における石油・天然ガス関連項目国家発展改革委員会/国家能源局国有石油企業シェールガスの主な開発地域:四川堆積盆地PetroChina?15~26億m3?長寧、威遠他Shell/PetroChina?10億m3?富順~永川3Sinopec?10億m3+??陵 他Sinopec、3月1日に重慶市政府と?陵(Fuling)のシェールガス開発利用に関する協力で合意4?総蒼烽フ様々な反応期待疑念石油製品販売事業探鉱開発事業寡占崩壊、サービスや効率の向上Sinopecが利幅の薄い小売事業の負担を軽減し、収益性の高い上流事業へ資金を振り向けるだけ?シェールガス開発について、ノンオペレーターで参加①対象は地質・技術的難易度の高い鉱区に限られる?②政府は大手国有石油企業の探鉱開発事業における優位性を許容?期待と疑念相半ば過度な期待は抱かず国家能源局、石油・天然ガスパイプラインの開放試行を公示(2014年2月)「石油・天然ガスパイプライン網の公平な開放と監督管理弁法(試行)」に関する通知? 石油・天然ガスパイプライン事業者は設備に余剰能力がある場合、第三者(中国登記企業)に対しパイプラインを公平に開放し、パイプライン設備に伴うサービスを提供? その他、国家能源局による監督、価格決定、第三者アクセスの手順、情報公開、独立採算性の導入など(試行期間5年)? 開放の目的はインフラ有効利用による国内供給の強化競争的業務の自由化政策に合致国家エネルギー局2008年設立・エネルギー発展戦略・計画起草・エネルギー関連産業政策策定・エネルギー事業承認12?司 (2014年1月現在)1総合、2法制体制改革、3発展計画、4科学技術、5電力、6原子力、7石炭、8石油・天然ガス、9新エネルギー・再生可能エネルギー、10市場監督 11電力安全監督 12国際協力56?曹フ主な天然ガス幹線パイプライン天然ガスパイプライン約6万km(2013年末)国産・輸入ガスを輸送(28省+香港)PetroChina:約9割ガス生産者は多様化7北京市内などへの都市ガス配給都市ガス小売やLNG受入基地は対象外TPA非対象8シティゲート直送(発電、大口産業、肥料)地下貯蔵庫サテライト基地(再)ガス化圧縮TPA対象ェールガススシCBM石炭SNGパイプラインガス油田(随伴ガス)ガス田ガス輸送貯蔵タイトサンドガ液化輸入在来非在来型合成ガSNG)ス(パイプライン開放の対象:シティゲートまで原料ガスパイプライン付随設備輸送先10第三者アクセスの手順? 国家能源局による監督(価格決定)? 受入基準、受理情報を定期的に公開情報公開開放申請契約パイプライン事業者設備利用・申請要領価格受理情報上流顧客下流顧客石油・天然ガス開発(生産)の現状と予測生産能力(第三者による評価)企業情報、設備の安全・防災設計過去3年の顧客別販売情報石油・天然ガスの性状、量・時期需要、石油・ガス性状に関する要望、量と時期【30営業日以内に回答、拒否理由は国家能源局(支局を含む)に報告】契約の内容契約主体時期、量、受け渡し地点、方式、価格、品質(性状)、計量方式、安全責任、違約・免責条項等守秘義務(賠償・法的責任)第三者アクセスの潜在顧客(石炭SNG、CBM、シェールガス事業者都市ガス配給事業者【地方政府系】北京ガス他【民間】新奥(ENN)他【香港資本】香港中華ガス【PetroChina子会社】崑崙燃気シティゲートPetroChinaパイプライン【TPA施行後】パイプラインへのアクセスにより、PetroChinaではなく、直接都市ガス事業者への卸供給が可能にサテライト(卸)LNG・CNGステーションLNGローリー車(コンテナ)国有(異業種)、地方政府系、民間、(外資はノンオペ)石炭SNG事業者CBM事業者シェールガス?ガス生産者【現在】全量売渡沫瘁F大唐、北京燃気への石炭SNG直販叶わず大唐・克旗SNGプロジェクト事業者:大唐克旗煤制気公司(国有大手発電企業大唐集団)プラントサイト:内モンゴル自治区克什克騰旗(ヘシクタンホショー)規模:1期13億m3/年(40億m3?/年への増強計画あり)出荷開始:2013年12月18日販売先:PetroChina?に全量売渡し大唐克旗SNG北京市配管網までのパイプライン建設、直販を計画北京燃気大唐の直販を拒否?PetroChinaと北京市の戦略的提携(排他的なガス卸売を含む)?大唐SNGの性状・緊急時バックアップへの懸念PetroChina北京市向けの在来パイプラインを115km延伸、大唐のSNGパイプラインと接続11出所:「ガスビジョン2030と石炭代替天然ガスの検討」総合資源エネルギー調査会鉱業分科会第三回クリーンコール部会 資料8(平成21年4月、(社)日本ガス協会)12V然ガス地下貯蔵払い出し能力(2013年末):約159億m32011~15年に811億元(約130億ドル)を投じ、消費の1割相当の天然ガス地下貯蔵庫を建設する計画(「天然ガス発展12次五カ年計画」2012年10月)13第三者アクセス第1号はSINOPECの石炭SNGパイプラインか?【中央政府承認】Sinopec新疆准東SNGプラント(80億m3)新疆-広東-浙江SNGパイプライ幹線:4,859km輸送能力:300億m32013年9月承認、2017年稼働予定ン主【生産中】新疆慶華伊犂オルドス神華内モンゴル大唐克旗古匯能化工2013年の石炭SNG生産量:19億m3*パイプラインルート詳細は不明2015年のSNG生産は150~180億m3 /年(天然ガス12次五か年計画)2020年の政府目標は500億m3(国内供給の12%)課題はコスト、環境問題、水資源など14中国の天然ガス地下貯蔵設備計画謗O者アクセスの潜在顧客(上流:CBM)中国のCBM資源分布中国のCBM資源億m335302520151005China?OGPにもとづき作成政府のCBM2015年生産目標160億m3は未達の見通し2010年2011年2012年2013年CBM生産CBM利用量中国のCBM生産・利用量パイプラインアクセスが開発促進につながる可能性15第三者アクセスの潜在顧客(上流・シェールガス)中国のシェールガス有望地域The Overview of Exploration and Development of Shale GasCNPC ,Dr. Wang (Nov,2010World Shale gas Conference& Exhibition)に加筆シェールガス2013年生産量:2億m3政府2015年目標は65億m3in China パイプラインアクセスが開発促進につながる可能性16Vェールガス2次入札(2012年9月)鉱区一覧行政鉱区名1貴州2貴州3貴州4貴州5貴州6重慶7重慶8重慶9湖南10湖南11湖南12湖南13湖南14湖北15湖北16江西17安徽18浙江19河南20河南綏陽鳳岡一鳳岡二鳳岡三岑鞏黔江酉陽東城口龍山保靖花垣桑植永順来鳳咸鳳鶴峰修武南陵臨安温県中牟SuiyangFenggang1Fenggang2Fenggang3CenggongQianjiangYouyangdongChengkouLongshanBaojingHuayuanSangzhiYongshunLaifeng-XianfengHefengXiuwuNanglingLinganWenxianZhongmu出所:国土資源部面積(Km2)落札企業1,204.5華電煤業集団有限公司1,053.4中煤地質工程総公司1,030.4華瀛山西能源投?有限公司1,167.5北京泰坦通源天然気資源技術有限公司914.6銅仁市能源投資有限公司1,272.4重慶市能源投資集団公司1,002.1重慶鉱産資源開発有限公司1,021.0国家開発投資公司878.0湖南華晟能源投資発展有限公司1,189.7神華地質勘査有限責任公司400.4中国華電工程(集団)有限公司760.4中煤地質工程総公司982.2湖南省頁岩気開発有限公司369.2華電湖北発電有限公司2,306.7華電湖北発電有限公司598.3江西省天然气(?投気通)控股有限公司497.4安徽省能源集団有限公司580.1応札2件により無効1,377.9安徽省能源集団有限公司1,396.0河南豫鉱地質勘査投資有限公司20,002.2パイプライン開放に対する反応?公平なアクセスには独立したパイプライン会社を設立すべき?パイプライン事業の分離独立は時期尚早整備途上にあるパイプライン投資の減速懸念、有効な監督管理の不足、パイプライン開放のオペレーション、情報の透明化、などの課題?「開放管理法」においてパイプライン事業者に独立採算制の構築を求めている→将来的な分離の布石?米国では1985年(FERC Order436)に事業者の自主性にもとづくオープンアクセスを実施、7年後の1992年(FERCOrder636)に強制的なオープンアクセスに移行→中国においてもパイプラインの完全な分離・独立には一定の時間を要するのではないか?1718ホ油価格制度:ほぼ市場価格連動?原油価格1995年自由化類似性状の国際原油価格に連動?石油製品基準卸価格2013年1998年国際製品価格と連動(中央政府調整要件あり)2009年国際原油価格と連動 22営業日、4%変動(中央政府調整要件あり)2013年3月国際原油価格と連動 10営業日、4%変動(中央政府調整要件あり)?石油製品小売価格上限1998年中央政府は基準卸価格にもとづき各地方の小売価格上限を設定19天然ガス価格:中央政府は卸売・タリフを、地方政府が小売価格を統制A:井戸元基準卸価格化学肥料産業(直送)都市ガス(産業)都市ガス(民生)B:タリフ(輸送費)中央政府が定めるC:シティゲート(行政区分起点への卸価格)D:配送価格E:小売価格直送(発電、大口産業、肥料)家庭商業小規模産業輸送地方政府が定めるThe?Priningof?Internationally?traded?Gas?(Jonathan?P.Stern,2012)にもとづき作成20V然ガス価格制度:市場価格化に向けた改正中?井戸元基準卸価格(国産ガス)中央政府が分野毎、地域毎に定める。化学肥料、産業(直送)、都市ガス(産業)、都市ガス(非産業)2005年12月卸価格形成メカニズム見直しおよび卸価格引き上げ【価格統制】2010年5月卸価格引き上げ2009年6月四川「川気東送」パイプラインの基準卸価格、タリフ決定2010年4月天然ガス卸価格引き上げ、価格制度見直し?シティゲート価格(国産・輸入パイプラインガス)中央政府が定める行政区分起点の卸価格【市場価格化に向けた改正】2013年7月非民生卸価格見直し(前年消費超過分を市場価格に連動)2011年12月南部(広東・広西)で卸価格の市場価格連動制度を試行天然ガス価格制度:市場価格化に向けた改正2011年12月、広東・広西で天然ガス卸価格の市場価格連動試行制度施行上海ネットバック(2010年の上海における重油・LPG輸入価格、割引係数0.9)2013年7月、全国の非民生卸価格見直し(15%値上げ、二重価格導入)前年消費量と増加部分の二重価格、増加部分は上海ネットバック(2012年の上海における重油・LPG輸入価格、割引係数0.85)出所:国家発展改革委員会通知にもとづき作成2122Y業向け価格の市場価格化加速、供給強化・需給調整を図る追加分前年消費 前年消費 追加分元/千m3 ドル/MMB元/千m3 ドル/MMB13.513.513.513.210.713.512.512.514.314.214.313.913.413.513.613.413.414.313.612.012.012.012.312.310.711.111.410.49.912.73,1403,1403,1203,0502,4803,1202,9002,9003,3203,3003,3103,2303,1003,1203,1503,1003,1003,3203,1502,7802,7802,7902,8502,8502,4802,5702,6502,4102,2902,9482,2602,2602,2402,1701,6002,2402,0202,0202,4402,4202,4302,3502,2202,2402,2702,2202,2202,7402,5701,9201,9201,9301,9701,9701,6001,6901,7701,5301,4102,0919.79.79.79.46.99.78.78.710.510.410.510.19.69.79.89.69.611.811.18.38.38.38.58.56.97.37.66.66.19.0? 国内供給強化、浪費抑制の観点から、産業向け価格の市場価格化を加速(産業向けは消費の約8割、民生向け小売価格は据え置き)? 高コストの非在来ガス、SNG、輸入ガスの経済性向上、供給強化に*民生:家庭、都市ガス、学校(集中暖房を除く)出所:国家発展改革委員会通知にもとづき作成23北京天津河北山西内モンゴル遼寧吉林黒竜江上海江蘇浙江安徽江西山東河南湖北湖南広東広西海南重慶四川貴州雲南陝西甘粛寧夏青海新疆平均まとめ?中国は産業構造改革の一環として国有石油企業の民間出資受入や、パイプラインの開放、天然ガス価格の市場価格化を進めている。?パイプライン開放の目的はインフラ有効利用による国内供給強化・輸入抑制(背景に天然ガス生産者の多様化)にある。?中国は天然ガスパイプラインの整備途上にあり、拙速な分離ではなく段階的な自由化を進める見通し。?政府は産業向け価格の市場価格化を加速する方針である。?政府は市場価格化による高コストの天然ガスの開発促進の他、石油からの燃料転換を進めつつ、産業構造改革(エネルギー多消費産業の淘汰)につなげ、需給バランスの調整を図る方針である。24
地域1 アジア
国1 中国
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 アジア,中国
2014/03/24 竹原 美佳
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