ページ番号1007229 更新日 平成30年3月5日

既存ガス田の生産減退と国内需要増で厳しさを増すエジプトのLNG供給

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レポートID 1007229
作成日 2014-03-24 01:00:00 +0900
更新日 2018-03-05 19:32:42 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 エネルギー一般天然ガス・LNG
著者 濱田 秀明
著者直接入力
年度 2013
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 既存ガス田の生産減退と国内需要増で厳しさを増すエジプトのLNG供給2014年3月20日調査部濱田秀明本日の概要?日本のLNG輸入について?エジプトのLNGプロジェクト?国内天然ガス開発状況?エジプト国内の需給ひっ迫状況?考えられる天然ガスの供給源に関して?新規ガス田の発見?実施中のガス田ライセンス・ラウンド12坙{のLNG輸入日本のLNG輸入実績(2013年1月から12月)国 名オーストラリアカタールマレーシアロシアインドネシアUAEブルネイオマーンナイジェリア赤道ギニアエジプトその他数量(百万T)17.9 16.1 14.9 8.6 6.3 5.4 5.1 4.0 3.8 2.2 0.6 2.5 シェア20.5%18.4%17.1%9.8%7.2%6.2%5.8%4.6%4.4%2.6%0.7%2.9%金額(億円)13,517 13,595 12,931 6,132 5,496 4,603 4,275 2,313 3,131 1,963 479 2,132 単価(円/t)75,435 84,644 86,540 71,584 87,773 85,120 83,874 57,255 81,366 87,733 83,195 84,169 合計出典:貿易統計87.5 100.0%70,567 80,657 2012年 各国別LNG輸出量国名輸出量(百万トン)トリニダードトバコペルー他米大陸ロシア他欧州オマーンカタールUAEイエメンアルジェリアエジプト赤道ギニアナイジェリアオーストラリアブルネイインドネシアマレーシア計合出典:BP統計14.2 4.0 0.9 11.0 5.9 8.3 78.2 5.6 5.3 11.3 5.0 3.6 20.2 20.8 6.7 18.5 23.6 243.1 2013年に初めて7兆円台を突破(2010年時は3.5兆円)。対前年比で、数量は0.2%増加、単価は17.3%増加。エジプトからのLNGは低い割合にあるが、同国がLNG供給を大きく落としている。これによるLNG価格上昇は、日本にとっても影響は小さくない。3プロジェクトEgyptianLNG第1系列(Train1)EgyptianLNG第2系列(Train2)SEGASLNGエジプトのLNG生産株 主BG35.5%、ペトロナス35.5%、EGAS12%、EGPC12%、GDF SUEZ5%BG38%、ペトロナス38%、EGAS12%、EGPC12%主な引取先GDFSUEZ供給可能量360 万トン積地供給開始年2005年 イドクBG360 万トン2005年 イドク既存契約(買主/期間)GDFSUEZ3602005~万トン2025年BG350万トン2006~2026年Union Fenosa Gas80%、Egas10%、EGPC10%BP、Union FenosaGas500 万トン2005年 ダミエッタ110万トンBP2005~2025年UnionGas2005~2025年Fenosa110万トンエジプトのLNG生産可能量としては、合計で12.2百万トンあるが、フィード・ガス不足により、輸出力を低下させている。4Gジプト地中海ガス田とLNGプラント(鉱区図)出典:各種資料を基にJOGMEC作成5エジプト東側(パイプライン図)出典:各種資料を基にJOGMEC作成6gyptian LNG(ELNG)プラントおよびその付帯設備、出荷ターミナルなどを保有、操業。??? 生産開始:2005年プラント場所:イドク(アレキサンドリア東方40km)LNG生産能力:年間720万トン (360万トン×2系列)Train1:株主:BG:35.5%、ペトロナス35.5%、EGAS12.0%、EGPC12.0%、GDFSuez5.0%LNG製造系列はElBeheraNaturalGasLiquefactionCompanySAEが保有EGAS(EgyptianNaturalGasHoldingCompany)EGPC(EgyptianGeneralPetroleumCorporation)Train2:株主:BG:38%、ペトロナス38%、EGAS12%、EGPC12%LNG製造系列はIdkuNaturalGasLiquefactionCompanySAEが保有供給元ガス田:西デルタ深海鉱区(WDDM)のガス田群から。Train1:Simianガス田(1999年8月発見)、Siennaガス田(2000年10月発見)などTrain2:Sapphireガス田(2000年9月発見)など7SEGAS(Spanish Egyptian Gas Company)株主:Union?FenosaGas80%(同社株式はENIとGas?Natural?Fenosaが折半で 保有)、EGAS10%、EGPC10%プラント場所:地中海側ダミエッタLNG製造能力:年間500万トン生産開始:2005年現況:2012年末に稼働停止。動態保存(Mothball)中。液化系列数:1(液化技術はAPCI)保有設備:LNG貯蔵容量:300千?(150千?のタンク2基)、コンデンセート貯蔵用1,150?の貯蔵施設など。主たる天然ガス供給源1.国内ガス・グリッドからのガス供給:政府系ガス会社であるGPC/EGASによる供給。2.?西デルタ深海ガス田(WDDM)鉱区からのガス供給3.?Tautガス田からのガス供給:BPとEniは、両社が50%づつ権益を持つRasAl?Bar鉱区にあるTautガス田からの生産ガスの内、155mmcfdの日契約数量(DCQ)のガスを供給していた。EGPC/EGASが買い上げて、ダミエッタLNGプラントに回すことにしていたが、2013年初めより、すべての生産ガスを国内市場に充てている。4.?Deniseガス田からのガス供給:BPとEniは、両社が50%づつ権益を持っているTemsah鉱区にあるDeniseガス田からの生産ガスの内、155mmcfdの日契約数量(DCQ)のガスを供給していた。これはEGPC/EGASが買い上げて、ダミエッタLNGプラントに送るようにしていたが、2013年初期には、生産ガス全量を国内市場に充てている。8he Egyptian Natural Gas Holding Company (EGAS)設立:2001年8月26日。エジプト石油大臣による設置令目的:地域および世界的な天然ガス・プレイヤーとして天然ガスビジネスを発展させること。事業領域:探鉱、掘削、生産の上流部門および、天然ガスの処理、国内市場へのガス供給、液化、LNG販売などダウンストリームの、幅広い分野をカバー。現在、探鉱・生産・開発事業において、合計で33の生産物分与契約(PSA)を締結。2012年のライセンス・ラウンドでは、7鉱区にライセンスを付与。その内の4件で21の協定を結び、残り3件での交渉が検討。2013年のライセンス・ラウンドでは8鉱区を対象。事業パートナー(世界17か国の30社):BG、BP、Eni、Total、Enel、GazDe?France、RWE、DANA?Gas、Melrose、Kufpec、ペトロナス、Tharwa、シェル、OMV、Alkor、GSPC、Statoil、DANA?Petroleum、Perenco、PTTEP、Sipetrol、Edison、Centrica、Sonatrach、E.ON、Petzed、Geo?Global、El?Paso、Novatek、OVL。探鉱・生産子会社Rashid?Petroleum?Company?(RASHPETCO)?BurullusGas?Company?(BURULLUS)?El‐QantaraPetroleum?Company?(QANTARA)?El‐Mansoura?Petroleum?Company?(MANSOURA)?Al‐RawdaPetroleum?Company?(AL‐RAWDA)El‐WastaniPetroleum?Company?(WASCO)?El‐ManzalahPetroleum?Company?(El‐MANZALA)?West?QantaraPetroleum?Company?(PETRO?QANTARA)North?Sinai?Petroleum?Company?(NOSPCO)Pharos?Petroleum?Company?(PHPC)North?BardawilPetroleum?Company?(PETROBARDAWIL)ThekahPetroleum?Company?(THEKAH)North?IdkuPetroleum?Company?(NIPETCO)ガス輸送および配ガス企業(LDC’s):Egyptian?Natural?Gas?、Company?(GASCO)?、Egypt?Gas?、Egyptian?Town?Gas?(ETG)?ミッド・ストリーム:Egyptian?Natural?Gas?Company?(GASCO)?、United?Gas?Derivatives?Company?(UGDC)?、Egyptian?LNG?(ELNG)?、Spanish?Egyptian?Gas?Company?(SEGAS)?圧縮天然ガス(CNG)会社:Natural?Gas?Vehicles?Company?(NGVC)?、Egyptian?International?Gas?Technology?(GAS?TEC)?、Shell?Compressed?Natural?Gas?Egypt?9エジプト石油大臣に関して2011年の政変以来、内閣の総辞職や改造が行われ、石油大臣も短期間で交代1999年10月~2011年2月:サーミハファハミー大臣(在職11年)2011年2月22日~3月:2011年3月7日~2012年8月:アブドッラー ゴラーブ大臣(1年5ヶ月)2012年8月~2013年5月:2013年5月7日~7月15日: シェリフハサンハダーラ大臣(2ヶ月)2013年7月~: シャリフ イスマーイール大臣(現職:8ヵ月超)2014年2月後半の内閣総辞職で留任マハムード ラティーフ アーミル大臣(半月)オサーマムハンマドカマール大臣(9ヶ月)生年:1955年7月6日。既婚、1男1女学歴:1978年、エジプト国立アイン・シャムス大学機械工学部卒業職歴:??1978‐1979?:モービル社、技術者として調査探鉱部門に勤務??1979‐2000:?EnppiCo.?till?勤務、技術部門のGM、取締役に昇進??2000?‐2005?:?石油省石油操業およびガス部門担当次官??2005?‐2007?:?Egyptian?Natural?Gas?Holding?Company?(EGAS)取締役会長.??2007?‐2013?:?Ganoubel?WadiPetroleum?Holding?Company(GANOPE)取締役会長.???2013年7月16日:石油鉱物資源大臣に就任。2014年2月末内閣改造で留任。10equoiaプロジェクトアレキサンドリア北東130㎞に広がる、深さ70mから570mまでの西デルタ深海(WDDM)鉱区と、ロゼッタ鉱区に点在する洋上油ガス田群の開発ロゼッタ(鉱区)株主:80.00%BGEdison :20.00%:油田:RahidNorth、South SequoiaBGペトロナス:50%:50%WDDM(鉱区)株主:油田:Scarab、Saffon、Serpent 、Simian 、Sapphire、Siennaなど出典:各種資料を基にJOGMEC作成探鉱・開発・操業:Burullus社株主:EGPC:50%BG :25%ペトロナス:25%11エジプト国内のガス生産量と消費量? 天然ガス埋蔵量:72.0tcf(BP?at?end?2012)? ガス生産量:自然減退。新規ガス田発見や鉱区開放も行っているが開発・生産進まず。(政変に伴う影響)?エジプトは、産ガス国であるが、国内需要の増加と生産量の停滞により、既に純輸入国になっている。? 消費抑制のための政策を打ち出すことが、政権安定のためには困難。? ガス供給の方策について。70,00060,00050,00040,00030,00020,00010,00002008 2009 2010 2011 2012 2013162534生産量(Mcm)国内消費量(Mcm)200862,266 44,568 200962,078 43,753 201061,598 46,768 201161,093 51,822 201260,421 54,672 出典:NATURALGASINFORMATION@OECD/IEA,2013生産量消費量12蒼焜Kス消費について国内送ガス容量:175百万?/日発電用需要の増加:全体の約8割政府補助金によりユーティリティ価格を低く抑えている。電気料金(平均):約3.5米セント/Kwh産業用ガス:3米ドル/Mmbtu(消費抑制は内政上の問題から困難)出典:EGASウェブサイト13エジプト国内の人口、経済成長(単位:千人)100000国民人口の推移(単位:十億ドル)300,000250,000200,000150,000100,00050,0000(単位:%)14.0012.0010.008.006.004.002.000.00GDP200620072008200920102011201220139000080000700006000050000400003000020000100000失業率19801985199019952000200520102015政変に伴って失業率もさらに上昇したが、エジプト国内では人口は着実に伸び、経済も成長を続けている。これらは天然ガス国内需要の伸びを下支えしている基本的な要因。出典はいずれもIMF(World?Economic?Outlook,?Oct.?2013)2006200720082009201020112012201314Gジプトのガス供給源? 新規ガス田の発見(カッコ内は埋蔵量):2011年初頭と、2013年7月の政変、それに続く、社会的混乱により、探鉱、開発、生産の新規投資が順調に進まない。DANAガス:2009年1月、Haggag鉱区(0.02tcf)同月、ナイル・デルタの西El?Manzala鉱区(0.15tcf)3月、El?Panseiya鉱区(埋蔵量0.08~0.13tcf)2010年、西El?Manzala鉱区(0.05~0.09tcf)?2011年、El?Wastani構造(0.06tcf)クウェート・エナジー:2011年8月、 西方沙漠のAbu?Sennan鉱区の上下Bahhariya構造2012年4月、スエズ湾のA鉱区Apache社:BP:2013年3月、西方沙漠のKhaldaRiidge鉱区2013年9月9日、東部ナイル・デルタの洋上Salamat構造(10tcfの可能性有)●新規ライセンスラウンドも実施中:EGASによる地中海側8鉱区(5月19日期限)●FSRU(浮体式貯蔵再ガス化ユニット)によるLNG輸入(サウディ、UAE、オマーンなどの支援):設備業者入札が進まず。●イスラエルからのパイプラインによる天然ガス輸入:2012年4月22日、EGASはEast?MediterraneanGasとイスラエルへのガス輸出契約を契約解消。今後の契約への政治的障害。度重なるテロ攻撃があり、防御困難。●イラクからヨルダン経由によるパイプラインによる天然ガス輸入:構想段階EGAS鉱区図●地中海側? 赤(8鉱区):ライセンス・ラウンド実施中? 黄色・黄緑・茶色:探鉱・生産中? 青・紫・茶色: 未公開部分:1516013EGASのライセンス・ラウンド<陸上鉱区>第1:El?Salhiya1527?第2:El?Mahala1028?第3:El?Matariya960?<洋上鉱区>第5:El?Fayrouz2280?第7:Port?Fouad3397?第8:Karawan4565?第9:Leil5105?第10:Dikheila7150?? 特徴:既に探鉱作業を行った鉱区もあり、サインボーナスが低めに設定されており、参入を容易にしている。17まとめ?日本のLNG輸入について?エジプトのLNGプロジェクト:稼働率を大きく低下?国内天然ガス開発状況?エジプト国内の需給ひっ迫状況:内政上の事情から需要抑制困難?考えられる天然ガスの供給源:国外からの輸入案?新規ガス田の発見:近年に複数の新規ガス田発見?実施中のガス田ライセンス・ラウンド・ エジプトの影響力:今般のウクライナ問題で、もしもロシアが欧州へのガス供給量を減らせば、さらにMENAからのガスの需要が高まる。18イ清聴ありがとうございました。19
地域1 アフリカ
国1 エジプト
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 アフリカ,エジプト
2014/03/24 濱田 秀明
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