ページ番号1007249 更新日 平成30年2月16日

地政学的リスク要因に振り回される石油市場

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レポートID 1007249
作成日 2014-07-18 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 市場
著者 野神 隆之
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年度 2014
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 地政学的リスク要因に振り回される石油市場2014年7月17日調査部野神 隆之原油価格の推移(1)12エ油価格の推移(2)原油価格の推移(3)34ホ油市場の現状1.2014年4~7月:WTIで1バレル当たり98~108ドル程度で推移。2.米国:春場の不需要期(+高水準の原油在庫)から夏場の需要期へ→原油価格に下方圧力から上方圧力へ。3.地政学的リスク要因:ウクライナ、リビア、イラン→相場上昇持続には力不足。4.しかし、新たな地政学的リスク要因登場:イラク→原油価格は105ドル超過へ、しかしそれも途中で失速(油田生産への影響なし)。5石油市場の現状(地政学的リスク1)1.地政学的リスク要因:イラン、リビア、ウクライナ要因で原油相場を下支え、イラク要因で一時上方圧力。但しイラク及びリビア要因に対する以上の懸念後退。2.イラン:ウラン濃縮問題につき断続的に協議するも(直近では7月2~20日(予定)、最終合意案の内容に関して依然相当程度双方で意見に隔たり。3.ウクライナ:政府と親ロシア派勢力との戦闘続くも、ロシアからの石油(及び天然ガス)供給途絶なし。6ホ油市場の現状(地政学的リスク2)1.リビア:東部地域における石油輸出ターミナル封鎖解除(7月2~3日:封鎖されたままであったエス・シデル(EsSider)及びラス・ラヌフ(RasLanuf)石油ターミナル操業再開)に加え西部地域でも油田操業再開→同国からの石油供給途絶懸念が市場で後退。2.イラク(1):6月10日にイスラム教スンニ派武装勢力(ISIS:「イラクとシャームのイスラム国(The Islamic State of Iraq and al-Sham)」、6月29日には「イスラム国」(IS:Islamic State)の樹立を宣言)が同国第二の都市モスルを掌握、バグダッドに向け南進。7石油市場の現状(地政学的リスク3)1.イラク(2):武装勢力進撃による、バグダッド情勢混乱、南部油田での原油生産への支障の可能性→市場での懸念増大→原油相場に上方圧力。2.イラク(3):しかし、南部での油田生産への支障なし→市場での石油供給途絶懸念後退。3.リビアとイラク:6月下旬以降原油相場に下方圧力、WTIは1バレル100ドル台へと下落。8潟rア原油生産量(2011~14年)※7月15日現在日量58.8万バレル9リビアの主要石油施設(4月11日現在)出所:各種資料により推定10潟rアの主要石油施設(7月15日現在)出所:各種資料により推定11イラン原油生産量(2011~14年)12Cラク原油生産量(2011~14年)13イラクの主要石油施設等(7月16日現在)出所:各種資料をもとにJOGMEC調査部増野伊登作成14Tウジ原油生産量(2011~14年)15OPEC産油国余剰生産能力出所:IEAOil Market Report(2014/7/11)16ホ油市場の現状(経済情勢他)1.経済情勢(1):米国での景気緩やかに回復との認識広がる、しかし、発表される経済指標類に2面性(景気/石油需要⇔金融緩和策縮小)→原油相場変動要因にはなるものの上下傾向を形成するには至らず。2.経済情勢(2):中国での経済安定化に対する見方+政府による刺激策への期待→原油相場に若干ながら上方圧力を加えるものの、影響限定的。3.需給状況:米国ガソリン需要期で原油相場に上方圧力。17石油市場の今後の展望(1)1.地政学的リスク要因(イラン):イランのウラン濃縮問題を巡る西側諸国等との協議継続、しかしながら依然重要な部分で両者の見解の相違があり、最終合意に対する両者間の意見の相違で7月20日の期限までの合意は微妙か?(協議延長との見方も)→協議が目覚ましく進展するまでは原油市場を下支え。2.地政学的リスク要因(リビア):同国の原油生産に対する市場の不信感大。原油価格に継続的に下方圧力を加えるようになるまで時間を要する可能性(封鎖再発+政情不安の恐れも)。18ホ油市場の今後の展望(2)1.地政学的リスク要因(ウクライナ):ロシアから欧州等向けの石油(及び天然ガス)供給途絶の可能性は低いと認識されるものの、ウクライナ政府軍と親ロシア派勢力との間での戦闘継続、また、ウクライナ緊張緩和のためにロシアが速やかに行動しない場合、西側諸国は追加制裁の用意→根本的解決への道筋が形成される兆候が見えるまでは原油相場を下支えか。2.地政学的リスク要因(イラク1):南部油田への影響は現時点では発生していないものの、武装勢力の勢いが明らかに低下したという兆候もなし。19石油市場の今後の展望(3)1.地政学的リスク要因(イラク2):政情混乱→シーア派、スンニ派、クルド人間での対立継続→議会招集もしばらくの間議長等選出できず(7月15日選出)。他方で、クルド自治区はイラクからの独立の是非を問う住民投票の準備に入るとともに、キルクーク油田等を掌握、中央政府の機能低下の恐れ。2.地政学的リスク要因(イラク3):原油生産に影響は出ていないものの、問題が根本的に解決しているわけでもないことから、当面原油相場を下支えする格好で作用する可能性。20ホ油市場の今後の展望(4)1.米国及び中国経済情勢:当面原油相場の変動要因(但し中国経済安定化と政府の景気刺激策への期待から、上方圧力を加える可能性も)。2.石油需給状況:夏場のドライブシーズンに伴うガソリン需要期峠越えへ、製油所の稼働低下(秋場のメンテナンス作業が視野)とともに原油購入不活発化→原油相場に下方圧力(但し、ハリケーンのリスク)。3.総合すると、秋場の不需要期に向かうため、下落展開となるものの、地政学的リスク要因で対抗される可能性も。212014年大西洋圏ハリケーン等暴風雨予測2014年の大西洋圏でのハリケーン等発生個数予想2014年4月10日 コロラド州立大学2014年5月23日 米国海洋大気庁(NOAA)2014年6月2日 コロラド州立大学平年(1981~2010年平均)*:カテゴリー3(風速時速111マイル(時速178km))以上のハリケーン熱帯性低気圧(命名されるもの)うちハリケーンとなるものうち強い勢力*のハリケーンとなるもの98-131012.033-646.011-213.0出所:機関資料をもとに作成22nリケーン「アーサー」出所:米国National Hurricane Center23
地域1 グローバル
国1
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国・地域 グローバル
2014/07/18 野神 隆之
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