ページ番号1007254 更新日 平成30年2月16日

クウェイトの石油・ガス開発の現状と、中東情勢が及ぼす影響~重質油田、洋上ガス田など~

レポート属性
レポートID 1007254
作成日 2014-08-22 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 エネルギー一般基礎情報
著者 濱田 秀明
著者直接入力
年度 2014
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ クウェイトの石油・ガス開発の現状と、中東情勢が及ぼす影響~重質油田、洋上ガス田など~2014年8月21日調査部濱田秀明本日の概要●クウェイトの原油・天然ガスの埋蔵量と最近の生産の推移●洋上ガス田の開発展望・クウェイト首長のイラン訪問●陸上重質油田の進展・精製容量の増強と新規製油所建設・その他、プロジェクト・今後の展望12Nウェイトの原油埋蔵量国別石油埋蔵量上位国単位:億バレル石油埋蔵量2,983?2,659?1,743?1,570?1,500?1,015?国 名ベネズエラサウディアラビアカナダイランイラククウェイトコンデンセート含む出典:BP統計(2014)・世界第6位に位置付けられ、世界合計の6.0%を占める。・埋蔵量の半分はブルガン油田に属する。・2006年から油田発見によりさらに増加。3,5003,0002,5002,0001,5001,00050001,040.01,020.01,000.0980.0960.0940.0920.0900.0世界の原油埋蔵量上位国出典:BP統計原油埋蔵量推移3出典:BP統計クウェイトの原油生産量出典:BP統計データ2013201220112010200920082007200620052004200320022001200019991998199719961995199419931992199119901989単位:千b/d3,500クウェイトの石油生産量推移3,0002,5002,0001,5001,0005000・1990年~1992年には、イラク侵攻によって、一時は10万b/dまで低下。・埋蔵量を生産量で割ったR/P指標では、89年。(南スーダンに次いで世界第2位)・リーマンショック(2008年9月15日)、ドバイショック(2009年11月25日)、油価低迷(2009年2月)で一時、引き締め。・開発コストが低い。財政均衡基準となる原油価格は中東でも最安レベル。52ドル(2014年MEED)4Nウェイト原油について原油性状:30~31°APIターミナル:ミナアル・アハマド単一ブランドで販売日本にとって27万b/dの主要原油供給国極東3か国の国別原油輸入割合単位:千b/d日本(2014年1~6月)中国(2013年1~12月)韓国(2014年1~6月)合 計サウジアラビアUAEカタールクウェートロシアイランオマーンイラクアンゴラ他アフリカベネズエラカザフスタンアジア環太平洋その他1,159 811 433 270 280 152 52 39 7 77 197 42 32.93%23.04%12.31%7.67%7.96%4.32%1.48%1.11%0.20%2.19%0.00%0.00%5.61%1.20%1,078 206 3 187 489 429 510 470 800 485 315 240 129 304 19.10%3.64%0.05%3.31%8.66%7.60%9.03%8.33%14.18%8.59%5.58%4.25%2.28%5.39%816 264 210 386 104 125 11 191 0 58 0 5 108 116 34.09%11.02%8.78%16.14%4.35%5.21%0.45%7.97%0.00%2.42%0.00%0.22%4.50%4.85%3,053 1,281 646 843 873 705 573 700 807 619 315 245 434 462 26.42%11.08%5.59%7.29%7.56%6.10%4.95%6.06%6.99%5.36%2.73%2.12%3.75%4.00%合計3,520 100.00%5,643 100.00%2,393 100.00%11,557 100.00%日本への国別原油輸入量100%(2014年1月から6月)5消費量生産量クウェイトの天然ガス単位:Tcf64クウェイトのガス埋蔵量626058565452504846199920002001200220032004200520062007200820092010201120122013出典:BP統計? 生産の伸び以上に需要の伸び?が著しい。2009年からは、FSRU(浮体式貯蔵再ガス化設備)を使用して、LNGを輸入。(輸入元:カタル)埋蔵量:63tcf油田からの随伴ガスが過半(世界第18位)単位:mmcfd2000.0クウェイトでのガスの生産量と消費量1800.01600.01400.01200.01000.0800.0600.0400.0200.00.0199920002001200220032004200520062007200820092010201120122013生産量消費量1999832.1 832.1 2000928.8 928.8 20011015.9 1015.9 2002919.1 919.1 20031064.3 1064.3 20041151.3 1151.3 20051180.4 1180.4 20061209.4 1209.4 20071170.7 1170.7 20081238.4 1238.4 20091112.6 1199.7 20101132.0 1402.9 20111306.1 1644.8 20131509.3 1722.2 20121499.6 1760.9 出典BP統計6ホ油政策基本政策:・資源の最大有効活用:1970年代には、生産調整し長く使うことを模索(低油価時代)。現在は、高油価を反映して、生産量増大。新規技術を導入し、活発な投資で。回収率向上。・付加価値の向上:製油所、石油化学産業。海外での製油所、給油所網構築。・首長(家)ー議会: 法制化のためには議会承認が必要・最高石油評議会(SPC):1974年設立。首相を議長とし、首長が選任する委員で構成。石油大臣、中央銀行総裁および民間の代表者たちから構成。委員の任期3年間。・石油大臣:Drアリーサーレハ オメイル:国民議会議員、サラフィー系。2014年1月6日の内閣改造で就任。1958?年生。化学の分野で学位取得。クウェイト科学研究所に勤務。特に環境分野に関心・石油省:1986年設立。OPEC、OAPECなど国際機関関連。石油政策実施の機構、企業クウェイト石油公社/Kuwait?Petroleum?Corporation?(KPC)1980年1月、第6号法で設立。探鉱・開発・生産・精製・輸送・販売の一貫操業を目指す。クウェイト石油会社 Kuwait?Oil?Company?(KOC)国内での探鉱開発生産。1934年12月23日に現在のBPとシェブロンがShアハマドジャービルアッ・サバーハ首長(現サバーハ首長の父)から利権を獲得して出発。1974年にクウェイト政府が60%権益で参入。1975年に完全国有化。クウェイト・ガルフ・石油会社 Kuwait?Gulf?Oil?CompanyAramcoと共に、中立地帯で操業するAl?KhafjiJoint?Operationsの株主。その他:クウェイト国営石油会社(KNPC):国内製油所、石化、給油所などクウェイト石油インターナショナル(KPI):欧州の製油所、給油所。中国、ベトナム市場を狙う。など・外資:BP、シェブロン(・テキサコ)、シェル、エクソン・モービル、Totalなどがサービス契約で上流に関与している。78エ油増産計画原油生産拡大計画現行生産容量(千b/d)1,7007005002505003,2002020年までの目標(千b/d)1,7001,0005003503501204,020油田/地域名ブルガン油田北部西部中立地帯*Jurassic軽質油田リッガ重質油田計合*KOC以外による操業出典:EnergyIntelligence2020年までに原油生産を400万b/dに増強北部油田群(30万b/d)、ジュラ紀油ガス田(300万b/d)、リッガ重質油田(12万b/d)などを予定。投資額(億米ドル)KOCによる今後5年間の投資計画開発プログラム内容生産地域西クウェイト南東クウェイト北クウェイト重質油Jurassic合計出典:KOC30 水圧入を含み、2油田での50万b/dの生産容量維持水圧入および新規ギャザリング・センターの施設を含み、170万b/dのブルガン油田の生産容量を維持するための主要3開発計画在来型原油生産容量を100万b/dまで増加させるための、新規ギャザリング・センター、水圧入施設の建設を含む3つの主要開発計画6万b/dの生産量を目標としたリッガ油田開発の第1フェーズ。第2フェーズでは、2020年までに12万b/dまで生産量を増大させることを見込んでいるが投資額については今後、明らかになる見込み。35万b/dの軽質原油と1Bcf/dの非随伴ガスの生産を目指したジュラシック層開発の第2、第3フェーズ。北部にあるUm?Niga、Sabriya、Raudhatainなどで2006年に発見されたガス田群からの生産増を見込む。501506590385ブルガン油田?????????1938年(現BPとシェブロン)発見 :本格生産:1946年より(第2次世界大戦以降)埋蔵量:(原油・コンデンセート460億バレル)、天然ガス(9tcf)面積 :750?(東京23区の1.2倍強)陸上の砂岩層油田として世界最大規模生産量:1972年には240万b/dを記録。現在は持続可能生産量として170万b/d。開発:KOC?(100%)シェブロンが1994年に技術サービス契約を結んだが2008年に失効。油層圧力維持のための水攻法。水圧入井220坑掘削中。9出典:各種資料からJOGMEC作成10Nウェイト陸上油田出典:KOC11ドッラ洋上ガス田開発?1967年、アラブ側とイラン側で発見。? サウディアラビアとクウェイトの旧・中立地帯、さらにはイラン海域に広がる。三者合意が必要。1990年代半ばにアラビア石油(AOC)が評価研究作業実施。6億cfdのガスを35年間にわたり生産すると見込んでいた。?? 中期白亜紀の2層を有し、35tcfの構造性ガスと1.6億バレルの原油を各々貯留。イラン側は埋蔵量は13tcfと見積。?出典:各種資料よりJOGMEC作成12Nウェイト首長のイラン訪問2014年6月1~2日、クウェイトのサバーハ首長は、革命以来初となるイランを訪問・ハーメナーイ最高指導者、ローハーニー大統領と会談。・外務、財務、石油、商工の閣僚らが随行・6件の了解覚書調印・ドッラ・ガス田の開発で合意か。13リッガ(Ratqa)重質油田(1/2)・1977年にKOCが発見。・原油性状:10~20°API硫黄含有量5%・埋蔵量:油層深度180~300mの浅層にMiocene砂岩のロワーファース砂岩層に埋蔵量90億バレル以上。・FEED:2012年、Worley Parsons社が契約・水蒸気を油層の圧入して粘度を下げる、Cyclic Steam Stimulation (CSS)法を採用。・水蒸気圧入施設、水処理施設、貯蔵タンクを建設。生産原油の改質のため、新規アッ・ゾール製油所まで容量27万b/dのパイプラインを敷設。・掘削予定の坑井数1300本14出典:各種資料を基にJOGMEC作成潟bガ(Ratqa)重質油田(2/2)・1990年8月、イラクより“盗掘”として損害賠償求められる。湾岸戦争後、1994年、イラクはクウェイトの主権と、イラク領内に585m延伸した国連確定の新国境を認め、これによりクェイトのリッガ油田部分も拡大した。他の重質油田Abdali油田・発見:1990年、開発:1996年・貯留層:中新世(Miocene)・浸透圧:250MD(ミリダルシー)・孔隙率:14%・イラク南部のZubair油田と同一構造。出典:各種資料からJOGMEC作成15製油所の増強・新規建設現在の93.6万b/dの原油処理能力を、141.5万b/dまで増加。・クリーン燃料プロジェクト(CFP):ミナアル・アハマディ(MAA)とミナアブドッラー両製油所を統合的に改良し、世界の石油製品市場の需要に適合させていく。シュアイバ製油所は閉鎖。(投資規模165億ドル)・アッ・ズール(Al?Zoul)新規製油所建設2012年2月、SPCはKPCとKNPCに本プロジェクトの推進を承認。原油処理能力61万b/d。投資規模140億ドル。(Package4のEPC契約110億ドルの入札は11月9日締切に。)硫黄分の低減(現行4%を1%以下に抑える)1500MWコンバインド・サイクル発電所(2016年末竣工予定)製 油 所 名ミナアル・アハマディ(MAA)シュアイバミナアブドッラーアッ・ゾール(ZOR)合計現在の原油処理能力(千b/d)466 200 270 -936 増減-80 廃止184 615 699 予定原油処理能力(千b/d)346 0 454 615 1415 2018~2019年竣工予定出典:KNPC16サの他・新規油田発見:2013年7月17日、同国西部のサウディアラビア国境付近となるKabed地域のミナギシュ油田の近くに位置する。埋蔵量などの詳細は、今後に発表。KOCのヒシャームCEOが、クウェイト国営通信(KUNA)を通じて発表。・プロジェクト契約高:GCC中で2014年第1四半期はトップ。内容は既存製油所の増強と新規製油所建設関連が中心。・環境プロジェクト:クウェイト環境庁(KEPA)による29億ドル規模の環境救済プロジェクト。国立フォーカル・ポイント(LNFP)がプロジェクトを管理・実行。イラク侵攻時に受けた環境被害を完全に払しょくしていくため。GCCのプロジェクト(2014年第1四半期契約高)名国クウェイトUAEカタルサウディアラビアオマーンバハレーン金額(億ドル)17214514162361.8出典:MEED17サバーハ首長家18Nウェイトを取り巻く環境1756 クウェイト建国1779 オスマン帝国がペルシャと戦い勝利1793 バスラから英国東インド会社がクウェイトに移転(1795まで)。サウード軍の攻撃受ける。トルコに協力してサウード領内攻撃18711899 英国の保護下に入る1900トルコの支援を受けたラシード家の軍に敗北(翌々年、サウード家が雪辱)1913 最初の地質調査実施1920 サウード家に大敗(翌年、サーリム首長逝去と伴に講和)1922 国境協定調印(英国主導、Al?Akeer/オ1924カイルにて)Frank?Holmes?(Australia)に石油利権供与。後、ガルフ石油に売却。BP,Chevron(ガルフ石油)がKOC設立KOCがブルガン油田発見AOCと石油利権協定調印1934193819601961 クウェイト独立。イラクが主権宣言。1979 イラン革命 (1980‐88 イラン・イラク戦争)19811990 イラクによる侵攻(翌年、イラク撃退)2003???米軍イラク侵攻GCC設立19今後の展望・周辺地域情勢の変化・洋上ガス田開発・陸上重質油田開発・重質油改質のための製油所増強・新規製油所建設・環境関連プロジェクト・新規の油・ガス田発見20イ清聴ありがとうございました。21
地域1 中東
国1 クウェート
地域2
国2
地域3
国3
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 中東,クウェート
2014/08/22 濱田 秀明
Global Disclaimer(免責事項)

このwebサイトに掲載されている情報は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

※Copyright (C) Japan Oil, Gas and Metals National Corporation All Rights Reserved.

本レポートはPDFファイルでのご提供となります。

上記リンクより閲覧・ダウンロードができます。

アンケートにご協力ください
1.このレポートをどのような目的でご覧になりましたか?
2.このレポートは参考になりましたか?
3.ご意見・ご感想をお書きください。 (200文字程度)
下記にご同意ください
{{ message }}
  • {{ error.name }} {{ error.value }}
ご質問などはこちらから

アンケートの送信

送信しますか?
送信しています。
送信完了しました。
送信できませんでした、入力したデータを確認の上再度お試しください。