ページ番号1000203 更新日 平成30年2月16日

アイソスタシーあいそすたしー
英語表記
isostasy
分野
その他

地表付近の密度分布が地表の起伏を補償する関係になっていて、地下のある深さの面ではそれより上の質量がどこでも同じで、圧力が等しく、全体として均衡を保っているという説。均衡を保つ面を均衡面という。重力異常や鉛直線偏差の観測によって、山脈の下では質量が不足し、その不足は山脈の質量をうち消すだけ存在することが知られ、そのことからこの説が生まれた。エアリー(G.B.Airy)は密度の大きい物質の上に密度の小さい物質の層があり、層の厚さが地表の起伏と反対の関係になると考えた。地殻とマントルを分ける境界として地震学的に確認されているモホロヴィッチ不連続面の深さが地表の起伏と反対の関係になっていることはこの考え方に一致する。一方、プラット(J.H.Pratt)は、均衡面の上にはそれぞれの場所で地表までの高さに反比例する密度の物質が存在すると考えた。太平洋中央海嶺のように熱膨張によって地形が盛り上がっているところでは、プラットの考えが成り立っていると考えられる。ただ、アイソスタシーの概念は、重力と浮力の上下方向の静的な釣り合いを説明しているに過ぎない。

(田中 智之、2008 年 3月)