ページ番号1000268 更新日 平成30年2月16日

移転価格いてんかかく
英語表記
transfer price
同義語
トランスファー・プライス [ とらんすふぁー ぷらいす ]
分野
その他

国際(大手)石油会社(メジャー)のような一貫操業会社の系列内において、原油が産油担当会社から精製担当会社へ引き渡される場合、両社間の経理処理の必要上使用される原油の価格を移転価格(transfer price)と称している。
従来は、公示価格またはこれに近い高水準の価格が適用されているとみられていた。その際、移転価格は、一貫操業会社内における原油生産部門から精製部門に原油が移転した場合の原油の価格を、人為的に評価あるいは操作した結果の原油価格にすぎず、「真の価格」ではない。あるいは、移転価格とは、親会社が、税制などへの考慮に基づいて政策的に設定した価格であり、経理処理上の便宜措置としての意義しかない、という見方が存在している。従来、移転価格が系列外向け価格より高いのは、それが、原油供給上の絶対的安全性と弾力性および異品種多種原油間における選択可能性さらには余剰製品の買戻しの恩典も与えられており、極めて有利な立場にあるためとされていた。現在では、系列内価格は、系列外向け価格より安く、有利に設定されていると見られており、原油生産(上流部門)における税制が精製・販売(下流部門)における税制より不利なことから、上流部門での原油価格を安く設定し、利益の発生を下流部門に移しているという事実も指摘されている。