ページ番号1000302 更新日 平成30年2月16日

ウェイト・インジケーターうぇいと いんじけーたー
英語表記
weight indicator
分野
その他

掘削中はビット荷重を示したり、フックにつるされているものの重量を表示する、掘削装置やワークオーバー・リグの掘削技術者のすぐ近くにある装置である。一種の重量計で、長、短 2 本の指針を持っており、短針はフックに掛かる重量、長針はビット荷重を表示するようになっている。フックに掛かる重量(フック・ロード)を示す仕組みは、デッド・ラインがアンカーのピストンを上に引っ張り上げると、そのピストンの上のシリンダー内部が圧縮されて圧力が高くなる、その圧力が高圧ホースでウェイト・インジケーターに伝達されて、ちょうど圧力計と同じように短針が動き、その針が指し示す目盛は圧力単位でなく重量単位(トンまたは 1,000 ポンド)に変換されて表示される。ビット荷重を示す長針は、ドリル・ストリングを坑内に下げて、ビットが坑底から 30cm ぐらいの位置にくると、掘進しているときと同じ流量で泥水を循環させながらビットを回転したときに、0 の目盛りに合わせられる。このときフック・ロードは最高値を示す。そして静かに降ろして坑底に付けて、さらにフックを下げていくと、ドリル・ストリングの下部の重量がビットの上に掛かっていく。そのビットの上に掛かった重量がビット荷重といわれ、長針で表示される。これはフック・ロードの減少分だけ長針が動くように作られているからである。このウェイト・インジケーターは掘進中、揚降管中の井戸のなかにつるされている器具の状況を知る上で非常に重大な役割を持っている。例えば、ビットに正しく荷重が掛けられているか、鉄管は切れていないか、またパイプが正常な状態で下がっていっているか、または揚がってきているか、などいろいろな判断を下すのに役に立つものである。