ページ番号1000306 更新日 平成30年2月16日

ウォーター・ガンうぉーたーがん
英語表記
water gun
分野
その他

エアガンが圧縮空気を瞬間的に放出するのに対し、ウォーター・ガンは、水中へ高速で水を放出する機構をもつ震源である。
実際の衝撃振動は、高圧の水が放出された後に出来る真空域が閉じる時に生じる振動の振幅が大きく、これが伝播する波動の主な振動エネルギーとなる。エアガンと比べ、バブル振動が発生しない反面、主波の前にプリカーサーと呼ばれる振幅の小さい波が生じるため、データ処理では、ウェーブレット処理が必要となる。ウェーブレット処理を実施するためには、震源の波形観測が必要である。震源の特性としては、エアガンより高周波成分を多く含むため高分解能調査に用いられる。機構上は、高速で水を放出するためエアガンと同様に圧縮空気が利用され、コンプレッサーが使われる。

(黒田 徹、2008 年 5月)