ページ番号1000312 更新日 平成30年2月16日
ウムシャイフ油田うむしゃいふゆでん
- 英語表記
- Umm Shaif oilfield
- 分野
- 油・ガス田
アラブ首長国連邦の首都アブダビの北西方約 150km のアラビア湾(ペルシャ湾)陸棚(水深 18~21m )に位置する、同国を代表する油田の一つ。
ADMA 社により 1958 年に発見され、1962 年に生産が開始された。日本のジャパン石油開発(株) が 12 %の権益を持つ。海上施設として 6 基のプラットホームからなる中央処理設備と多数の坑井タワーがある。生産された原油は海底パイプラインでダス島へ送られ、処理・出荷される。
地質区としてはアラビア卓状地に属し、集油形態はドーム構造、集油面積は約 250km2 。主油層はジュラ紀のアラブ層の石灰岩で、深さは 2,300~2,700m 。究極可採埋蔵量は 53~55 億 bbl と見積もられている。原油性状は、比重 37.0°API 、イオウ分 1.38%。
産油量は、1980 年前後の約 25 万 b/d をピークとして漸減傾向にある。近年、産油量、累計生産量はともに公表されていない。
主文献『世界の大油田』(1984)、『石油地質・探鉱用語集』(1989)、ADMA-OPCO “Das Island and Offshore”、『石油・天然ガス資源の未来を拓く』(2004)
(齊藤 隆、2006 年 8 月)