ページ番号1000335 更新日 平成30年2月16日
エストゥペルえすとぅぺる
- 英語表記
- estoppel
- 分野
- その他
しばしば「禁反言」と訳される英米法の法律の一つ。
もともとコモン・ローにおいては捺(なつ)印証書(deed)による不動産取引のような特定の方式の取引を確定するために、当事者に取引の内容と異なる主張を許さない、とするものであったが、裁判所の判例の積み重ねによって、範囲が広くかつ柔軟に発展させられ、「ある事実が真であるという前提で発言または行動によって主張を行い、それによって相手方から利益を受けた者は、後になってそれらの事実が偽りであったと主張して相手方に損害を与えることが禁じられる」という法理となっている。これにより、石油・ガスのリースにおいてリース期限が終了しているにもかかわらず、生産量に対するロイヤルティを受け取っているリース賦与者(レッサー)は、後になってリース権者(レッシー)に対して当該リースは終了していたと主張することはできない、とされている。