ページ番号1000347 更新日 平成30年2月16日
エリアジングえりあじんぐ
- 英語表記
- aliasing
- 同義語
- エリアス効果 [ えりあすこうか ]
- 分野
- その他
地震探査データなど連続した信号を等間隔で離散的にサンプリングした際,高周波数成分が見かけ上低周波成分と区別出来ない現象を言う。
サンプリング定理によれば1サイクルに2点より少ないサンプリングが行われた場合、元の波を復元することは出来ず、エリアジングが発生する。⊿tをサンプリング間隔とした場合、1/(2 x⊿t)をナイキスト周波数(fn)と呼び、二つの周波数の波動、fn-⊿fおよびfn+⊿fは、ここで⊿f=k/⊿t 、k=整数、区別することが出来ない。データ中にナイキスト周波数以上の波動の混在を防ぐため,データ取得時にはナイキスト周波数以上の周波数成分をあらかじめ除去しておく必要がある。またデータ処理時にリサンプルを行う場合も同様な処理を行い、この目的のため適用するフィルターをアンチエリアスフィルターという(単にエリアスフィルターという場合もある)。空間的に離散してデータをサンプリングする際にも同様なエリアジングが発生するので,ポテンシャルデータの観測等においては想定される波長に対応したサンプリング間隔を用いる必要がある。
(青木 豊、2008 年 3月)