ページ番号1000375 更新日 平成30年2月16日

オクシデンタルおくしでんたる
英語表記
Occidental Petroleum Corporation
分野
企業

石油上流部門、および石油化学を主体とする米大手独立系石油会社。
1990 年代までは下流事業も行う一環操業石油企業であったが、1990 年代末に行った事業再編の結果、下流事業等は売却し、現在は上流、および石油化学に経営資源を集中している。
同社は、1920 年、カリフォルニアにおいて、石油開発を中心業務とする会社として設立された。戦後に至るまで上位 500 位圏内に入ったことのない小規模な開発会社であったが、1961 年の米国カリフォルニア州北部での大型ガス田発見を契機に急速に規模を拡大し、化学会社、肥料会社、また石油下流企業を買収し、事業の多角化を進めた。また海外においても、リビア、ペルー、ベネズエラ、ボリビア、トリニダード、および英領北海、さらには中東、東南アジア等に進出、探鉱・開発事業を展開した。しかしながら 1990 年代後半、油価の低迷により業績が悪化し、それまでの多角化路線から経営資源を上流、および化学に集中した。下流を含むそれら以外の事業については、売却、また上流事業についても資産の再編を行い、経営資源を米国等のコア地域に集中した。
2004 年末現在、同社は米国、南米、中東、北アフリカ、ロシア等で上流事業を行っているが、1998 年以降米国での資産買収に合計 75 億ドルを支出して、同社の所有する原油・ガス埋蔵量の内、米国の比重は 1999 年の 57 %から 2004 年には 73 %と高まっている。なお、同社はカダフィ大佐による国有化以前にリビアにおいて原油を開発を行っていたが、2005 年、米国の経済制裁解除後に初めて行われた同国鉱区の入札において、15 鉱区のうち、9 鉱区を落札し、同国で最大の鉱区保有企業となっている。

(ICEP、2006 年 3 月)