ページ番号1000388 更新日 平成30年2月16日
オルドビス紀おるどびすき
- 英語表記
- Ordovician period
- 分野
- その他
古生代の第 2 番目の地質時代。
絶対年代で 5.0 億~ 4.3 億年前の間をいう。名称は、模式地の英国、ウェールズ地方北部に住んでいたケルト人のオルドビス族(Ordovices)にちなみ、Lapworth(1879)が提唱。生物は、一部でカンブリア紀型の三葉虫も残っているが、頭足類、腹足類などを見るとカンブリア紀動物群と歴然とした差がある。特にカンブリア紀後期に出現した筆石類が全盛となり、次のシルル紀とともに筆石時代とも呼ばれる。無脊椎{むせきつい}動物綱では、珊瑚{さんご}類の出現で大多数の種類が出揃い、最初のせきつい動物である魚類も出現する。植物は、引き続き藻類が主であるが、下等な通道組織をもった陸生植物もわずかに発見されている。この時代の堆積物{たいせきぶつ}をオルドビス系と呼ぶ。岩質は炭酸塩岩、「筆石頁岩{ひっせきけつがん}」を主とするが、カレドニア造山運動の及んだ地域(アイルランド、英国、スカンジナビア半島)では、溶岩を挟む地向斜型堆積物も知られている。