ページ番号1000421 更新日 平成30年2月16日

開放点検かいほうてんけん
英語表記
分野
その他

1974 年(昭和 49 年)に岡山県倉敷市で発生した重油流出事故を契機に屋外タンク貯蔵所の基礎およびタンク本体、防油堤等にかかわる技術上の基準改正が行われた。開放点検はこの改正に伴い予防的観点から事業者に対し義務付けられた定期点検をいう。
開放点検はその実施形態として、消防機関が一定年限ごとに実施する定期保安検査と不等沈下などの一定事由により実施される臨時保安検査の 2 種類の保安検査のほか、事業者が実施する定期点検としての内部開放点検とに大別され、それぞれの概要について表7に示す。開放点検の一般的手順は、以下に示すとおりである。
(1) 貯蔵品移送、(2) タンク・クリーニング、(3) 底板研掃、(4) 検査、(5) 補修、(6) 水張り・水抜き、(7) 官庁検査、(8) 使用再開

表 開放点検の概要

  定期保安検査 臨時保安検査 内部解放点検
対象 10,000kL以上 1,000kL以上 1,000kL以上
実施時期 完成検査を受けた日または、保安検査を受けた日の翌日から 10 年 ±1 年の間 D/100 以上の不等沈下が生じた場合 完成検査済証交付日もしくは、前回の内部点検実施日または、保安検査を受けた日から10年(10,000kL以上の場合は 5 年)を超えない日までの間
時期の特例 災害その他非常事態もしくは、保安上の必要または使用状況の変更が生じた場合 内部点検が実施困難な場合
検査(点検)事項 底部の板厚、底部の溶接部 同左 同左