ページ番号1000477 更新日 平成30年2月16日

感度分析かんどぶんせき
英語表記
sensitivity analysis
分野
その他

経済の分野における感度分析とは、経済的事象の予測において、それに関係する一つの変数が変動したとき、結果がどれだけ変化するかを分析することである。
油・ガス田の開発プロジェクトを計画する時点で行われるプロジェクトの経済性分析(フィージビリティ・スタディ)においては、プロジェクトの収益性に影響を及ぼすいろいろな変動要因(パラメーター)、例えば、開発投資額、開発実施スケジュール、油・ガス田の生産能力(可採埋蔵量、坑井の生産レート)、将来の石油価格、操業原価、インフレーション率、ロイヤルティ、課税条件などが、経済性分析の基本ケースで想定したものと異なる値を取った場合、それに感応してプロジェクトの収益性がどのように変化するかを示す関数関係を明らかにすることによって、そのプロジェクトに内在するリスクの程度をあらかじめ知ることができる。例えば油・ガス田開発プロジェクトの実施スケジュールに 1 年遅れが出れば、開発投資額は不変であっても、それによって通常、プロジェクトの収入の遅れを生じ、プロジェクトの収益性は減少する。この減少の程度(基本ケースのそれに対して)をあらかじめ知ることにより、開発実施スケジュールの遅れのリスク程度が予測でき、プロジェクト実施の管理データとして使える。感度分析は取り上げるパラメーターによって、いろいろなレベルで行い得る。例えば、可採埋蔵量そのものをいろいろな大きさを仮定して、それにより収益性がどう変化するかを見る場合もあれば、埋蔵量を規定する各変数(油層の孔隙率{こうげきりつ}、水飽和率、層厚など)が変化した場合、埋蔵量がどう変化し、その結果、開発プロジェクトの収益性がどう変化するかを見ることもできる。油田開発プロジェクトの感度分析の一例を図に示してある。九つのパラメーターの変化に応じて、プロジェクトの内部利益率(IRR)がどのように変化するかが示されている。

図 変動パラメーター値の変化に対する内部利益率(ROR)の感度