ページ番号1000481 更新日 平成30年2月16日

カンペチェ油田群かんぺちぇゆでんぐん
英語表記
Campeche oilfields
分野
油・ガス田

メキシコ南部、ユカタン半島北西岸のカンペチェ州カンペチェ市から80キロ沖合のメキシコ湾(内のカンペチェ湾)陸棚(水深40~50メートル)に位置する、同国最大の油田コンプレックス。
カンタレル油田を含む複数の油田の総称。1976年に国営石油会社PEMEXにより発見され、1979年に生産が開始された。
地質区としてはレフォルマ・チハパス盆地に属し、集油形態は背斜と断層との複合型トラップ。産油層は白亜紀のドロマイトと第三紀暁新世の石灰岩で、深さは2,600メートル前後。究極可採埋蔵量は約200億バレルと見積もられている。原油比重は22~35°API。
2006年8月の産油量は175万バレル/日前後に達している。今後減退が一層進む見込みである。

<主文献「世界の大油田」(1984)、「石油地質・探鉱用語集」(1989)>
(齊藤 隆、2007年3月)