ページ番号1000519 更新日 平成30年2月16日

ガンマ線検層がんませんけんそう
英語表記
gamma ray logging / γ-ray log
略語
GR [ gr ] GR log [ gr log ]
分野
その他

坑井において、地層に含まれる放射性物質から放出される自然ガンマ線を連続的に測定する検層である。
放射線に照射された時に蛍光を放つシンチレーション結晶を利用して、地層から放出される自然ガンマ線を測定する。
岩石(地層)には、ごく微量の放射性元素が含まれているが、岩石の種類によってガンマ線の強度に差がある。頁岩は通常、砂岩や石灰岩よりガンマ線強度が高い。したがって、砂岩層と頁岩層の判別や頁岩含有率の算定に利用される。検層曲線はSP曲線に類似しているので、その代用として地層の対比にも利用される。また、ケーシング内でも使用できるため、油層仕上げや改修時における深度チェックに利用される。一般的に他のツールとコンビネーションで使用される。
また、ガンマ線スペクトル検層が実用化されており、岩石中に含まれている3種類の放射性同位元素であるカリウム(40K)、ウラニウム(238U)、トリウム(232Th)の含有率を連続的に測定することによって、より複雑な岩相の判別が可能となっている。
スペクトラル・ガンマ線検層
(齋藤 克栄、2008 年 2月)