ページ番号1000537 更新日 平成30年2月16日

キャリード・インタレストきゃりーど いんたれすと
英語表記
carried interest
分野
その他

2 人以上のワーキング・インタレストの共同保有者の間で、1 人が他の者の探鉱・開発コスト・シェア分のすべてまたは一部を立て替え、将来生産があった場合、他の者のワーキング・インタレストのシェア分からこの立替金を回収することを取り決める場合がある。このときコストを負担せず、他の共同保有者に立て替えさせる者が保有している権利を特にキャリード・インタレストという。また立て替える者をキャリング・パーティー(carrying party)またはキャリヤー(carrier)、立て替えさせる者をキャリード・パーティー(carried party)と呼ぶ。リースの全存続期間(life)の間継続するものを非限定キャリード・インタレスト(unlimited carried interest)、リースの存続期間より短い限られた期間継続するものを限定キャリード・インタレスト(limited carried interest)という。キャリード・インタレストには、一般に判例の名をとって次の三つのタイプが認められている。
(1) ハーンドン(Herndon)タイプ:リース権者 A は、そのリースのワーキング・インタレストの分数利権を B に譲渡し、残りの分数利権を留保する。B は作業を実施し、キャリング・パーティーとしてキャリード・パーティー A の分数利権に配賦されるべきコストも負担する。A は留保する分数利権から B が立て替えたコスト額に相当する石油支払(oil payment)利権を切り離して B に与える。B はこの石油支払利権によって立て替えた費用(通常金利が加算される)を回収するまで、A の分数利権に配賦されるべき生産物の売上金を受領する。
(2) マナハン(Manahan)タイプ:リース権者 A は、そのワーキング・インタレストのすべてを B に譲渡するが、ワーキング・インタレストの一部の復帰権を留保する。B は特定坑数を掘削・開発し、その費用を負担するが、B が生産物から費用を回収し終わると、A のワーキング・インタレストの一部の復帰が実現する。復帰の後は、A 、B は合意した比率で全費用を分担し、その比率に基づいて生産物またはその売上金を分け合う。
(3) エイバクロンビー(Abercrombie)タイプ:リース権者 A は、ワーキング・インタレストのうち一部を B に譲渡する。B は掘削・開発を行い、A が本来負担すべき費用も立て替える。A は B が立て替えた金額の償還を保証するため、そのワーキング・インタレストを担保として供出する。B は A が取得すべき生産物からその立替金を回収する。
以上のように三つのタイプが認められるが、実際には協定の細部についてはかなり多様である。キャリード・インタレストは共同所有者の 1 人が全掘削・開発費を立て替えるということで、内容的にネット・プロフィット・インタレストと似ている。ただ、キャリード・インタレストの場合、普通立替金の償還が完了すると同時にこの関係は終了し、キャリード・パーティーとキャリング・パーティーはワーキング・インタレストを共同で所有し、費用と収入を分け合うが、ネット・プロフィット・インタレストの場合は、リースの存続期間中継続し、一方の当事者は費用負担を継続し、他方の当事者はこれらの費用が支払われた後も売上金の分配にあずかる。ただ、リースの全存続期間継続する非限定キャリード・インタレストとネット・プロフィット・インタレストとの区別は難しい。