ページ番号1000565 更新日 平成30年2月16日

クール・ダウンくーる だうん
英語表記
cool down
分野
その他

低温 LPG や LNG のような低温液体の配管、貯蔵タンク、ポンプ等を最初に使用する際に、これらの機器を均一かつ徐々に冷却するために採られる手法。
クール・ダウンの必要性および代表的な手法は以下のとおりである。
(1) 貯蔵タンク:タンク内壁は基本的に同一部材であるが、直接低温液体を導入すると場所毎に温度分布が発生、熱収縮によりコーナー部等に応力が集中し、タンク内壁を破損させる可能性がある。このため、一般的には小流量の貯蔵液をタンク上部よりスプレーし、スプレー液の蒸発潜熱によりタンク全体を徐々に冷却していく手法が採られる。このとき、冷却速度や許容温度分布に関してはメーカー設計値を逸脱しないよう十分な監視とスプレー液の流量調節が必要である。
(2) 配管:大口径配管においては、直接低温液を導入することにより配管上下方向に温度分布が生じ、上下の熱収縮差によりボウイング現象(配管が弓状に持ち上がる現象)が発生する。これにより配管支持部や配管ベンド部に応力集中が発生し、配管を破損させる可能性がある。このため、一般的には低温のガス(プレクールガス)を発生させる設備を用いてプレクールを行なう。ただし、径が小さく、熱伝導により上下温度差が許容値内に収まる配管に関してはこの限りではない。
(3) ポンプ等:多種の部材により構成されるポンプ等の機器においては、部材毎の熱収縮率の違いや機器内部/外部の冷却速度の違いにより応力集中が発生し、機器を破損する可能性がある。このため、低温ガスによるプレクールや、少量の低温流体を流通させ、蒸発熱により徐々に冷却する手法が採られる。

(堀 和秀、2006 年 3 月)