ページ番号1000576 更新日 平成30年2月16日

屈折法地震探査くっせつほうじしんたんさ
英語表記
seismic refraction method
同義語
屈折法 [ くっせつほう ]
分野
その他

地中を伝播する弾性波は地層境界で反射・屈折現象を起こす。屈折波のなかには、地層境界に沿って伝播し、伝播中再び屈折波を出し続ける波がある。こうして地表に戻った波を観測し、地層境界の深度や形を算出する方法を屈折法という。屈折法は、原理的に比較的浅い構造に適している。経験的には、解明しようとする構造深度の7~8倍以上の測線長(受振器展開長)をとらなければならないといわれている。そのため、探査対象が深い場合には受振器展開長も長大になり、これに伴い大きな震源エネルギーも必要とする。しかし、反射法とは異なり、対象としている地層の弾性波伝播速度が薄層であっても精度良く求められるという利点がある。海域においては、ソノブイと呼ばれる受振器と無線送信機を内蔵したブイを固定しておき、船がエアガンなどで発震しながら測線上を移動して屈折記録を観測する方法もとられている。
反射法地震探査においては、地表付近の構造変化を除去するために静補正を実施する。この際、反射法データに含まれる表層付近の屈折波を用いて屈折法の解析を行い表層付近の構造を求めている。

(川中 卓、2008 年 5月)