ページ番号1000606 更新日 平成30年2月16日

ケーシング掘削けーしんぐくっさく
英語表記
casing drilling
同義語
drilling with casing、drilling while casing
分野
その他

ケーシングパイプをドリル・ストリングとして用いて掘削し、目的深度に達した後にそのままケーシングとして設置する坑井掘削方法。
ライナー・ケーシングに対しては特にライナー掘削と呼ばれることもある。ケーシング設置に伴うドリルストリングの揚降管作業が不要であり、掘削終了後速やかにケーシングの設置ができることから、

・掘削作業時間の短縮とコストの削減
・泥水循環の停止や揚降管により生じる坑内状況の悪化を防止
・逸泥によるトラブルの減少が可能
・逸泥対策のために必要であったケーシングを削減可能

といった利点が挙げられる。ケーシング掘削システムには、ケーシングをセメンチングして固定する前にボトムホール・アセンブリー(BHA)を回収する方式としない方式の2つがある。回収可能なBHAを持ったシステムでは、専用の機器を用いてワイヤーによってBHAを地上に引き揚げて回収する(ワイヤーライン方式という)。BHAに組み込んだビットやツールにトラブルが発生した場合に、ケーシングをそのままにしてBHAのみを揚管し、トラブルに対処できる利点がある。一方、BHAを回収しないシステムでは、ケーシングの先端にドリラブルビット(被掘削可能なビット)と呼ばれるビットを取り付けて掘削する。目的深度まで掘削した後は、そのままセメンチングによってケーシングを固定し、次のビットによってケーシングの内側からドリラブルビットを掘り抜いてその先を続けて掘り進む。

ケーシング掘削
(出所:石油開発時報,2006)


(長縄 成実、2009年3月)