ページ番号1000617 更新日 平成30年10月12日

珪藻けいそう
英語表記
diatom
同義語
ダイアトム [ だいあとむ ]
分野
その他

単細胞藻類。細胞を包む 2 個の被殻は非晶質シリカから成り、化石として保存される。
淡水、汽水、海水のいずれにも生息する。温帯から極地方にかけて多産し、遺骸{いがい}はけい藻軟泥をなす。けい藻化石含有量が 90 %を超える軟質岩石または土壌をけい藻土といい、良質なものは濾過剤{ろかざい}、吸収剤、研磨剤などに使用される。けい藻の大きさは 10μ から 100μ のものが多く、1,000 倍程度の顕微鏡下で鑑定される。けい藻は現在 2,000 種以上知られているが、化石としては上部白亜系より下位の地層からの産出は知られていない。近年、深海底掘削計画(DSDP)などによる深海底堆積物{しんかいていたいせきぶつ}、特に北太平洋の新第三系の研究に基づいてけい藻化石層序区分が設定され、地層の対比や堆積環境の考察における有効性が高く評価されるようになった。ただし、熱帯低緯度地域と中高緯度地域とではけい藻種の分布の違いのために、それぞれ異なった化石帯区分が適用されている。わが国においては、特に北海道の上部新生界の対比にけい藻化石が有効であるといわれている。