ページ番号1000624 更新日 平成30年2月16日

ケミカル攻法けみかるこうほう
英語表記
chemical flood
同義語
化学攻法 [ かがくこうほう ] ケミカル・フラッディング [ けみかる ふらっでぃんぐ ]
分野
その他

化学薬剤あるいはその混合物を油層に圧入して原油の採収率の向上を図る方法を総称するが、使用する薬剤により界面活性剤攻法(surfactant flood)、ポリマー攻法(polymer flood)、アルカリ攻法(caustic flood)に分類され、採収率向上の原理もそれぞれ異なる。界面活性剤攻法は、界面活性剤を主成分とする溶液を含む一連の流体を油層に圧入することで、原油と水との間の界面張力を低下させ、毛管現象により捕捉{ほそく}されている原油を引き出して採収する攻法である。界面活性剤の濃度、圧入流体の構成の違いからさらに細分化される。マイセラー・ポリマー攻法またはマイクロエマルジョン攻法(micellar polymer flood or microemulsion flood)は比較的高濃度の界面活性剤・水・油の一相状態の混合物(マイクロエマルジョン)を油層に少量圧入しポリマー溶液で後押しをさせるものである。ほかに、油の混合割合が大きいマイクロエマルジョンを用いるソリュブル・オイル攻法(soluble oil flood)、低濃度の界面活性剤水溶液を圧入するロー・テンション・フラッド法(low tension flood)などがある。代表的な界面活性剤に石油スルフォネートがある。ポリマー攻法は、原油の粘度が比較的高い場合に、ポリサッカライド、ポリアクリルアミドに代表される高分子化合物を用いて圧入水の粘度を上げて易動度比を改善し掃攻効率の向上を図る方法である。アルカリ攻法は水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウム溶液を油層に圧入して原油成分の一部と反応させたり、あるいは油層岩の濡{ぬ}れ性を変えることで原油の置換効率を改善する方法である。