ページ番号1000629 更新日 平成30年2月16日

ケロジェンけろじぇん
英語表記
kerogen
分野
その他

堆積岩{たいせきがん}、特に泥質堆積物中に含まれる有機溶媒に溶けない有機物。
炭素、水素、窒素、硫黄などから成る高分子化合物で、化学構造は不定。最近の石油の有機成因説において主要な石油炭化水素根源物質と見なされている。ケロジェンは化学的には、初生的に水素・炭素原子比(H/C)が高く、酸素・炭素原子比(O/C)の低いタイプ I と、逆に H/C が低く O/C の高いタイプ III および両者の中間型であるタイプ II とに分類される。また形態的には、不定形質(藻類を含む)、草本質、木部質、石炭質に分類される。不定形質はタイプ I と II に、草本質はタイプ II と III 、木部質、石炭質はタイプ III に対応する。石油根源岩ポテンシャルは有機物の量だけでなく質(ケロジェンのタイプ)にも支配される。一般的にはタイプ I を多く含むものが良好な根源岩とされるが、オイル・シェールを除くとこの種の根源岩の産出はむしろ例外的で、通常はタイプ II 、タイプ III あるいはそれらの中間型が卓越する根源岩が多い。タイプ II および中間型を主体とする根源岩は石油指向型、タイプ III を主体とするものはガス指向型とされている。最近の石油の有機成因説においては、ケロジェンの進化(熟成)過程のある時期(続成作用後期)に熱分解により生成される炭化水素が、鉱床を形成する石油の主体であるとされる。