ページ番号1000658 更新日 平成30年2月16日

コア試験こあしけん
英語表記
core analysis
分野
その他

坑井から採取したコアに対して行う各種試験のこと。コア試験により得られるデータは次のような目的に使用される。
(i) 地質構造の把握
(ii) 油・ガス層の位置および規模の推定
(iii) 埋蔵量評価と油層挙動予測
(iv) 検層解析、坑井テスト解析
(v) 坑井仕上げ、坑井刺激の設計
(vi) 二・三次採取法の選定と設計
コア試験には普通試験および特殊試験と呼ばれるものがある。
(1) 普通試験:普通試験では孔隙率{こうげきりつ}、絶対浸透率、飽和率などが測定される。
(i) :孔隙率測定測定の対象となるのは通常、有効孔隙率である。分析はコアの全体積、孔隙容積、粒子体積のいずれか二つを測定し、
孔隙率
=孔隙容積/全体積
=(全体積-粒子体積)/全体積
として計算される。粒子体積、孔隙容積はボイルの法則を応用したポロシメーター、Washburn-Bunting ポロシメーターなどで測定される。
(ii) 絶対浸透率測定:乾燥させたコア中に単一流体を通し、ダルシーの式を適用させて測定する。通常、試験流体として空気を用いる。
(iii) 飽和率測定:測定にはレトルト法、減圧蒸留法、有機溶媒による蒸留抽出法の 3 種の方法がよく用いられる。しかし、コアはその採取の時点で泥水が浸入したり、地上に移したために生じる流体体積変化などの影響があるため、油層条件下における飽和率の評価は難しい。
(2) 特殊試験:特殊試験では相対浸透率、毛細管圧力、コアの圧縮率、電気比抵抗、音響特性などの各種測定のほかに水攻法評価、EOR(増進回収法)評価試験などが行われる。
(i) 相対浸透率測定:相対浸透率測定は、コア内の流体の飽和率を変化させながら有効浸透率を測定することである。コア内の流体の組合せとして水・油、水・ガス、油・ガスの 3 種の相対浸透率が測定される。測定には 2 種の流体を一定比率でコア内に圧入し、その比率で安定になる飽和率を測定する定常流法と一方の流体で飽和されたコアに他の流体を圧入していく非定常流法の 2 方法がある。
(ii) 毛細管圧力測定:孔隙内を水で飽和させたコアに定圧力で他の流体を圧入し、定圧力で水を排出させて平衡状態を見るもので、圧入流体圧力とコア内水圧の差(毛細管圧力)とそのときのコア内の水飽和率(すなわち水の排出量)を測定するのが代表的方法である。
測定法としてダイヤフラム法、遠心分離法、水銀圧入法などがある。