ページ番号1000659 更新日 平成30年2月16日

コア掘りこあぼり
英語表記
core drill / coring
同義語
coring
分野
その他

坑井の掘削中に地質学上の諸情報を得るために、地下にある岩石から円筒状の岩石試料片を採取する行為で、この円筒状岩石試料片をコアと称する。
このコアを分析することにより、地下の岩石の孔隙率{こうげきりつ}、浸透率、岩質、流体の含有率、地層傾斜角、地質年代などの情報を得る。コアはドリル・ストリング下端部にコア・バーレル(アッパー・サブ、アウター・チューブ、インナー・チューブ、コア・キャッチャー)を付け、その下にコア・ビット(中央にコアが通過できるあながある)をつけて掘進することにより採取される。インナー・チューブ上部のスイベルによりビットの回転はインナー・チューブに伝わらず、円筒状に地層より掘られるコアを収納する。この間、泥水はアウター・チューブとインナー・チューブの間隙{かんげき}を流れる。コア・バーレルの種類には固定式のもの(シングル型とダブル型とがある)とワイヤー・ライン式のものとがある(図参照)。

図 コア・バーレル