ページ番号1000679 更新日 平成30年2月16日

坑口装置こうこうそうち
英語表記
wellhead assembly
分野
その他

 坑口装置はウェルヘッドとも呼ばれ、坑井の頂部(坑口)に設置される。陸上掘削においては、サーフェスケーシングの上に各サイズのケーシングスプールが積み重なる構造となっている。ケーシングスプールの上にはBOPが設置される。
 一方、浮遊式掘削リグを使った海洋掘削においては、坑井の頂部は海底にあり、海底ではケーシングスプールを積み上げる作業ができないので、ウェルヘッドハウジングと呼ばれる坑口装置が、コンダクターパイプの上に接続されたパーマネントガイドベース(BOP等の海底掘削関連装置を設置するベース)の上に設置され、各掘削ステージのケーシングは、ケーシングハンガーによって吊り下げられ、ケーシングハンガーはウェルヘッドハウジングの中に積み重なる構造となっている)。

 通常の坑口装置とは、坑井の地上部分をコントロールするために、ケーシング頭部に取り付けられる装置をいう。坑口装置は、図に示されるように、ケーシング・ヘッド、ケーシング・スプール、チュービング・スプール、クリスマス・ツリーなどから構成されている。
 最近、水深の大きな海域でドリル・シップやセミサブマーシブル・リグを使用して海洋掘削を行う場合は、坑口装置を海底面に設置する。海底坑口装置(subsea wellhead assembly)と呼ばれている。図に典型的な例を示す。

図 坑口装置全体図