ページ番号1000745 更新日 平成30年2月16日

根源岩評価こんげんがんひょうか
英語表記
source rock evaluation
分野
その他

根源岩に含まれる有機物の量、タイプ、熟成度について地化学分析・測定を行うことによって、根源岩がいつ熟成し、どのような種類の炭化水素をどのくらいの量生成したか、あるいはまだ熟成に達していないのかを推定し、総合的に根源岩の石油炭化水素生成能力を判定すること。地化学分析・測定の対象は現在根源岩に残存している有機物であり、それと既に移動してしまった炭化水素との関係(補完性)については解明されていない。しかし、経験的には、現在の残存有機物を対象とした分析・測定であっても本来の根源岩の石油炭化水素生成のポテンシャルを判定する上でなお有用である。根源岩評価に通常用いられるパラメーターを以下に列挙する。
(1) 有機物量(有機物濃度):(i) 有機炭素量、(ii) 抽出性有機物量(ビチューメン量)、(iii) 抽出性炭化水素量
(2) 有機物のタイプ:(i) 顕微鏡下での形態的分類、(ii) 化学分析ないし熱分解法による化学的分類
(3) 有機物の熟成度:(i) ビトリナイト反射率、(ii) 花粉・胞子の炭化度(色調)、(iii) エクジナイトの蛍光性、(iv) 熱分解法による Tmax 、(v) 熱分解法の S1 / (S1+S2)、(vi) 電子スピン共鳴スペクトル、(vii) van Klevelen ダイヤグラム、(viii) 赤外線吸収スペクトル、(ix) 炭素同位体比