ページ番号1000760 更新日 平成30年2月16日

合成地震記録ごうせいじしんきろく
英語表記
synthetic seismogram
分野
その他

反射法地震探査記録は地下の地層境界の反射係数を表している。反射係数は、地層の密度と速度の関数であり、速度検層と密度検層または速度検層のみ(密度変化は速度変化に比べて小さいため、密度をほぼ一定と近似する場合もある)から人工的な反射地震記録を合成することができる。この合成された記録を合成地震記録という。
多重反射の影響や球面発散等による減衰の影響を考慮した処理も可能である。合成地震記録を作成し、反射法地震探査記録と比較することにより、坑井で確認されている地層と反射記録上のイベントを対応付けることができるだけでなく、反射地震記録上での層厚や岩相変化の推定、多重反射波の確認、反射法処理の妥当性の確認ができる。

(川中 卓、2008 年 5月)