ページ番号1000766 更新日 平成30年2月16日

合成開口レーダーごうせかいこうれーだー
英語表記
synthetic aperture radar
略語
SAR
分野
その他

航空機または衛星から地表の情報を映像として得るリモート・センシングの一つの手段で、大気による減衰の少ないマイクロ波(波長約 1 ~ 30cm )を利用し、自ら電波を発信し、対象物(地表)からの反射波を受信して画像を得るアクティブ(能動型)センサーの代表的なものである。電波を斜めに発射し、地表面の物質の種類や表面の粗さで変わる反射波から地表に関する情報を取り出すサイド・ルッキング・レーダー(SLAR)の一種であるが、航空機または衛星の飛行につれて、ある区間にわたって得られる信号を重ね合わせる(synthetic)ことによって分解能向上に有効な仮想アンテナ長(開口長)を大きくする方式のものである。地質情報取得を目的とする SAR は波長 30cm 程度の L バンド、波長 3cm 程度の X バンドなどが用いられている。対象地域の地質構造情報を得るためには異なる照射角度、異なる照射方向のデータを得る必要があるが、このレーダー・センサーによれば、MSS などの光学的センサーと異なり、雲を透過して画像を得られるという特質があり、熱帯地域の画像収集に威力を発揮し、いくつかの地域で成功している。