ページ番号1000904 更新日 平成30年2月16日

深海底しんかいてい
英語表記
deep-sea floor, deep-ocean floor, dee-sea area, deep-ocean area
同義語
deep-ocean floor [ deep-ocean floor ] dee-sea area [ dee-sea area ] deep-ocean area [ deep-ocean area ]
分野
その他

深海底は自然科学上一義的に定義されてはいない。ときには大陸棚外縁以深の海底を総称するが、より一般的には大洋底(ocean-basin floor, ocean floor)と同義に用いられる。大洋底は大陸縁辺部と大洋中央海嶺{たいようちゅうおうかいれい}の間に広がる大洋の深凹部を指し、狭義の深海底(abyssal floor)、大洋海膨(oceanic rises)および海山・海山群(seamounts and seamount group)の 3 地形区に細分される。狭義の深海底はさらに深海平原(abyssal plains)と深海丘地域(abyssal hill province)に分類される。前者は水深 3,000 ~ 6,000m で傾斜は 1:1,000 以下の地球表面上最も平坦{へいたん}な地形である。大西洋やインド洋に広く分布するが、西部地中海や日本海など深い内海(inland seas)や縁海(marginal seas)にも存在する。深海丘地域は前者の周辺と大洋中央海れい(mid-oceanic ridges)の間に通常存在し、大洋底から比高 1,000m 以内の高まりの群からなる。各大洋に普遍的であるが、特に太平洋では大洋底の 80 ~ 85 %の面積を占める。大洋海膨は規模の大きい幅の広い深海底の高まりであり、また海山は比高 1,000m 以上の深海底の山脈状または単独の山であって、大洋中央海れいとは成因、形態とも異なった存在である。国連海洋法条約では、深海底(Area)を国の管轄の境界の外の海底(seabed and ocean floor)およびその下(subsoil)と定義した。すなわち地球上の海底から内水、領海、群島水域および大陸棚の海底を差し引いた残りが国際法上の深海底となり、その資源とともに人類の共同の遺産とされる。すなわち国または自然人もしくは法人は、深海底のいかなる部分も専有してはならず、主権もしくは主権的権利の主張・行使も認められない。また深海底鉱物資源に関するすべての権利は人類全体に与えられるものとし、深海底における活動を組織し管理するために国際海底機構が設立される。以上のことは国連海洋法条約の発効に伴い、これまであった自由な公海海底が消滅することを意味する。国際法上の深海底を自然科学上の海底地形区分に対比すると、大洋底および大洋中央海れいの一部に相当する。後者には、法的大陸棚に属する海底が少なからず含まれる。