ページ番号1000934 更新日 平成30年2月16日

自動制御じどうせいぎょ
英語表記
automatic control
分野
その他

自動制御とは、装置内などの状態の計測結果が目標値から外れた場合、それを再び目標値に合わせる操作を、人の手を煩わせることなく、調節計の働きによって、自動的に行うことをいう。制御系は、測定を行う検出部(検出器)、比較、計算、訂正命令を行う調節部(調節計)、訂正動作を行う操作部(調節弁)から成り立っている。訂正動作が行われていると、その結果は制御量の変化となって検出器に表れ、再び測定、比較、計算の操作に戻る。このように訂正のための信号の結果が、プロセス装置などを通して測定結果として戻ってくる(フィード・バックする)ので、フィード・バック(feed back)制御といい、これは自動制御の基本的な手法である。石油産業においては、原油・天然ガスの生産・処理の段階でも、パイプラインによる送油・送ガスの段階でも、また製油所における各工程においても、処理加工の対象は流体であり、それらは各種装置や管路のなかを流動しながら一定の状態を保ち、あるいは一定の変化を起こすよう制御されなければならないが、流体の変化の状態を直接目で見たり、触ったりすることがほとんどできない。そこで、装置内などの状態(流量、温度、圧力、液面、性状など)を計器を使って測定し、これらが所定の運転条件に一致するように自動制御を行う必要がある。特に製油所においては、原油の常圧蒸留から始まって減圧蒸留、各種中間製品の分解、改質、脱硫など、多種多様の工程があり、それぞれの工程に使われる多種多様の装置の操作はすべて自動制御を必要とするのみならず、装置相互間でその運転条件を相関的に自動制御しなければならないことが多い。このため石油精製工業は自動制御の活用の幅も広く、技術的にも先端的であるが、最近の製油所ではコンピューターが制御のためにも用いられるようになっている。マイクロコンピューターをベースとした DDC(direct digital controller: 分散型直接ディジタル制御システム)の開発により、経済的に、高度の制御が可能となってきている。