ページ番号1000969 更新日 平成30年2月16日

磁力探査じりょくたんさ
英語表記
magnetic survey
同義語
magnetic exploration [ magnetic exploration ] 磁気探査 [ じきたんさ ] 磁力探鉱 [ じりょくたんこう ]
分野
その他

陸上、海上および空中にて地磁気の原理を利用した磁力計を使用して地球磁場を測定し、地下の磁性体の分布を知る物理探査である。磁気探査ともいう。
重力探査と同様に自然の場(ポテンシャル)を測定するが、帯磁の方向と残留磁化の問題があり、重力探査に比べいくらか複雑である。磁気探査の解析においては、岩石の残留磁化の有無を調べておく必要があり、現地で試料を採集する際には自然界での分布状況がわかるように定方位のサンプルを行う。また、地球磁場には大きな日周変化があり、これは構造の反映としての磁気異常を上回る。そのため、調査地内で固定して磁力観測を行い補正に用いる。磁気嵐などの大きな磁気変化のときは調査はできない。地球磁場の伏角は赤道で0度、磁極で90度と緯度によって変化している。このことから、同一深度に同一形の磁性体が埋没しているとしても、それを反映する磁気異常は緯度によって形が異なる。
しかしながら、磁力探査の場合には、基盤岩と堆積層の2層構造モデルが、重力の場合に比べてはるかに容易に成り立つ。この点が磁力探査の有利なところである。2層構造モデルが成り立つ理由は、磁性の大きい造岩鉱物(磁鉄鉱など)の含有量が基盤岩(玄武岩、花こう岩など)で極めて大きく、堆積岩ではほとんど無視できるほど少量だからである。磁力探査は、陸上に限定されることなく、船上及び飛行機(空中磁力探査)によって実施されており、特に、空中磁力探査は能率が格段に良いことから、堆積盆地評価を目的とした概査には極めて有力な探査手法である。

(田中 智之、2008 年 5月)