ページ番号1001167 更新日 平成30年2月16日

タイトオイルたいとおいる
英語表記
Tight Oil
分野
その他

タイトオイルとは、孔隙率・浸透率が共に低い岩石からの中・軽質油のことで現在大幅な増産が見られている。
下図に示したものがタイトオイルのイメージ(孔隙率と浸透率の関係)である。

孔隙率と浸透率の関係
1md=9.87×10-162
以下にその特徴等を概観する。

(1)採掘方法や採掘コスト、成分的な特徴は?
・シェールガスの坑井仕上げ(水平掘りや水圧破砕法等)が応用
・開発生産コストは40~60ドル/バレル程度
・中・軽質油(API比重32度以上 = 比重<0.865)

(2)埋蔵場所はどこか?
・米国北部モンタナ州とノースダコタ州にまたがるBakken, Three Forks構造
・米国ワイオミング州とコロラド州にまたがるNiobrara構造(2010年10月に伊藤忠、2011年4月に丸紅が参入)
・米国テキサス州のEagle Ford構造が有名。(2011年6月に日揮、三井物産が参入)

Bakken構造
タイトオイル賦存図
(3)なぜタイトオイルが注目されているのか?
・米国内においてガスが安値で、反面、原油が高値で取引されていること
・改良を重ねたシェールガスの坑井仕上げ(水平掘りや水圧破砕法等)が適用されていること

(4)タイトオイル開発が進んだ場合の影響
・Bakkenシェールオイルプレイに代表される非在来型タイトオイル開発は、米国で今後シェールガスのような急激な増加をもたらす可能性。2020年には、米国のタイトオイル生産量は200万バレル/日まで増加する見通しあり。Bakkenシェールオイルは、現状の生産量40万バレル/日から2015年にはほぼ2倍の80万バレル/日程度まで増加する見通し。
・開発生産コストは40~60ドル/バレル程度であり、現状の油価および今後の市況見通しにおいても十分な競争力を有する。

(伊原 賢)

シェールガスの期待高まる中国 ~商業開発に向けた官民の動き~
(石油・天然ガス資源情報、2011/05/26)
水圧破砕技術の歴史とインパクト
(石油・天然ガスレビュー、2011.5 Vol.45 No.3)
米国:シェールガスからタイトオイル開発へ -新技術がもたらす可能性-
(石油・天然ガス資源情報、2010/12/20)