ページ番号1001334 更新日 平成30年2月16日
泥水検層でいすいけんそう
- 英語表記
- mud logging
- 同義語
- マッド・ロッギング [ まっど ろっぎんぐ ]
- 分野
- その他
ビットで掘削され、泥水によって地表に回収された地層の掘りくず(カッティング)を調査・分析して得た情報を記録することである。
泥水検層の測定項目は、主に次のとおりである。
(1)マッド・ガス測定:連続的にマッド・ガス(トータル・ガス)の量を調べることと、断続的にガスの成分(ガスクロ分析によるC1~C5の成分)を分析測定することがある。(2)カッティングス・ガス測定:掘りくず中のガスを抜き出して測定する。
(3)掘削データ測定:坑井の深度、掘進率、ロータリー・テーブルの回転とトルク、ビット荷重、ポンプ・データ、ピット・レベル、フロー・レートなどの掘削に重要なデータを測定する。
(4)泥水性状の測定:泥水の比重、温度、導電率、流量、圧力などの測定や泥水の蛍光分析などを行う。
(5)岩質調査:地表で掘りくずを採取し、地質、頁岩密度、蛍光反応などの調査、及び流体分析を行う。
これらのデータを基に“d” exponent(ビット荷重、泥水比重、ビット磨耗などを補正した掘進率に関係する値であり、未固結頁岩層の検出に利用される。)や間隙圧を計算し、異常高圧層の予測に利用する。
(齋藤 克栄、2008 年 2月)