ページ番号1001408 更新日 平成30年2月16日

ナセル油田なせるゆでん
英語表記
Nasser oilfield
分野
油・ガス田

リビア東部、ベンガジの南南東約 330km の砂漠に位置する、同国の代表的油田。
エッソ社(現在のエクソンモービル社)により 1959 年に発見され、1961 年に生産が開始された。現在の操業会社は、国営石油会社NOCの操業部門の一つである SOC 。かつてはゼルテン油田と呼ばれた。生産された原油はパイプライン(口径 30 インチ、長さ 190km と 172km の 2 本)でマルサ・エルブレガに輸送され、処理・出荷される。
地質区としてはシルテ盆地(リフト盆地)に属し、集油形態は断層を伴う背斜構造、集油面積は約 210km2 である。油層は第三紀暁新世~始新世の礁性石灰岩で、深さは約 1,700m 。究極可採埋蔵量は、油が約 22 億バレル、ガスが約 1.3 兆立方フィートと見積もられている。原油比重は 36.8 ~ 38.5°API。
産油量は、1970 年代には 100 万バレル/日を越えることがあったが、その後は減退の傾向にある。近年、産油量、累計生産量はともに発表されておらず不明である。

主文献 AAPG Bulletin, vol.59, no.4 (1975)、『世界の大油田』(1989)
(齊藤 隆、2006 年 3 月)